砕石の敷かれた林道を10分ほど歩けば稜線にある防火帯が見えてくる。このまま林道を歩いても面白くないので、防火帯に移る。しかし、防火帯といっても関東の奥多摩に見られるような歩きやすいものではなく、ちょっとした藪になっている。それでもこちらのほうが「山登り」らしいか。
藪の酷いところは林道を歩いたり、再び防火帯に戻ったりする。陸前高田側からのコースとの分岐点には水色やピンク色のテープが巻かれてはいるが、道には踏み跡は残っておらず廃道同然といった感じだ(11:47)。再び林道を歩いていると、山頂より降りてきた大阪からクルマで来た東北フリークとも呼べる初老のオジサンと会う。話を伺うと東北の山はかなり歩かれているようで、この地味な山も二度目の挑戦とか。……なんか長々と立ち話をしてしまった。
林道は長々と続き、全く退屈する。最後の20分だけが登山道だ。
山頂には12時半頃に到着した。チシマザサが刈り取られた野芝の生えた山頂には石碑もあり、なかなか良い雰囲気である。ここからの眺望は全くすばらしい。まだ冬枯れの山並の中、山腹の牧草の緑が鮮やかな室根山が南に見える。遠く西には雪をかぶった栗駒や焼石の山塊が雲の下に顔を覗かせている。北には種山ヶ原、北東に見える雲の中に山頂を隠すのは五葉山か。東には広田湾と陸前高田の町が広がる。
時間もあることだし、ここから銅山に向かおうとするも、登山道はすぐになくなり笹藪と化して道を消してしまっており、引き返すこととした。