投稿の部屋

 

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2000227日日曜日  第1話

 実は、メールでこの記事にも関係のある意見を送ってくださった方があります。ご本人に了解も頂きましたので取り上げます。ハンドルネームすなおさんです。

 ご存じかと思いますが、昨日の芦浜原発の三重県知事が白紙撤退、で本当に一番喜んでいるのは、中部電力の経営者や社員です。原発は正直、他の電源より莫大なお金がかかります。電力部分自由化を迎える電力会社にとっては、バカ高い原子力はやりたくないのが本音です。ただ、原子力は国策民間運営ということで、国からの圧力との狭間で奮闘している電力会社の経営者・知事・自治体もなかにはおります。

 電力会社は設備産業ですので、少ない設備でたくさん電気を売れば儲かるのは明かなことです。会社でも、現在、建設中の発電所を除いてすべて、先送りです。当然そのために必要な、私の部署で設計・建設する送電線の建設も延期されております。電力会社はガス事業・インターネット事業(電力会社の光ファイバー網は、TV画像が送れるほどの大容量も持っています。)を始めるなど、「総合エネルギーカンパニー」と多角経営しての生き残りを考えています。

 規制緩和や新エネルギーは時代の流れです。経営者は新規事業による社員の雇用確保を考える責務があると思います。そのかわり経営者は今よりもっと給料を10倍以上あげてもよいと思います。責任の大きさのわりに給料が安すぎると思います。だから、サラリーマン社長で責任感がないとも考えられます。給料を高くすれば、もっとまじめに会社や社会のことを考えると思いますし、天下る必要もありません、官僚のよくやる、○○公団・公社を造って自分がそのポストにおさまり無駄な事業に税金を使うという体制もふせげます。

 後何故、地元住民で発電所を誘致する人がいるかというのは、自治体やその周りの自治体、および県に電源開発促進税(みなさんが日頃使っている電気料金から徴収されています。)という莫大な金が国からもらえるわけです。そういった、地域振興がよいと思っている人達が多かったのは事実ですし、当然今もおります。

 個人的にはそんなことでは、日本の未来はないと断言します。ただ、やはり田舎の過疎対策というのは、かなり悲惨であることも事実です。自治体の自立が今一番大切なことです。原発を受け入れる自治体を、電気を大量に使って、都会の生活をエンジョイしているワガママな人間が非難する権利(当然まじめに考えている人もいます)は全くないと思います。私はその方々のワガママぶりにあきれます。本当は都会の人にこそもっと考えてほしいものです。できれば、太陽光で自家発電してほしいほどです。まあ、こういった方々は「電気料金を払っているうえ、お前ら独占だから、供給する義務は当たり前だろ、電源を考えるのがおまえらの仕事だろ」というでしょう。

 また、人間関係に疲れたといってアウトドアを楽しむ人が大変増えました。しかし、かなりの人が自然に無頓着すぎます。昨年の神奈川県の土石流による死亡事故はその典型です。私から言わせると、再三の注意を受けながら聞かなかった、大人に責任があると思います。当然、この方は救助作業中の作業員に、「はやくしろ、なんとかしろ」と叫んでいたのを覚えております。仕事がら道なき道を歩いて、まよったり遭難しかけたり、両足の怪我・手術したことがあり、自然の恐ろしさも身を持って感じております。所詮、自然には敵わないのです。自然に対してもっと謙虚であってほしいものです。また、そういった人はゴミ問題についても同じことを言うと思います。お役所のゴミ担当の方が今一番頭を悩ましていることと思います。

 次世代の電力について当然、電力会社にもその義務はあります。ただ、国・企業だけの責任だけでは、もうやっていけないのは明白です。電気事業連合会のCMもみんなで、電気ことを考えましょうと言い始めました。果たして日本の未来(電気・ゴミを含めた全ての面において)を真剣に考えている人は何人いることでしょうか?責任転換をするのではなく、それぞれの責任を明確にしそれを実行すればよいのです。日本人すべて一人一人の問題であり考える義務があると思います。(今は生活するだけで精一杯で考える余裕のない方もいると思いますが。)自治体の長や担当者はいろんな料理方法を考え、どう料理するかを考えればよいのです。そうなるには、消費者である市民が本当の意味で、自力で「民主主義」を勝ち取るかにかかっています。

 当然、血をながすこともあります。やはり、アメリカから与えられた「民主主義」にすぎず、そのありがたみがわからず、自由とワガママをはき違え、(自由は規律が守られてこそ、最大限発揮されると思います。)世界一ワガママな人種になっています。アメリカにしろイギリスにしろ、経済の復興をなせたのは市民です。民主主義のありがたみを分かっている人種です。いい加減に「お上がなんとかしてくれる」という精神を捨ててほしいです。まずは選挙に行って、白紙表でもいいから、投票することから始めればよいのです。(自民党の人も投票率が増えると、自分達にとっては不利だといっていました)また、自然保護団体といいながら、不良整備のディーゼル車にI LOVE 地球とか貼っている、エセ自然保護団体の方々、送電線の電磁波反対といいながら、携帯電話を使いまくる人(実際にいました。言い訳は自ら使うからいい、送電線は勝手にやってくる。さすがに連絡先を自宅の電話にかえました。当然、電力とのやりとり以外は携帯電話を使っていることとおもいます。屁理屈は誰でも言えます、最近の小学生でも言えます。

 発電所・送電線・産廃処分場の一番の問題は、消費するところと、設備の場所が違うということに尽きます。国土の70%が自然で、人間が住める場所が30%、そこに1億人以上の人が住んでいるという、どうしようもない日本の事情があります。日本は、電源開発・道路整備・住宅事情に対して金がかかりすぎるのは、ある意味しかたがないかもしれません。(といっても出来る限りの努力は当然するべきです)そのため、個人の土地権利意識がものすごく強いです。よく、JHや電力会社も土地公簿価格の10倍から100倍で請求されます。仕方が無く払ったお金は、当然、電気料金や高速料金にONされます。JHはある意味、国のいいなりで不採算道路の建設をじゃんじゃんやっており、第2の国鉄と言われています。21世紀は「自己責任」の原則といわれています。電気も自分で使う分だけ、自分でつくればよいことです。すでに、屋根材としての太陽光パネル・3年後の燃料電池等実現は近いです。 

 と、以上のようにカッコイイことを言っていますが、自分がリストラされたら、退職金で1年間程、外国に行きたいと思います。そして、日本の悪い処と良い処を見極めたいと思います。やはり、景気が悪い悪いといっても、失業率は5%程度、過労死や過労自殺の人はいても、餓死する人はいない、よい国だと思います。ただ、政治がちょっとひん曲がっていて悪循環していますが。

