予め日光沢温泉に電話して聞いたらただいまの積雪は宿の前で10cm,稜線では40〜50cmとのこと.金精峠から来るならテント持ってきてくださいと言われて,女夫渕温泉からの往復のルートに変更した.
女夫渕温泉から1時間強で日光沢温泉に到着.既に夕方5時を回っていたが積もった雪のせいで道は明るくライトは不要だった.途中の路の雪積もる林の枝がため息の出るほど美しかった.
昨夜は夕食後6時過ぎには寝てしまったのだが,朝起きたのは7時近く.空は抜けるような青空だが情けないことに寒くて起きる気がしなかった.布団の幅と丈が短くて十分に暖まれなかったせいだろうか.そのため大部屋での食事もふたりで食べ,そのあと風呂に入る.朝風呂は気持ちが良い.今日は鬼怒沼往復だけなので急ぐ必要は無いのだ.
8:15にやっと宿を出る.宿の裏に回り橋を渡って登山道に入る.うっすらと雪を被った世界がまぶしい.最初は葛折れの登山道であり呼吸を整えながらゆっくり登る.8:53には谷の向こうにオロオソロシノ滝を眺められる展望台に到着する.3人のおじさんパーティーが休憩中,我々の後から先ほど追い越した2人組の男女パーティーもすぐに到着した.彼らには八丁の湯のワンちゃん2匹がお供に付いていてなかなか微笑ましい(勝手に付いてきたらしい).汗が引いたところで我々が最初に出発する.ここからの道はより急傾斜になるが歩き難くはない.道の雪もだいぶ厚くなってきた.途中崩壊したのかロープで道が塞がれ新たな道がついているところがあるが危険なところはない.たださすがに雪で滑りやすくアイゼン出そうかなと思うも,いやこの程度ならと出さなかった.
中高年パーティーばかりなのでゆっくり歩いているつもりでも先行のパーティーをどんどん追い抜かしていく.途中でへばって動けなくなっている単独行の人もいたけど大丈夫だろうか.
傾斜が緩やかになれば周りの景色を楽しむ余裕も出てくる.雪が深いのか道がえぐられているのか分からないが道幅が狭くなり靴に雪が入ることしばしば.スパッツを着けたいがすれ違えるところが無くて我慢して歩く.
木がなくなるのが見えてきてスポンと鬼怒沼に出た(10:05).一面真っ白な雪原である.とはいえ40〜50cmもの積雪はない.この入口でスパッツを着けて再び歩き始める.もう,まぶしい!まともに目を開けていられない.サングラスを持ってくるのを忘れたことを後悔する.いや,晴れたことに感謝しよう.
一面,雪だらけではあるが一応木道の上に足跡が付いているのでその上を正確にトレースする.一歩外すとズボッといってしまうのだがおそらく2本あるだろう木道は1本しか踏まれておらず少し歩きにくい.振り返ると日光白根山と根名草山が首をもたげている.
途中のベンチは人で満席なので鬼怒沼の端まで歩き避難小屋の手前で雪を均して座り,昼飯にする(10:35).ここからは雪を被った尾瀬の燧ヶ岳が正面に見える.燧ヶ岳って双耳峰なんだと初めて目にするこの山を眺めて思う.この燧ヶ岳の向かって左に見える平らな山は平ヶ岳ですか,いや会津駒ですよとの声が聞こえたけど,後で地図を見てみるとこれは平ヶ岳が正解のようである.うーん,見えた山には登りたくなる.
オ滝の展望台で出会った男女ペア(ご夫婦だろうか)と2匹のワンちゃんパーティーもここまでやって来て我々の横で昼食(軽食?)の用意を始めた.その内の1匹であるゴールデンリトリバのワンちゃんは既にコンロを出して用意を始めていた私のすぐ隣に来てこちらを向いて腹這いになる.俺は食べる用意できたよと言わんばかりである.思わず笑っちゃうが,オメェさんにはあげないよと無視,ジフィーズの鶏飯を作る.昼飯ができるまでは写真を撮りまくる(といっても見える山が少ない.ここは高層湿原というわけで水が溜まるべく周りより少々低いのだ,きっと).
隣の人畜混成パーティーはワンちゃん達のよだれまみれになっている様子.勝手に付いてきた犬の昼飯は誰も持ってきて無いよ.卵スープを飲み終え片付け終わったあと,私からワンちゃん達へ魚肉ソーセージを差し入れる.2匹ともちょっと匂いをかいでから一口で飲み込んだ.11:30にここを出発,11:50にはこの鬼怒沼を後にする.
今日の天気で雪もだいぶ解け始めておりこれまた滑りやすい.何度滑ったことか.まだまだ登ってくる人も多く,それがまた軽装だったりするので少し驚く.先に歩いていたエスにはオ滝の展望台で追い付く(12:40).
日光沢温泉に戻ったのは1時頃だったか.往復に必要な荷物だけ持って上がったエスが荷物を再パッキングするのを待ってから女夫渕温泉まで遊歩道を下る.もちろん15:35発のバスを待つ間に一風呂浴びた.