仕事で,米国の東部地区にあるとある町を訪れた際の話です。ある日の晩御飯に,現地の日本人スタッフと私でカニを食べに行きました。その地域ではブルークラブというカニが名物で,しかもシーズンの冬でした。
そのカニは大人の手のひら位の大きさで,辛いシーズニングをまぶしてオーブンで焼いただけのものですが,これが結構美味しいのです。二人で,1ダース注文しました。
さて,テーブルには小さいフォークとナイフ,そして木槌が運ばれてきました。まぁ,フォークやナイフはまあ分かるのですが,木槌は何のために?
近くのテーブルを見渡したのですが,私達と同じものを注文しているテーブルはありませんでした。
やがて料理が運ばれてきました。焼き立ての美味しそうな匂いを放ち,12枚のカニが並んでいます。まず甲羅をパリッと剥がし,裏に着いたミソを頂きます。美味です。
しかしその次に,足や爪の身を頂こうとしたのですが,硬すぎて割れませんでした。
そして協議の結果,
「きっと,足や爪の殻はこの木槌で叩いて割るんやで」
という,非常に原始的な結論に達しました。
ガンガン… 爪を叩きました。
ガンガン… 足を砕きました。
割っては砕けた殻を一生懸命取り除いては,身を食べ。。。。
ガンガン…
ガンガンガン…
ガンガンガンガン…
店中に響き渡る音…
ガンガンガンガンガン…
ガンガンガンガンガンガンガン…
しばらくして,ウェイトレスが飛んで来ました。
はい,間違いです。
彼女はフォークを爪に当て,その背を木槌で
コンコン
と軽く叩いて殻に切れ目を入れ,
カポッ
と割って身を取り出す,模範演技をしてくれました。
やかましい東洋人って思われたでしょうか。。。。