 イヤ〜!怒りがあふれてますね。日本の国もまだまだ捨てたもんじゃないですね。こういう正義感を持った若い(多分?)方がおられるのですから。

 それにしても、電力会社も原発に困っているとは知りませんでした。という事はやはり政治ですかね。ゼネコン当りと裏取引が有るのかもしれませんね。

 私自身は、この中でも触れられている、太陽光パネルに一番期待しています。私の持論ですが、日本全国の屋根を全部太陽パネルにするということです。その為には今のコストでは無理です。そこで他の無駄な税金の使い道を見なおし、太陽パネルに助成金を出すのです。そうすれば、太陽パネルの製造のための工場もそれだけの量を確保する為には半端じゃないくらい必要になります。

 これで、当然雇用も増えます。ゼネコンの仕事も増えます。そして、太陽パネルのコストは一段と下がります。そのうち助成金も要らなくなるかもしれません。当然これだけのプロジェクトが動けば景気も良くなります。

 原子力発電所もいらなくなり、発電所も大幅にカットされ、化石燃料の燃焼による公害問題も無くなります。一石二鳥どころか、何鳥にもなります。どうです面白いでしょう。結構、私も暇でしょう。こんなことばっかり言ってるから、変人と言われるのですね。

 又、話がそれましたが、このすなおさんのように面白い意見なり、お話があればメール下さい、私の独断でここに取り上げさせていただきたいと思います。私もちょっと手が抜けるので有り難かったりして!!よろしくお願いします。ボツにしても怒らないでネ。

2000227日日曜日  第2話

 すなおさんから長文の力作を頂きました。丁度ユニークな経営者が続きましたので、ここに取り上げてみます。 

カ リ ス マ 経 営 者

 世間ではよく「カリスマ」が流行っています。私が日本の企業でカリスマと思う経営者は、京セラの稲盛和夫取締役名誉会長だと思います。設立当時の名前が、京都セラミックと言われるように、現在も本社は京都にあります。事業内容はエレクトロニクス・通信・自動車・光学医療・エネルギーなど幅広い分野に及んでいます。

 まず、通信分野としては、携帯電話機そのもの携帯電話のセルラー、そして日産から買い取ったTU-KAです。また、PHSではDDIポケット、第2電電のDDI、(インターネットはDion)ついこの間諦めた、日本イリジウムがあります。

 ここで、京セラにとって空白地帯があります。そうです、国際電話と携帯電話のIDOのエリアです。国際電話のKDDおよびIDOの筆頭株主は、世界のトヨタです。また、IDO自身の通話エリアは、東京電力と中部電力も出資しているため、両社の電力供給エリアに限られます。ご存じの方はいるかと思いますが、この秋にこの3社は合併します。それも、名前はDDIにするとかで、京セラが主導権を握ります。(まあ、トヨタは自動車が本業なので、京セラに任せることにしたのでしょう。)

 昨秋にGMのウエルチ会長、トヨタの奥田会長、そして稲盛会長の会談がありました。多分、その時に決まっていたのでしょう。当時、合併の噂は新聞記事で流れましたが、稲盛会長は否定していました。その後、正式発表があり、やっぱりと思いました。

 次にエネルギー分野といっても、私は残りの分野についてはあまり詳しくありません。新エネルギーの太陽光パネルを製造しております。今年は増産体制に入っています。通信分野とエネルギー分野、一見つながりがなさそうに見えますが実は大有りなのです。そうです、電磁波でエネルギーを送ることができるのです。通信=エネルギーなのです。この研究は京都大学・神戸大学・関西電力(石川社長:京大卒)・日産(手放す)で研究されております。電磁波でエネルギーロスがなく送れたとします。では、発電方式は?というと、そうです太陽光パネルです。 次に、どこで?うーーーーんと空を見上げてみます「宇宙」です。宇宙で太陽光発電をし、電磁波で地球までエネルギーを送るという、宇宙太陽光発電所(Solar Power Station)、略してSPS構想というものです。実現は20年〜30年先と言われています。宇宙なので、太陽光発電の弱点である天候に全く左右されません。また、衛星1基あたり5〜10GWの出力と半端ではありません。全世界のエネルギーの供給が可能です。しかも、太陽は半永久です。

 ここで考えられるのは、当然、京セラでの単独では実現はムリということです。そこで、NASAを持つアメリカの力が必要です。ここで、京セラのHPを探って見て下さい。「日米21世紀委員会」なるものを形成しております。そのメンバーは日本では宮澤喜一、堺屋太一等、アメリカ側はジョージ・ブッシュ元大統領(現在、大統領選挙で奮闘中のブッシュ氏の父親です)等のそうそうたるものです。なんとか実現するために、着々と人脈を広げております。当然、電力会社も関係してきます。以前、中部電力の安部会長(京大法学部卒)と会っています。中部電力の現社長は太田社長(東大卒)、電気事業連合会の現会長でもあります。また、官僚とも会っております。そして、このマアいいか小父さんで、よくでてくる中坊公平さん(京都府生まれの京大法学部卒:私も好きです)と本を同筆していると共に、企業倫理の危機管理の徹底狙いのため、「三顧の礼」でもって法律顧問就任依頼して就任しております。

 ここまでやれば実現の可能性は高い?いえいえ、計画が計画だけに稲盛会長の生きている間の実現はムリです。そこで、会長は私財200億円を投じて、稲盛財団を設立し、基礎科学、先端技術、精神科学・表現芸術の三部門において人類社会の進歩発展に功績のあった人物を毎年顕彰しています。また、経営塾「盛和塾」を設立、若手経営者の育成を行っています。まあ、いやでも、京セラに恩返ししたくなりますね。要は、自分の分身を作っているわけです。まさに、カリスマ経営者と私が思う所以です。さすが、鹿児島出身の薩摩隼人、あんたは島津藩の生き残りかと思うくらいです。最後に稲盛会長に一言、社名を「京セラ」から「強制等」に変えたら。

 30年後は、首都がまた京都に戻ったりして、ひょっとしたら世界の首都になったりして、正に伝統文化の残る京都に世界最先端の技術が集結するという日本の風情が伺えます。最後に会社の就業状態は、東大・京大卒がたくさん集まった人達の「滅私奉公」らしいです。以上は私がいろんな情報を読んだり、聞いたりして私が創造して勝手につないで書いたフィクションです。実現するかどうかは別として、30年後にあたるかどうか確認してみたい気がします。

 最後に、宇宙もすでにゴミだらけだそうです。十数年か前、スカイラブが地球に落っこちて世界中問題になりました。地球ばかりでなく、宇宙も汚すなよ。将来、衛星落下注意報なんか発令されたりして。

 稲盛社長についてはさまざまなメディア取り上げられていますね。その評価はまだ定まってないようです、もちろん定まる方がおかしいのですが、従来の経営者の尺度でははかれない何かがあるのだろうと思います。それが、すなおさんの言われるカリスマなのでしょう。

 それが証拠に『最後に会社の就業状態は、東大・京大卒がたくさん集まった人達の「滅私奉公」らしいです。』というところに表れているのではないでしょうか?何かをやるところには、一時期そういう何もかも忘れて仕事に打ち込むという期間が必要なようですね。それには、やらされるじゃなくて、仕事が面白くてたまらないというものがなければ無理でしょう。ある意味幸せなのかもしれないですね。あの世界一の金持ちのビル・ゲイツも創業時は会社で床に寝て家には帰らなかったそうです。それくらい仕事に惚れなければいい仕事は出来ないのかもしれないです。

 それだけに、社員がそれをだけ仕事をするには何かがあるのでしょう。所謂、サービス残業とは違うのでしょう。そうでなければ、長続きするはずがないでしょう。 今はやりのベンチャービジネスのはしりですね。夢に向かって行くから出来ることです。サラリーマン根性では耐えられないでしょうね。そういう夢を従業員に持たせているのかもしれないですね。それがカリスマたる所以ではないかと思います。まぁ、自分がそういうところで働きたいかどうかは別ですけどね。夢があって定時で帰れるところが良いな!

