ある競馬中継にて

 

とある日曜日に,家族で車でお出かけした時の話です。
私は,朝のうちに場外馬券売り場でその日のレースの馬券を購入し,車の中でラジオ中継を聞いていました。

レースとレースの合間にオッズや馬体重に関する情報等が流されますが,それと共に色々なインタビューやお便りの紹介なんかを紹介する時間があります。そしてその日は,進行役の男性アナウンサーが,ある生産牧場を見学してきた時の話しを披露していました。
ずばり,『種付け』を見てきたという話でした。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが,まず牝馬に,当て馬と言われる牡馬を近づけます。そして牝馬が興奮したら受け入れOK状態ということになり,当て馬が引っ込められ(これはこれで可哀相なのですが…),代りに連れてこられた目的の種牡馬が,いよいよ種付けに挑みます。

以下は,そんな説明をしながら見学体験を披露する男性アナウンサー(以下,男)と,アシスタント役の女性アナウンサー(以下,女)の会話です。


 

男 : ……でですね,そうやっていよいよ牡馬が連れてこられるわけですよ。

 

女 : は〜,そうなんですか… ←なんとなく恥ずかしい風

 

男 : 部屋の真ん中には牝馬が待っててですね,そこに牡馬を近づけますとね… ←ニヤニヤしてる(想像)

 

女 : はぁ〜 ←きっと顔は赤い

 

男 : 暴れようとするんですよ。分かりますか…? ←セクハラ質問

 

女 : ははは… ←相槌に困っている風

 

男 : でですね,まずはそのおチンチンをですね,消毒するんですよ ←女性アナの目を覗きこんでいる(絶対に)

 

女 : いや〜,もぉ〜 ←とかなんとか言いながらも興味津々

 

男 : いや,そりゃ,ばい菌とかが一緒に入らないようにしないとですね… ←セクハラ全開

 

女 : はい… ←多分,俯いている

 

男 : で,ですね,次に牡馬が牝馬の後ろに回り込むんですよ… ←盛り上がってきた

 

女 : ははっ… ←実は想像力全開だ,きっと

 

男 : で,係員に支えられましてですね,いよいよコトに及びます。 ←絶対に,女子アナを凝視

 

女 : はぁ〜 ←目を合わせられない,多分

 

男 : でですね,時間は10秒ほどで終わります。 ←客観的描写

 

女 : ……… ←沈黙

 

男 : ……… ←沈黙

 

女 : 早いですね! ←きっぱり

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 ↑
顔を上げて,“なぜ?”という目で男性アナを見ているに違いない。
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そんなもんでは満足できないじゃん”っていう顔をしている。きっと。

 

男 : ……早いですか? ←ガップリと食いついた

 

女 : あ,い,いや…… え,あ,あの,そ,その,あ…… ←パニック

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パニックの中で,とんでもない事を言ってしまったと言う状況だけは理解しているよう。
 ↑
とりあえず,本能がもう一度俯かせているに違いない

 

男 : ははは,早いですか。そうですか〜 はい,では次のレースの発走です。実況席の蜂谷さ〜ん…


人間って,予想外の展開の時に,ふと自分の本性を見せるものなんですね。

 

 

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