朝早く起きて星空の元、駅まで歩く。寒い寒い。7:45河口湖行きの始発バスに乗るべく御殿場駅に7:26に着く。タクシーは10台ほど客待ちをしていたがバスで行く。バス停のハイカーは中年男女10人くらい。若者はいつも少ない。そのおじさんおばさん達は皆篭坂峠で降りてしまった。少し寂しい。旭日丘(山中湖)で降りた(まで950円)のは私の他にはおじさん一人。湖畔のタクシー案内所には1台しか停車していなかったので、おじさんを抜かしてタクシー案内所に到着。だが、おじさんはタクシー案内所には向かわずに山中湖の方に行ってしまった。
タクシーのおじさんと雑談をしながら山伏峠に向かう。最近温泉を掘り当てたらしく近々公営の温泉センターができるらしい。92年版のエアリアマップに載っている山中湖高原ホテルはもう閉鎖されている。以前はここからタクシーを呼べたが今は無理だ。
山伏峠には8:40に到着する(まで2650円)。ストレッチもせずに出発。今日はマップのコースタイムで8時間近いので急がなくてはいけない。とはいえ、この間の鍋割山のように序盤で飛ばすとまたへばるので、なるべくペースは抑えたい。
祠を過ぎて尾根に出ると後ろに富士山が見えてくる。さすがに雄大である。バスから見た富士山はそれほど大きく感じないが、見る側の標高が高くなればなるほど富士は大きく見えてくる。まだ雪は少なく、生クリームと言うよりは粉砂糖という感じだ(何のこっちゃケーキぢゃないぞ)。大棚ノ頭の手前で巻き道と分かれて頂上に立ち寄る(9:05)。周りは木々が茂るが富士山側は眺めが良い。5分ほど休んですぐに出発。巻き道と合流してしばらくは東側を歩く。特にアップダウンもなく快調に飛ばす。道の霜柱は硬くて溶けていない。9:27に石保土山に到着する。マップには眺め良しとあるがそれほどでもない。かなり飛ばしたつもりが、コースタイムと変わらない。ちょっとショック。これでは畦ヶ丸の下山時には暗くなってしまう。
西沢ノ頭(9:42)を過ぎ、尾根歩きが続く。東側は朝日で逆光になるために良く見えないが、西側はくっきり見える。南アルプスは殆ど見えない。標高が低すぎて御正体山の陰になるためだ。わずかに御正体山の北側の鞍部から白く輝く南アルプス連峰が覗ける程度。まぁ今回の山行はこの尾根を歩くことにあるのだからそれでも良い。もみの木の頭と標識のあるピークを通過し(9:55)、油沢ノ頭を通り(10:08)過ぎる。マップには「油沢ノ頭(樅ノ木沢ノ頭)」とあるが。道標にはそう書いてはいない。右手向こうにはもっこりとした比較的大きなピークが見える。あれが菰釣山だろうと見当を付ける。途中ブナノ丸に到着する(10:25)。道は特に変化がない。葉の落ちたブナやその他の木々(分からない)の間からは同じ様に丹沢や道志の山々が見える。
とにかく尾根歩きなので登る山はすべて直登であるのには閉口する。菰釣山には10:40に到着した。1379mでここが今回の山行の最高地点だ。雲ひとつ無い青空の下には箱根(?)から富士山、南アルプス、道志の山々が見渡せる。奥秩父の山々は木々の間からしか見えない。朽ち果てた表示板には何やら菰釣山の名前の謂れが書いてあるようだ。小田原城攻めのときに菰を吊るした云々とあるが読めない。菰とは薦のことで筵(むしろ)のことらしい(これは家に帰ってから調べた)。頂上には6人が居た。これまでにも何人かとすれ違ったり、追い抜いたりしたけど始発バスできた自分より早い人が居るのが不思議だったのでそのうちの3人組に聞いてみたら、善之木から来たとか。ここでレーズンロールとソーセージを食べる。今回一昨日の宴会でせしめたウーロン茶を持ってくる積もりだったのだが、家に忘れてきてしまった(しまった!)。冷凍ミカンも忘れた(なんたることだ!!)。そのためかこの後水分不足で疲労が蓄積してしまった。
菰釣山では15分の休憩をとった後出発した。コースタイムよりだいぶ早くなっている。この調子で行こう。そうすれば明るいうちに下山できる。それに早く下りないとバスが無くなるのだ。目標を3時に設定する。ぶなざわノ頭(11:30)、城ヶ尾山(11:51)を過ぎ、城ヶ尾峠には11:55に着いた。水筒の水の量を気にしながらもついごくごくと飲んでしまう。この尾根はブナノ丸以降、結構アップダウンがきつい。これも疲労のためにそう感じるのか。この城ヶ尾峠前の中ノ丸、城ヶ尾山もきつかった。ここから先の畦ヶ丸も気のせいか遠くに見える…。大界木山を過ぎ(12:17)、モロクボ沢ノ頭に着く頃(12:45)にはもう疲労困憊。疲労が貯まると股関節が痛くなる。極端にペースが落ちる。向こうからおばさん3人組がやってくる。挨拶のあと「どちらから来ました?」「山伏峠からです」「あら、私たちがこれから行くところですね」「え? これからですか」「今日は避難小屋に泊まります」だって。皆さんパワーある。
畦ヶ丸避難小屋にやっと着いた(13:07)。この時間なのに誰も居ない。何やら畦ヶ丸頂上は騒がしい。おじさんおばさん軍団が居るらしい。避難小屋前のベンチでポケ〜っとしていたら、彼らが降りてきた。なんと20人近くいる。すごい。陽当たり良く暖かいので頂上に行く前にここで昼食にする。水は少ないけどお湯を沸かしてカップラーメンをすすり、レーズンロールをかじる。あぁミカンが欲しい…。
畦ヶ丸頂上では写真1枚撮ってもらっただけですぐに降りる。初めは大滝峠上からステタロー沢を下るつもりだったのだが、疲労と先の大軍団の後を追う形になることから止めた。善六ノタワを回って帰ることにした。これだとコースタイムで45分得をする。
下りも結構膝にきている。善六ノタワを14:00に過ぎ、14:30には尾根から降りてこられた。本棚沢で顔を洗いひと休みする。本棚ノ滝に立ち寄るつもりはなかったけどそっちの方向に目をやると水しぶきが見える。結構近そうなので立ち寄ることにした。結構迫力ある。あんな所をよじ登れる人が居るなんて信じられない。殆ど垂直の岩から飛沫状に落ちる。水量はそれほどではないが、滝の両側は既に凍り付いていたりなんかしてなんかすごい。そういえば沢の水も所々氷が張っている。道の霜柱も溶けてぬかるんでいるところはなかった。
西丹沢自然教室には15:06に着いた。早速ウーロン茶を自販機で買って喉を潤す。15:40のバスに間にあって良かった。後で確かめたらこれが最終便であったようだ(あぶね〜)。ここでも20人ほどの別のおじさんおばさん軍団と同じバスになった。大変賑やかで宴会も始まった。ウィスキーのお湯割りからのたまらなく芳しい香りが漂う。さっきの軍団は車道を中川温泉に向かって歩いているところを車窓から見ることができた。