 京都には戦後ユニークな企業が沢山起こっています。京セラを筆頭に、ローム、オムロン、村田製作所、歴史は古いが任天堂などもその中に入るでしょう。どうして京都にこういった企業が育つのか不思議ですね。

 京都には何か不思議な力があるのかも。すなおさんの言うように、又、京都が首都に戻るというのも面白いかもしれないですね。千年続いたというのも何か必然的なものがあるのかもしれないですね。

200034日土曜日  第3話

 すなおさんからのまたまた力作です。折角ですので、投稿の部屋を作りました。皆さんも投稿がありましたらどうぞ。
 あくまでも私が個人でやっている
HPなので、必ずしも、ここにアップするとは限りませんがよろしくお願いします。

談 合 3 兄 弟

 ちょっと引っかけた題名が古いですが、以下のシステムが既に崩壊していると思うため、上記の題としました。既に、国民の方々は、TVで重々承知かと思いますが吉野川河口堰の住民投票や既に動いてしまっている徳山ダム、諫早湾干拓事業、長良川河口堰等、地域住民も含めて「本当に要るんかいな?」と思う公共事業が目白押しです。一応大義名分は、流域の洪水防止とか水源確保とか言っております。しかし、すでに何十年も経っており特に被害・損害がでた覚えがありません。以前、9.12豪雨ということで長良川が決壊したことはあります。(私の家も水につかりました)当然自然には敵う分けがありませんが、100年に1回あるかないかといった具合です。しかもあれは元々輪中という立派な洪水防止策が必要がないと思って取り壊したことから起きております(個人的に思う)。

 木曽三川はもともとは河口部で一つになっておりましたが、江戸時代に薩摩藩が幕府の命令でこれらの河川の分離のため、工事をやらされました。参勤交代のように大名に、労力を使わせ余分な軍備をさせないためです。難工事のためかなりの人名も失われたのも事実です。やはり、怨みとは怖いもんで、徳川幕府を倒したのは、関ヶ原の合戦の負け組で、領土安堵を補償すると言われ家康にだまされ、危うく潰れかけた毛利家(三本の矢で有名な毛利の両川である吉川家の領土予定地の引き換えに残りました。おかげで、吉川家は改易、小早川家(西軍を裏切った)も後に改易)の長州藩、敗北が濃厚となった時、群がる東軍を破り、家康の本堂近くを突破し、退却した島津義弘(第一の理由は豪勇をもってなる義弘の敵に後ろを見せ、伊吹山を越えて逃走するのを潔しとしなかった。第二に年を取って肥満し、坂道を登るのが億劫だったという今だから笑えるネタもあります)の薩摩藩との薩長連合、それを取り持ったのが、長宗我部盛親(合戦後、領土没収の上、寺小屋の師匠まで落ちぶれる、後、大坂夏の陣で戦死)の領土であった土佐藩の坂本竜馬です。

 このように、昔から、治山治水事業は国を納めるために必要な事業であったことは確かです。それが特に顕著になり始めたのが、戦後の自民党一党支配の時期が長く続きその間に大規模な汚職で公共という名の「大義名分」を借りた利益を、政治・官庁・財界のいわゆる談合3兄弟で分け合いました。もうずーーと、みんなが指摘しているのは事実ですね、日本は「土建国家」だと。以前にも書きましたが、日本は急峻な山や川が多いため、他の国より土木作業の量がかさむかと思いがちですが、それだけではありません。土地事情にも当然よりますが、日本の道路建設費用は単位当たりドイツの4倍、米国の9倍に達しているといわれています。ちょっと高すぎると感じます。「日本の土地事情」をうまく利用して、更に上乗せしている気がします。その理由として、日本で唯一全国各地で豊富に産出される資源である石灰岩から造られる生コンの価格が高水準で維持されていることにあります。生コン組合は、プラントからミキサー車で60分以内(遅延剤でせいぜい90分以内)でないと固まって使い物にならないという「大義名分」を使って、縄張りと価格を維持しています。(たまに、組合に所属しない生コン業者が組合を相手とって訴訟・勝訴することもあります。)また、バブル時期、世界で名だたる大ゼネコンが日本に多く存在し、学生のあこがれの職業だったことからも伺えることと思います。そこには、政官財の癒着(もう接着かな)があるのは、容易に推測できます。その証拠として、県会議員の2割近くが土建業出身です。特に東北では県議の妻や兄弟、親類まで加えると、5割から6割が土建業と密接な関わりを持っています。そういう議員の構成がある以上、政治が経済構造の変化に対して臨機応変に対応できるはずがないのも確かです。

 日本の公共土木事業の費用は国家予算の40%を上回っており、財政赤字の大きな一因となっています。冷戦時代のアメリカのペンタゴンの軍事費より多いです。国家と自治体の借金が600兆円から700兆円になろうとしています。既に、国民は「公共事業に無駄がある」と回答したのは79%も占め、大規模事業に批判が強いことも事実です。さすがに、公共事業の予算も減らされ始め、また公共事業そのものの効果についての疑問もでてきております。その現れとして、ここ数年倒産件数のトップが建設業ということもうなずけます。そろそろ、土建国家とさよならしたいと個人的に思います。しかし、一気になくしちゃうと失業者があふれかえるのも事実です。そのため、なかなか踏ん切りがつかないのも事実です。よく、年度末にやる来年度のための予算確保的工事は私が書く以前の問題かと思います。やはり、ゼネコンは必要な業種ですが、旧態然の経営をしている現状では、麻薬と同じです。切れたら、すぐに大量の倒産がでる。更に大きな麻薬を打たねばならない。こういった、腐食したゼネコンとお上も悪いのは確かであるが、そのシステム自体も既に崩壊しています。

