世の中の殆どのものには,それが作られるにあたってデザインが施されています。
そしてそれらは,個人の好みによって,あるいは時と場合によっては相反するデザインと実用性を天秤にかけて,最終的に取捨選択されることとなります。
例えば洋服。
ウェディングドレスなどと言うのもは,デザインが圧倒的に優先されます。それを着て街中に買い物に行く人は皆無でしょう。歩きにくいし,財布を出しにくいし,エレベーターの扉にはさまれそうになるし,第一目立ちすぎます。
“は〜い,そこのウェディングドレスのお母さん,今日はハマチの切り身が安いよ〜 買った,買った!!”などと魚屋の親父にピンポイントで目をつけられると,買いたくなくても買わなければいけないような錯覚に落ち入ってしまいます。
逆に,外科医が着る手術用の服なんかは,余りにも特定の実用性を重視した服で,これで得意先訪問などをすることは難しいです。
手帳やボールペン,携帯電話を入れるポケットもないでしょうし,ハンカチなんかを収納するのもままならないでしょうから,夏なんか歩いている時に汗をかくと,誰かに“汗!!”といって,拭いてもらわないとダメです。汗かきの人には,特に不向きでしょう。
例えば車。
本来,車はある場所からある場所への移動を,手軽に短時間で移動できるように開発されたものです。ただ時の流れと共に多岐にわたる機能や,車そのものにも居住性というのもが求められるようになり,それに伴い様々なデザインの車が作られてきました。実用性を満たすためのデザインと言ったところでしょうか。
まあ,マフラーに穴あけーの,マフラーを巨大化しーの,巨大なウィングを付けーのというのは,デザインのみ追求した結果でしょうが…
さて,これは私が関東方面に出張した時の話です。
その日,私は地下鉄からとある私鉄に乗り換えました。ただ,どうも腹具合が芳しくありませんでした。私鉄の改札を通った後に,キュルキュルとした痛みが,下腹部を襲いました。
まだ時間には十分余裕があったので,私は迷うことなくトイレに入りました。カバンの中のティッシュもOKです。
そこのトイレはオール和式でした。基本的に洋式派の私はちょっとがっかりしたのですが,和式も十分こなせますのでさほど苦にはありません。日本古来のスタイルで,快楽のひとときをむさぼることと致しました。
さて,意味は少〜し違いますが,「大は小を兼ねる」と言います。
小もやや遅れて開始しました。
その時です。
私の小が,私の足元めがけて,地面をつたって攻めてきてるではありませんか!!
何ごとぞ!!
と思って便器を見ると,その原因は金隠しにありました。
普通,金隠しといえば,それを真横から見ると,中心角が90°(直角)の四分の一円になっています。
しかしながらその金隠しは,中心角が約45°の八分の一円だったのです。
そうです。小は完全に金隠しの懐にキャッチされずに,そのまま上部の円弧(サッカーゴールに例えるならクロスバー)に当って,そのまま場外流出していました。
「金隠しの高さは,通常の高さをHとすると,この場合の高さはsin
1/8π×Hとなり,通常の金隠しに比べて小の捕獲能力は3割も減少するではないか!!」