岩木山


写真1.岩木山
山域 岩木山(青森県中津軽郡)
山名 赤倉山(1417m),岩木山(1624.7m)
交通 青森(R7)→弘前(県道3)→高照神社(県道30)→大石神社→行者小屋
小屋 (山頂に休憩所あり)
温泉 百沢温泉,他
山行日 2000年7月31日(月)快晴
コースタイム 6:05駐車場-7:10伯母石-7:52鬼の土俵-8:30大開き-8:55赤倉御殿-9:13聖観音像-10:03岩木山-11:24赤倉御殿-12:54行者小屋 [8.5km/6h59min]
地図 「岩木山」「十面沢」二万五千分の一地形図(国土地理院)
メモ 青森県のシンボル的存在の岩木山は津軽平野にそびえる美しい独立峰です.津軽岩木スカイラインとリフトで山頂近くまで簡単に登れますが,登山道で登るに連れて変化する下界の眺めを楽しんだり道の脇の花を愛でながら登らないともったいない山です.

山登りが目的なのだ.安易なルートは取るまい.しかし前日に百沢コースを下見したがどうも入口が見つからない.見上げると……これ,厳しいんじゃない? と弱気にもなる.予定を変更して赤倉口コースから登ることにした.

写真2.岩木山神社 宿にお願いして朝飯はおにぎりだ.5時半に出発し,赤倉山の標識に従い県道30号線から左折する.大石神社を過ぎ,S字カーブを曲がりきったところで右折して林道に入る.蛇行しつつ登り詰めたところで分岐を右折せずに直進すれば行者小屋直下の駐車場に到着する(大きな日の丸が目印).右折は赤倉沢の堰堤工事用の林道だ.

駐車場には1台のみ.これは昨日も止まっていたようなので行者小屋のクルマかもしれない.支度を整えてからいざ出発(6:05).階段を上がり赤い鳥居の見える左に緩やかに下れば行者小屋に着く.狛犬の間を抜けると日の丸鉢巻をしたおじいさんがいて湧き水を勧められた.岩木山のルートを確認,OKだ.うしろからやってきたおばあさんはもう30年前に登ったきりで忘れたと言ってたっけ.

もう一軒の小屋の前を通り過ぎれば道は山の中に入り右折して尾根に乗る.すぐに石の観音像が並び始める.台座などには番号が振られており,赤倉山まで三十三番あるそうな.日の丸などもお供え(?)されている.

写真3.伯母石 この尾根が小さいせいか木々の幹も細く弱々しい.今日は膝に負担を掛けないよう時間を掛けてゆっくり登ることにしている.さすがに道は整備されていて雨による侵食もなくたいへん歩きやすいのであるが,蚊が多いのには閉口する.なぜ彼らは顔の前を飛ぶのだろうか(邪魔だ!).

小尾根からもう少し太い尾根に合流すると辺りは少し明るくなる.単調な登りが続いたが伯母石まで来ると変化が出始めてある程度退屈しなくなる(7:10).伯母石から左右に分岐しているが登りは左の「山神の坪」コースを選ぶ.こちらは林の上を岩を乗り越えて進むために眺めが良い.朝靄の上に八甲田山が浮かび上がっている.なお,下りでは右の「観音像」コースを採ったがこちらも岩だらけだが,苔むした林の中のコースで楽しくはない.

写真4.鬼の土俵 鬼の土俵でも休憩(7:52).ここだけやや平坦というか小さなピークになっており,赤倉沢からのコースと合流するようになっているが,このコースは殆ど踏み跡がない.木々はだいぶ矮小化してきており,所々で直射日光を浴びるようになってきた.振り返れば津軽半島の七里ヶ浜とその先の小泊岬まで見える.点在する湖と蛇行する川が鈍く光っている.

大開きにも当然観音像はある(8:30).赤倉沢の大きな崩壊跡を眺めながら日陰で休憩する.崩壊跡の左の緩やかなピークの向こうに赤倉山があり,それを越えればあとひと息だと見積もる.昨日辺りから東北地方はフェーン現象で猛暑が続いており今日も暑い.天気が良いせいか一昨日の白神岳のときよりは汗が流れないで蒸発しているようだ.

写真5.赤倉御殿から仰ぎ見る岩木山 地を這うように横に伸びるオオシラビソに混じっていたダケカンバの比率が増えていき,やがてそのダケカンバもなくなるとまもなく祠のあるピークに.赤倉山か,いや祠の横の標識には「赤倉御殿」とある(8:55).ここから仰ぎ見る岩木山の雄姿はすばらしいの一言.また山の字そのものの形で盛り上がり,その天辺に小屋が見える.風が吹き上がってきてここは涼しい.また扇ノ金目山方面への赤倉沢の上の稜線にはここより伸びる道が見える.

聖観音(ガイドブックでは正観音)のある次のピークが赤倉山らしい(9:13).ここは眺めも悪くパス.雪渓の残る大鳴沢源頭を渡っていよいよ岩木山への登りに入るとすぐにピンク色のミチノクコザクラが現れた.写真を撮りまくり結構な休憩になってしまう.さすがに息の切れるこの急登はいったん鬼の舞台という岩のピークで一息つける(9:38).

写真6.山頂から白神山地を眺める そして最後の急登で岩木山の山頂に到着(10:03).さすがに息が切れた.はあはあと喘ぎながら下から見えた休憩所と奥宮の前を通り過ぎ,三角点のある山頂で腰を下ろす.山頂は殆どがゴロゴロした岩でできている.山頂には20人はいるだろうか.おそらく殆どの人が津軽岩木スカイラインで八合目まで登ってきている.さすがに眺めは抜群で日本海,白神山地,八甲田,津軽平野とすべて見える.昼飯を食べたりして35分ほど山頂で過ごしてから下山開始.

登りのさいには気づかなかったが,先ほどの大鳴沢源頭にはツガザクラやミチノクコザクラ,イワウメなどが咲き乱れる大きな花畑が広がっていた.環境庁の緑色の腕章を着けた人が盛んに写真を撮っている.今年は当たり年らしい.許可を得てこちらも道から外れて写真を撮りまくる.ツガザクラも東北ではここしか咲かない品種とのことだったが正確な名前は忘れてしまった.淡いピンク色の花がきれいだ.雪渓が解けた跡にはこういった花畑が出現するらしい.

写真7.ミチノクコザクラ 伯母石で白装束の団体が休んでいる.そのうちのひとりは朝,行者小屋で会ったおばあさんだ.そうか,お友達とお参りに来てたのか.行者小屋には12:54着.いや〜暑かった.早くお風呂に入ろう.



BasshoZakki | 20000731 Mt. Iwaki, ©KageYama.ページトップに戻る