 しかし、79%が疑問を持っているが、人間は急激な変化はそう望まない、緩やかな変化はできます。これを許している国民がやっぱりダメなのかと思います。所詮産業なんて、100年も続けば良しとすべきです。唯一、続いているのはSEX産業です。男女が要る限りなくなることはないと思います。(今は中間の方や同姓等いろんな方も居られバリエーションも豊富です。ここでは、そのことに対する議論はしません)正直、ゼネコンが多すぎたのは事実です。しかし、東北の人達の冬期中の稼ぎ所は殆ど土建でした。ここでも、地方の自立が問題となっております。何とか、地方に雇用を造ろうと頑張っている地方自治体の方々はおります。前回挙げた、原発を含む発電所の誘致だったり、バブル期の企業誘致だったり、リゾート開発だったりですがことごとく失敗しております。本当に地方の自立は正直、苦しい厳しいです。私にも良い案が早々と出ません。私の貧弱な頭で考えても、せいぜい、自然があるのだからありのままの自然を提供する、そのために来る人に環境税を取る。それらで地域振興および自然の維持そして自然の接し方を教えるぐらいです。また、天然物の鮎、天然水等、付加価値の高い商売を、自然を壊さない範囲内で、経営哲学と環境経済学を徹底的に学んだ、自治体の長を中心にやるくらいしか思いつかないです(既にやっている自治体もあるかと思います)。

 当然、都会には地方よりまだまだ雇用があるのは確かです。都会で稼がれた、お金が中央に集められて、そこから財政の厳しい地方に、「援助交際」しているという現状も事実です。人間は自然の一部ではありますが、自然の中だけでは生活できない唯一の悲しい動物です。人間がいる限り環境破壊は免れません。環境に優しいといって、とりあえず「環境」を訴えれば儲かるという便乗組がいっぱいいます。専門家に言わせると、ケチョンケチョンに逢うでしょう。環境に「どれだけ負荷をかけないで済むのかを選択するしかないのです。」当然、その時点で考えられる方法の中から最良だと思われるものを選択するべきです。本当に環境によいことをしたかったら、身銭を切ってやって下さい。高い製品を率先して買って下さい。環境に優しいけど、高いからねえ〜は通用しません。だったら、買うのをやめて下さい。戦後の経済成長一点張りな考えの結果が今も現れています。もうそろそろ、自分だけよければという考えを改めてほしいもんです。終いに自らの命に係わる空気、水、土までを汚し最後には地球を捨てなければなりません。

 やはり、選挙に行って本物の政治家を見極め選ぶしかありません。そして、金の流れを変えなければなりません。ゼネコンの方々は新規事業を考え、早く「お上」からの自立をしてほしいものです。それには、画一的な考えばかりの人では新規事業は全くと言って良いほど生まれません、いろんな考えや柔軟な姿勢を持った人を先ず会社が認めなければいけません。早く、しがらみのない、そこそこ飯を食っていける方法を考えないと共倒れどころか、日本が倒れちゃいます。しがらみをとっぱらうことが出来た会社から再生の道が開けます。当然、血は流れます。さんざん、儲けてきたから当時の経営者は痛みも味わってほしいもんです。かわいそうなのは、バブル期、急がしすぎた担当者の方や、リストラされる社員とその家族、景気が悪いといつも下請けにツケが回ることですね。

 未だに、アメリカのニューディール政策を取っていて世界の笑いもんです。アメリカでは、当時造られたTVA(テネシーバレーオーソリティー:テネシー谷にダムを造った景気対策です)のダムは壊されています。やはり、自分を含めた個人においても、自治体、国全部において、「自ら考え、自ら行動(発言)し、自ら律する」自律をしないと、今に映画の「日本沈没」ではないですが本当に沈んじゃいます、既に手遅れかもしれません。小渕首相、世界一の借金首相と笑っている場合ではないですよ。ブルーカラー(筋肉労働者)の人も当然必要です。また、ホワイトカラー(事務所で働く人)も必要です。個人的には両方持ち合わせた人間を目指しています。頭で考えてもダメな時は当然あります、その時は現場に行きます。また、現場の経験と感だけでは経営もできないことも確かです。経営者になる人はその前に、どこでもよいから○○ビジネススクール等で、徹底的に経営哲学を学んでほしいものです。そして、それを自分の会社・職場・現場にうまく適合されることを常に考えなければいけません。

 1を10に増やすのは出来ますが、0から1を作り出すのは、かなり至難のワザです。私の以前の上司が良いことを言っておりました。「有能である奴は知恵をだせ、そうでない奴は汗を出せと」知恵はすぐにはでません。生まれてから、いろんな経験をしたり勉強または遊びから出てくると思います、いろんな悪ふざけも時には必要です。少なくても、遊びがプレーステーションの子供には、新しい発想を望むのはムリかも知れません。(作った大人に責任があります。ソニーさん、お宅の製品は魅力的ですが、ある意味罪がありますよ、もしプレーステーションが壊れたら、子供にその処分をどうしますかと問いかけましょう。学校で生徒に環境を汚してはいけませんと言っても、今の子供は聞きません、ませた子供ならばゴミは資源なんだから、ゴミをジャンジャンだしてゴミ発電(RDF)した方が良いという生徒に答えられる先生はおりますか?私は暴力をふるう生徒も怖いですが、こういうある意味鋭い指摘をする子供の方がもっと怖いです。

 で環境問題について、私にも明確な答えは存在しておりません。せいぜい、今ある技術の中からどの方法が一番よいかを考える程度です。ただ言えることは、環境先進国(いや模倣国)であるドイツが注目しているのは、日本の土地事情と最先端技術であるということです。

 最後に、我ながら発想の貧困さに自分自身あきれている昨今です。まだ、会社を出るか出ないかグダグダしている自分が存在しているのも事実です。その前に会社がなくなっちゃうのが早いかな、ギリギリまで粘って貰うものもらって辞めよう、これって一番卑怯だな。

2000317日金曜日  第4話

すなおさんからです。

 NTTにしても電力会社にしても、正直、発注者側がグループ会社に飯を食わせてあげている現状は事実です。昨年も多くの正社員の方が出向されました。人事でも、「お前(グループ会社)の処に仕事をまわす代わりに、これだけの出向社員を面倒みれ」とかやっていたそうです。30歳前後の担当としての仕事バリバリの人がグループ会社を含め会社を支えているのが、お役所体質の企業の現状です。電力会社やNTTのような公共事業は、競争がなかったため、ひたすら安定供給に走ったりする傾向があります。コストダウンを言い始めたのは、ここ5年です。電力会社はその典型です。おかげで世界一供給信頼度が高いが、世界一電気料金が高いです。ここで、安ければよいのかと思うと、一概にはそうも言えません。
 日本人は、個人的に製品を購入する場合、「値段以上に性能や品質をかなり気にします、世界一品質に厳しい人種でもあります」。その例として、通話エリアは広いが通話料が高いNTTドコモのシェアーがトップ。アメリカの対日本戦略車(キャバリエ・サターン・ネオン)が値段は安い(キャバリエなんか、営業がバカ強い世界のトヨタが売っても、2.4Lで150万円を切っていても、所ジョージが宣伝しても、売れてません。殆どレンタカーらしいです。個人的にも、安くても買う気が起こりませんが)当然、品質と値段の双方が良ければ売れるとは思います。

 電力会社のおいて、日本人の風土を見ていると、良い意味でも悪い意味でも「小さなことにクヨクヨする」です。伝統工芸ができるのは、日本人の手先の器用さのおかげでもあります。アメリカ人には正直、ムリでしょう。尤も、手先の器用さでは、中国人の方が凄い人はいます。12億人の国って神秘的である反面、市場においても魅力的で、欧米・日本・韓国等が狙っているのも事実です。電力会社も、三峡ダム関係等、「発展途上国での電源立地」としての進出および、会社の生き残りも考えています。

 電力会社の営業所では、パソコン台数が増え始めた時から、雷等の一瞬の停電(瞬停)でも、パソコンのデータがとんだとかでの苦情が殺到しました、それ電話がいつも飽和します。当然、そういった苦情対策で、「避雷装置」なるものを鉄塔につけて、一瞬の停電にも対応しています。最近はあまり、パソコンを使っていても、そういった瞬停でデータが飛んだということは少なくはなってきていると思います、当然、電気料金にはねかえりますが。やはり、苦情がある以上、やらざるを得ないです。電力会社も「日本の電力は、ここが優れているとのアピールをしても良いと思います」その代わり、ここは悪いよと認めなければいけませんが。
 あんまり、苦情ばかり言っちゃうと、ソレコソ言われるばっの人は腐っちゃいます。自律神経失調症を看てもらいに病院に行ったら、「また電力会社の人ですか、本当に多い」と言われちゃいました。お役所体質で働いている人って、はけ口がないから、どこかで愚痴をいいたくなるのかなと思います。私の知り合いにも、小・中学校の先生はいます、学校の人の飲み会って結構凄いらしいです、先生方ってこんな所で愚痴って発散するのが多いらしいです。まあ、日本の会社も多少なりとも上記の感じはしますが、特に、お役所や電力会社(入社する時に、タクシーのウンちゃんに電力会社と言ったら、いつも柳ヶ瀬(岐阜市の繁華街(飲み屋が一杯あります)でお世話になってます)等はその傾向は強いかと思います。

 これからは「部分自由化」という競争で、お客さんに対しての本当の意味での、サービスと同時に、ワケのわからん人に対しては、逆に厳しくあたるようになるかと思います。「メーカーと消費者」「会社と人間」「人間と人間」の関係の基本は「お互い様」です、これが出来ない人は、何処行っても何言っても通用しないでしょう。

20001024日火曜日  第5話

 ノイマンさんから投稿を頂きました。第403話で取り上げたノーベル賞の白川さんの話しを見て、日本の現状を書いて来てくれたものです。
 相も変わらず、ここにも日本の問題点が現れています。

 実は私は過労から体を去年壊し、今年になって会社を退職しました。以前から、いつかは大学に戻って勉強(研究)したいと思っていましたので、これを機会に大学院を受験して無事合格いたしました。
 来年から大学院生となるわけですが、授業料等の経済的な事も考え、奨学金の申請をすべく、書類を準備し書いていたのですが、かなり厳しいのです。
 書類には過去2年間程の収入状況などを書き込んだりするのですが、ちょっとでも書類に不備があるとその時点で、審査されません。(奨学金は希望者全員というわけではありません。書類を見て審査で決めるそうです)
 特に私の場合、社会人として働いていたこともあり、かなり込み入った書類となりました。その時痛烈に感じたのが、半分抽選みたいな形にしないで希望者全員に上げたら良いのにと言う事です。
 書類を書くのが面倒で言っているのではありません。自分で言うのもなんですが、特に理系の大学院生は将来の日本を支える人達です。しかも皆好きで進学しているのです。そういう意欲ある人間を抽選で振り分けるとは何事でしょう!もし奨学金が出ないと授業料捻出の為アルバイトをしなくてはならなくなります。その結果十分な研究時間は取れません。これでは何の為の進学かわかりません。
 私が希望者には全員無条件でと言った根拠はこのことなのです。日本の大学の大学院生全員に払う金額なんて、銀行救済の為に出した何十兆円なんかよりも遥かに安いはずです。

 問題は奨学金だけではありません。修士(マスター)卒なら就職はありますが、博士(ドクター)卒はまずありません。せっかく金と時間をかけ、様々なことを犠牲にしながらも専門的な知識を身につけた人間を世間は評価しません。日本は学歴社会と言いますが、所詮は学部までです。
 それ以上の学歴は疎まれます。これで技術大国と言うのですから笑ってしまいます。そしてこのことを社会的問題として報道するマスコミはありませんでした。どこも「ノーベル賞とって良かった良かった。」で終ってしまいました。今回の受賞をきっかけにこういった問題を考えて欲しかったのは私だけでしょうか?
 学生側から見た問題点の大まかな所はこれくらいです。本当は細かい所を入れたらたくさんありますが、この2点が重要ですのでこれくらいにしておきます。

 次に大学側の問題点に移りたいと思います。それは研究を行う環境の悪さに集約されるでしょう。この環境には、研究費も含まれます。国立大学の大学院所属の友人の話によると、机が5人分しかないのに10人も人数がいたりして、落ち着かないそうです。また、研究室への研究費を所属人数で割り算したら、1年間でたったの数十万円だとか。
 おまけにその研究費は申請した目的以外には使えません。物事には限界があります。これでは良い研究をしろといっても無理があることは一目でわかります。これが嫌で外国に流出した人もいます。聞いた話ですが、外国では生活費も含めた金額で研究費がもらえ、しかもどのように使っても良いとのことです。ちょうど囲碁や将棋の持ち時間みたいなものですね。
 このような状態になってしまった大きな原因の一つに、今すぐ金にならないものを評価しないと言う日本の社会や科学に関心の薄い国民の意識の低さが挙げられるでしょう。これを変えていくには小学校からの科学教育等を充実させるしかありませんが、その初等教育も問題はたんまりとあり、それは日本の歴史や国民性とも関係があるとにらんでいます。
これを述べるとあまりにも長くなりすぎますので、また後日。 

 偶然、今日の第410話で取り上げたサイト「第3分科会--創造性--」にノイマンさんの書かれた問題点に触れたところがありました。疑問は持っているようですが、何故それが活かされないのかが問題ですね!

2001213日火曜日  第6話  白川名誉教授

 久し振りにノイマンさんから白川さんの講演を聴いた感想をメールで頂きました。一人で楽しませてもらうのは勿体無いので、許可を頂いてここに載せます。

 それでは早速昨日の白川氏の講演会の模様をお伝えしたいと思います。

 まず場所は札幌の市民会館という所です。雪祭り会場のすぐ近くです。講演は4時からの開始で時間は2時間です。3時開場なので私は3時半頃に着くように家を出ました。入場には事前に持っている整理券が必要だったとは言うものの、無料と言う事もあってか予想以上の人でした。
 私が着いた頃にはもう会場の座席の8割方は埋まっていました。席の指定もなかったので、一番良い前方の席は既に座れず、仕方なくホール後方に陣取りました。ノーベル賞の影響力は凄いものだとつくづく感じました。今朝知った事ですが、定員約1500人のところに何と1800人もの人が来たそうで、講演会場外に急遽モニターとパイプ椅子を300台程設置したそうです。聴衆はやはり北大の学生や先生が多く、一般市民の中には中学生や高校生の姿もチラホラありました。(主催は北大です)

 講演の内容ですが、裏話から始まりました。受賞の発表後間もなく北大の高分子分野の先生から講演依頼があり、当初北大構内でもっと早い時期に行う予定だったそうですが、一般市民にもという主催者側の考えで、会場を押さえるのに時間が必要だった事と先生ご自身の身辺が落ち着く頃と言う事、そして雪祭りも見てみたいこともあってこの時期に決まったそうです。

 受賞時の混乱ぶりも話してくれました。化学賞と物理学賞は毎年10月10日に発表する事が決まっているらしく、その前日まで旅行に行っていて、帰ってきたらいきなり新聞社から電話が来たそうです。ノーベル財団のWebに受賞者が出るそうで、報道各社はこの時期になると頻繁に更新ボタンを押して受賞者チェックをするそうですと言っていました。
 その他では驚いたことに10年以上も前からノルウェイの新聞ではノーベル賞の有力候補に名を挙げていたそうです。そのことを知っていたけれども、退官前に受賞されなかったので、今になって受賞する事になるとは思ってもみなかったとも言っていました。
 さらに、新聞に載った共同研究者のヒーガー博士とマクダイアミッド博士と肩を組んでいるあの写真は、たまたまノルウェイで高分子研究者のシンポジウムがあった時、前述の新聞社が写真を撮っておいたほうが良いだろうと言う事で撮ったそうです。そして受賞後、ノーベル財団が写真の版権を買い取ったとも言っていました。
 その他にも、授与されたメダルのデザインについての由来や賞状についてのお話などをして下さいました。

 裏話はこんなものでしょうか。2時間もの講演をまとめるのは結構大変です。専門の高分子の話しや講演後の質疑応答などは別メールで送ります。

 本題の高分子についてですが、あの発見はすでに報道されたように全くの偶然だそうです。ただ色々言われているように実験を手伝った留学生が日本語が分からなくて間違った実験をしたというものではないそうです。
 その留学生は韓国の人で、旧日本軍の当時の教育により日本語は完璧だと言っていました。単に触媒の濃度を間違えただけだそうです。
 導電性ポリマーの伝導度は今では金属と同程度の物が得られているそうです。今日それらは「合成金属」という名で呼ばれていて、電気を通す条件も確立されていると言っていました。その条件とは2つあって、一つは単結合と二重結合が交互に並んでいる事(共役結合と言うそうです)、もう一つがごくわずかの不純物を混ぜる事、いわゆるドーピングです。面白い事にドーピングもやりすぎると、共役結合が崩れてしまい、導電性が失われてしまうとの事でした。この辺は私も専門ではないのでよく分かりませんでしたが、高校時代に学んだ化学の知識が理解の助けとなりました。どうも電子の二重結合が鍵になっているようです。

 このような化学とも物理ともハッキリしない分野を「物質科学」と言うとの事でした。そしてそれは幅の狭い専門分野では捕らえられないとも言っていました。その証拠にヒーガー博士は化学者ではなく、物理学者であることだとも言っていました。物理学者が化学賞を貰うのは非常に珍しい事だそうです。
 これからの応用についても話して下さいました。合成金属の特徴は何よりも軽くて加工が容易である事から、軽さが要求される部分の導線や、今までの金属が使われている部分に置き換わるのではないかとのことです。実際今現在携帯電話のメモリ保護用の電池はプラスチック電池といって導電性ポリマーが使用されていると言っていました。今後は液晶ディスプレイの表示部分にも使われるでしょうとおっしゃっていました。
 さらに分子構造を工夫すると一定方向にしか電流を流さない様にもする事、つまり今の半導体ダイオードと同じ機能を持たせる事も可能である、もっと言えば今のエレクトロニクスデバイス(トランジスタ等)と同じ機能が可能になり、分子エレクトロニクスを発展させるのではないかと言っていました。この他にも色々可能性はここに書ききれない程あり、近年では磁石にくっつく性質、いわゆる金属でいうところの磁性体の性質を持つプラスチックも研究されある程度の成果を得ているとのことです。プラスチックが磁石に吸いつくなんて信じられますか!もう驚きです。冗談ではなく、本当に教科書を書き換えないといけませんね。プラスチックは電気も通すし、磁石にもくっつくと。

 ほんの少しですが、ご自身の経験から今の教育についても少しだけ触れていました。中学生の時、1週間の曜日と月の英語名を書くテストがあって、スペルも完璧でテストで初めて100点が取れるだろうと思っていたそうです。所が帰って来た答案は0点だったそうです。
 先生に抗議したら、これらは全て固有名詞だから頭文字は大文字でないといけないと言われてがっかりしたそうです。小文字で書いてあったんですね。こういった人を陥れるようなことをやっては子供は意欲をなくすのではないかと言っていました。
 あと日本とアメリカの学生の違いにも触れていました。先生がヒーガー博士に聞いたそうですが(ヒーガー博士は交換教授で京大に半年程いたそうです)、日本の学生は教科書を鵜呑みにするが、アメリカでは教科書が正しい事を書いてあるとは限らないという疑いの目を学生は良い意味で持っていると言ったそうです。対教師についても同様らしいです。つまり先生も間違っているかもしれないからちゃんと自分で考えないといけないということだそうです。この辺はすごく考えさせられてしまいますね。

 講演後、20分程質疑応答の時間がありました。私も色々聞きたい事があり、挙手したのですが、残念な事に当たりませんでした。質問に対して誠実に返答していました。私の印象ですが、本当に本当に謙虚な方だと思いました。これほどの実績でありながら、「私は人類の共有すべき知識の発見にちょっとだけ貢献しただけです」とか、「先人の知識のおかげであって、全くの無から創造的独創的な事は産まれない」とおっしゃっていた言葉の端々に人柄を感じました。KSD疑惑等の私利私欲しか頭にない政治家にこそ聞いて欲しいと思いました。

 大げさではなく本当に私にとって心の財産となりました。読みにくい駄文ですいませんが、良かったら目を通してやってください。

 ps 岩波書店から、「化学に魅せられて」というタイトルで白川先生の本が出ています。本にはこのメールに書いた事がさらに詳しく乗っているとの事です

2001624日日曜日  第7話  NFL

 どもども かつひこです。

 MLB、盛り上がっていますネ。この調子だと九月から始まる私の最大の趣味「NFL」が放送されないのでは・・・と心配になって来ました。
 新庄の活躍で日本の選手も「自分にもチャンスが」などと考えているのでしょうが言葉も通じない、文化も違う環境で適応するというのは並大抵では出来ないということも考慮しているのでしょうかネ? 

 新庄の、あの何も考えて無いように見えるほどの「明るさ」が、野球の技術以前の成功の鍵だと思っています。
 イチロー・佐々木・野茂のような圧倒的な実力か、長谷川のように理論武装で攻めるか、新庄のように明るい個性で溶け込むか、今後の日本選手の方向性、楽しみですネ。

 623日第643話にも書かれているナベツネの悪行三昧、うんざりしています。NFLにもいろいろなオーナーがいますが「リーグ全体の繁栄」を考えず、私利私欲ばかりを目指すオーナーは聞いたことが無いですネ。

 NFLの方針は「同程度の実力のチームが接戦をする事による試合の面白さ」をテーマにして 

1.球団の全年俸に上限を設定することで特定のチームに実力選手が集まらないようにする。

2.ドラフトは、成績の悪いチームから指名する。

3.金銭トレードは禁止、トレードは選手同士かドラフト指名権と交換する。

4.フリーエージェントで実力選手が出た場合、相手方のチームのドラフト指名権をもらうなどがあります。

 他には、NFLの繁栄は大学フットボール繁栄の歴史がある事を考慮して高校生のドラフト指名はしない、しかし短い選手生命を考慮して、大学三年終了時に宣言すればNFLに入る事が出来る、フリーエージェントは四年で取得出来、以後は契約が終了するたびにフリーになるなど、選手の身分保障もオーナーサイドのわがままばかり言わずにリーグ全体で考えているようです。

 まだまだ日本の野球界では考えられない様なルールが有りますが

また次回に・・・

200194日火曜日  第8話  H2A報道

 ノイマンさんからメールを頂いたのですが、ここに掲載する許可を頂いたものです。

 H2A打ち上げに成功したその日僕はニュースステーションを見ていて、どうにも不愉快でなりませんでした。というのも、宇宙ビジネスがらみの報道でお金にまつわることだけをこれでもかといわんばかりに放送で「垂れ流し」していたからです。

 H2A及びその前身のH2は発射技術も含めて純国産なんです。その中には他の国以上の技術もあるんですね。そういった最先端の塊は大変デリケートです。ましてや未知の世界に一歩を踏み出す時には失敗はつき物です。当然お金もかかります。そして何よりも現場で必死になっているエンジニアの人達に対して失礼だと私は思いました。
 オンエアの
VTR中、どっかの経済研究所のなにがしは、「もっとコスト削減を」なんて言っていましたね。そういった話はもっと技術が成熟してからの話だと私は思うんです。
 中村さんとの話ともリンクしますが、何か新しいことをしている最中に外野がコストがどーたらこーたらいってたら絶対ダメですね。よく日本人には創造性がないなどとまことしやかにほざく文化人や財界人がいますけど、創造の芽やアイディアを潰しているのは自分達だという事に気がついていませんね。(文化人とかやらがいかにいいかげんかについては改めてかきたいと思います)

 あんまり人の悪口は言いたくはないのですが、テレビ関係の人ってもの知らないのですね。アメリカなんてアポロ計画の時、3回くらい死亡事故を起こし、6〜7人死んでます。それに比べりゃ日本は優秀です。
 スペースシャトルのチャレンジャー事故も記憶に新しいですよね。そう考えると2回連続しての失敗なんてたいしたことないと私は思うんです。(正確には日本でもエンジンテストの時、一人死んでいますが、死亡事故はその一件だけです。)こういうことも踏まえて報道してもらいたいものです。安易に日本の技術はダメなどと言うべきではないです。

 またまた長文になってしまいました。いつもすいません。確か週刊ポストだったと思いますが、技術屋さんに話を聞く「メタルカラーの時代」という連載は面白いですよ。小学館からその対談をまとめた本も出ています。僕も元技術屋として、多くの人々に知ってもらいたいものです。あとNHKの「プロジェクトX」も面白いですよね。僕なんか毎回泣きながら見ています。

2001107日日曜日  第9話  狂牛病

 ノイマンさんからのメールです。私一人で読むのは勿体無いのでここに載せさせて頂きます。

 今回の狂牛病騒ぎは物凄いことになってきました。これに関してですが、私なりの意見です。

 今全世界で生産されている穀物は人間の口にはその半分しか入ってきていません。残りの半分はと言うと、家畜用なんですね。で、カロリーベースですが、家畜にまわる穀物を人間に全て使用すると、全世界から飢餓は無くなるという計算結果が結論されます。
 そうなると肉が口に出来ないという人が出てきますが、肉食は穀物が育ちにくい(というよりもほとんど育たない)ヨーロッパの土地で暮らしていた人達が空腹を満たす苦肉の策だったのですから、肉など無くても人間死なないのです。必要無いのです。 その証拠に温暖で水の豊富なイタリアとかスペインなどのヨーロッパでも南に位置する国では穀物(=炭水化物)が主食ですよね。
 また本来人間は草食に近い肉体構造をしています。(腸が長いほど草食性の食性です)この事から導き出される結論としては、肉を食する事を止めるべきである、というのが私の意見です。そうすれば狂牛病の心配もなくなり、世界中から餓えで苦しむ人々もいなくなるというものです。

 もちろん色々な事がからんでくるので簡単には物事が運ばないのは百も承知です。とはいえ冷静になって考えると我々日本人は牛肉を口にするようになったのはごく最近です。それまではそんなものを食べなくとも立派に生きてきたのですから、これからもそれは可能なはずです。肉食信者からは「そうするとたんぱく質はどうやってとるんだ!」という反論が返ってきそうですが、日本には古来から大豆があります。
 昔ドイツの科学者が日本人は肉を食べないのに立派な体格をしているのはナゼだろうという疑問から出発し、その結論が大豆に帰着されたのは有名ですね。彼いわく「大豆は畑の牛肉だ!」。ちなみにヨーロッパでは大豆は育ちません。大豆根粒菌という細菌がいないので成長しないそうです。その細菌は大豆の根に住みついて成長を助けるのですが、どうもヨーロッパではその菌が育たないみたいです。

 よく「Foodは風土」といいますよね。古来からの食事というのは先達が長い時間をかけてその土地にあったものを完成させてきたのでしょうから、そう簡単に見捨ててはイケナイのではないでしょうか?

 ちょっと異なった角度から今回の狂牛病騒ぎについて考察して見ました。(ちなみにですが、僕はあんまり肉は好きではないです。どうも胃にもたれるので、食べることは食べますが魚の方がいいですね)

2002212日火曜日

  こんな依頼がありました。埼玉の人って見てるかな?

 はじめまして。埼玉に住んでいます転勤族の妻の河野と申します。転勤についての活動をかさねて、早6年。本を出したり、イベントを行ったりしています。今回は単身赴任のページを見てご連絡いたしました。

さて、転勤の季節に突入していますが単身赴任や子育てのことをNHKアナウンサー

村上信夫さんと語ろうというイベントをおこないます。転勤の季節で大変お忙しいかと存じますが・・・・埼玉にお住まいの方などに告知いただけたら幸いです。

なかなか、妻はイベントに参加してくださるのですがこういうイベントには夫のほうは難しいようです。パパでもママでもお子様でもOKです。唐突なお願いですが何卒よろしくお願いします。

 

『みんなで語ろう! 単身赴任』

 子どもの年齢が上がるにつれ、転勤も家族一緒に転勤するというパターンから、教育問題、マイホーム問題、介護問題、妻の仕事などの原因で必然的に単身赴任するという選択が生まれてきます。今回のイベントは単身赴任を考えなくてはならない家族・今単身赴任中の家族に対して 『明るく単身赴任と付き合おう』というイベントです。

 明るく乗り切る単身赴任の智恵を満載に単身赴任真っ最中のNHK村上信夫アナウンサーをお迎えしてのトークタイムを企画しています。お子さんも一緒に家族で単身赴任について考えていきませんか。

● 日時 2月24日(日) 

● 場所 さいたま会館 7B会議室   さいたま市高砂3-1-4 (浦和駅西口5

分)

●トークタイム 『明るい単身赴任』 参加費 おひとり200円(お茶代)・13時30分〜14時30分 トークタイム 

『明るい単身赴任』 NHKアナウンサー 村上信夫さん・14時40分〜16時00分 みんなでガヤガヤ単身赴任 

『離れたって家族! 』

単身赴任しているパパたちの本音を聞いてみましょう。

+単身赴任歴6年 日本経済新聞社編集委員 土田芳樹さん

+マイホームを建て単身赴任中 NTTデータ 竹原政義さん 

0123引越文化研究所による調査報告 アートコーポレーション 松井敬一さん

『単身赴任レポート 2001 ただいま第3恋愛期、真っ最中 

〜インターネット時代の遠距離恋愛夫婦たち〜』

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村上信夫アナウンサープロフィール

京都府出身 現在単身赴任10ヶ月

NHKラジオ 8:351150

ラジオいきいき倶楽部 担当

家族は大阪

著書に『おやじの腕まくり』など

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参加方法

メールにて

お名前・住所・電話番号 をお知らせください

(当日の参加でも受け付けます)

★主催

転勤ファミリー支援センター

河野郁子

URL: http://www.kosodatemap.com/net/tfn/index.html

★助成:ドウ コープ 市民活動支援金 をもとに企画いたしました

200249日火曜日  第10話  理想の経営

 ノイマンさんからのメールです。いつも、有意義な情報を頂いて,ありがとうございます。早速、団塊の部屋で取り上げさせてもらいました。

 こんばんわ。

 書店でたまたま見つけたのですが、面白い本がありました。タイトルは、「社員の幸せを追求したら社長も成果主義も不要になった」というちょっと長めのものです。著者は日下公人(くさか きみんど)氏で、ソニー・マガジンズから出版されています。

 広島県にあるメガネチェーン「21」というところが採用しているユニークな、いや非常識とも一見思える経営法を取り上げた本です。

 その経営法の内容ですが、管理職がゼロ、利益は社員で山分け、等々今までの反対をいくものです。

 この方法を編み出したのは、なんとリストラ経験者で、どこも社員として採用してくれないならいっそのこと自分で会社を起こそうということで、会社を始めたそうです。

 私はさらっと立ち読みで済ませてしまいましたが、大変印象に残る本でした。今度手にしてじっくりと読んで見たいと思った本でした。

200264日火曜日  第11話  トッテンさんの講演

 ノイマンさんが何とあのトッテンさんの講演を聞かれたとの事です。うらやましい限りです。レポートを送ってくださいました。ありがとうございます。

 色々あって遅れてしまいましたが、先月札幌でのビル・トッテン氏の講演会の様子をレポートにしてまとめてみました。

 トッテンさんの考えや意見はさまざまな本や雑誌、自分のWEBサイトにて展開されています。今回の講演においても、そのような普段からのスタンスを話されていましたので、このレポートでは、それを土台として展開された主張のうち、私が特に印象に残ったものををまとめたいと思います(本当は全て書きたいのですが、当日不覚にも筆記用具とメモ帳を忘れてしまった為、大まかなもののみにしてあります。)

 まず最初に、日本は世界でも屈指の経済的に恵まれた国であることを、資料の元に説明しました。それによると、国民1日一人当たりのGNPは、世界第4位であるということ。ちなみに上位3カ国は、ルクセンブルグ、スイス、ノルウェイです。つまり、お金の面から見ると、日本は決して不景気ではないのだということです。日本のこの数字、つまりGNPは、1997年の比較で13591円であり、対してアフガニスタンは、290円となっています。

 そこで次に、では何故現在の日本には閉塞感が漂っていて、その原因は何であるのかについて話を展開しました。その原因というのが、戦後教育を受けた人間が、政治でも企業でも、指導的立場になった為との事です。戦後の教育には、確かに問題点も色々あったが、良いものもあった。しかし戦後教育は、良いものも切り捨ててしまい、アメリカの言いなりになるような人間が育ってしまった。その人間が指導者になったのだとのこと。その時期は平成になってからであり、ちょうどバブル崩壊の時期と一致しており、また戦前生まれの代表的経営者(本田宗一郎さんなど)が次々と亡くなった時期でもあると話してくれました。トッテンさんは、33年間日本に住んでおり、日本人と結婚したことを考えると、外部の人間のたわ言などという批判は説得力がないなと思います。

 次に、ではその閉塞感をブレイクスルーするための具体的な処方箋について話してくれました。一つは社会保障制度をしっかりしたものにする。もう一つは週休3日制にする。さらに税制を変える。この3つです。「みんながお金を使わないから、閉塞感が生じる」→「何故使わないかと言うと、老後等の不安からである」→「それなら制度をしっかりすれば良い」簡単に説明すると、こういうことです。

 週休3日制と税制を変えるとの考えも、同様に安心してお金を使えるようにし、貨幣の流通をスムースにするためのものです。現在の税制は、金持ち優遇ゆえ不公平感があり、それを是正すべきとのことでした。週休3日制については、機械化などで、現在労働者1日当たりの生産性が30年前の16倍にもなっているそうです。人間に必要なものの量は昔から変わっていないのだから、生産量の調整のためにも休みを増やすべきとのことでした。たしかに必要とはいえ、例えば靴なんかはかつての16倍もいりませんね。

 以上、レポートといえるようなものではありませんが、簡単ですが、まとめてみました。 

 もう一つ思い出しました。それは、日本人はもっと文字の本を読むべきである、という事を言っていました。トッテンさんは在住している京都では自動車を使わないで地下鉄等を利用しているそうなのですが、サラリーマンやいい大人がマンガ本しか読んでいない事を嘆いていました。

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