2004年8月30日に、台風16号のため、わが家は半日以上停電しました。オール電化住宅が停電するとどういうことになるかのレポートです。
強風
30日の朝、台風の暴風圏内に入るのはほぼ確実なことがわかったので、風を受けやすいバイクバーンを畳んで、縛っておくことにしました。
しかし動きの遅い台風のため、長時間強風にさらされたバイクバーンは、布でできたカバーの、パイプフレームを通すための部分が2箇所、縫いつけてあるパイプ状の部分が取れてしまっていました。ほかにもいろいろと痛んでいる部分があるので、カバーについてはそろそろ交換時期でしょう。
バイクバーンをたたんだ後、バイク自体には普通のバイクカバーを掛けてからストレッチコードでぐるぐる巻きにしました。それでも風が非常に強かったので、その後2回ほど外れかけたカバーのかけ直しに、カッパを着て出て行くことになりました。
風は常に同じ勢いで吹いているわけではなく、常に吹いてくる方角や強さが変わります。
暴風域が去った後、家の周りを点検してみると、玄関のそばにある、わが家の庭の雨水枡の蓋が吹き飛んで、生け垣の中に引っかかっていました。雨水枡の蓋といえば、いくらプラスチック製で軽いとはいえ、枠にしっかりはめ込んであるもので、そう簡単に飛んで行くものではありません。どうやら玄関周りでは、非常に複雑な気流が発生して、竜巻のような現象が起きていたものと思われます。
風は長時間非常に強く、出窓の付け根など風のためぶるぶると振動しているほどでした。2階のトイレの洋式便座に座ると、家が振動しているのがよく分かります。また、屋根の庇やベランダの取付部分が心配だったのですが、幸い雨漏りはしなかった模様です。
窓ガラスなども大丈夫だったのですが、一階の窓など、雨戸がなく強化ガラスでもないところもあるので、万一の飛来物に備えて強化フィルムを貼っておくなどの対策が必要だと思いました。
停電
朝のうち、短い停電が2回ほどありました。一回目は停電によってリセットされてしまったミニコンポや乾燥換気扇のタイマーを合わせ直して回ったのですが、二度目の停電のときは面倒なので放ったらかしていました。すると案の定午前7時過ぎに三度目の停電になったのですが、私もまさかそれが12時間以上続くとは思いませんでした。
我が家はオール電化住宅なので、電気がないと煮炊きができません。しかし幸いなことに断水はしていませんでした。
朝食は、停電になった時点で、寝坊したあぴき以外は終わっていたので良かったのですが、昼食のときには、カセットガスコンロを引っ張り出してきて、インスタントラーメンを作りました。
このカセットガスコンロは普段、IHクッキングヒーターでは使えない土鍋で鍋物をするときに重宝しているものです。実は例の2000年問題が話題になったときに、大量にこのコンロ用のガスカセットを購入しており、まだ在庫が結構あるのですが、まさかこんな時に役に立つとは思いもしませんでした。
夜には圧力鍋を使って炊飯をし、残り物のカレーを温めました。やはり圧力鍋を使うと、お米はあっという間に炊きあがります。
私自身、何時間にも及ぶ停電にはもう出会いことはないだろうと思いこんでいたので、特別な備えというものはしていませんでした。まあ、結果として見通しが甘かったわけですが。
ラジオで聞いたところによると、電力会社としても暴風が吹いている最中には復旧に出動しないのだそうです。考えてみればこれは当然で、災害復旧作業中にけが人や死者を出すわけにはいかないですよね。
そういうわけで我が家の電力が回復したのは、夜の8時を過ぎてからでした。雨が上がったのは午後3時頃、暴風がおおむね収まったのは午後5時ごろでしたが、その後も風は強く、時々突風は吹いていました。そういう条件の中で復旧工事をしてくださった方たちに感謝します。
アウトドア用品と防災用品を兼ねた、ラジオと懐中電灯が一体になったグッズがありますが、あれが今回活躍しました。
うちにはそういうグッズが2個あるのですが、どちらももらい物です。一個は蛍光灯式のランタン兼用だったので、そちらは照明用にして、もう一個をラジオとして使用しました。電池の買い置きを確認したところ、照明として使っている方もラジオとして使ってる方も一回ずつは交換できるだけの手持ちがあったので安心しました。節電に努めていたせいもあって、結局交換する必要はありませんでした。
なにしろ子どもの歯磨きなどまで明るいうちにやってしまって、7時には寝る体制になってしまいましたから。
子どもの反応
「とむとじぇりーがみたい。」当たり前といえば当たり前ですが、子どもたちはなかなか停電ということが理解できないようでした。
「電気が来ないとビデオは見られないんだってば。」
「おふろばにでんきがつかない。」
「家中電気が来てないんだから、風呂場だけ点いたりはしないんだって。」
「えいえい。」
「いや、クーラーのリモコンのボタンをいくら押しても、電気が来ないとクーラーはつかないのよ。」
「ねえ、くらいから でんきつけてもいい?」
「だから電気が来てないから電灯もつかないんだってば。」
2004年の暮れに、新潟の方で大きな地震がありました。被災者の方たちはとてもお気の毒だと思います。
しかし、地震はいつ起こるか分からないので他人事ではありません。
私は台風による半日停電という経験をしたこともありますので、ちょっと地震対策について考えてみました。
ところで私は若い頃、バイクでキャンプツーリングばかりしていたのですが、その時に気づいたことがあります。それはキャンプライダーの荷物には、一つとして似たような構成のものがないということです。たとえばテントくらいは全員持っていそうですが、それすら寝るところは駅舎やバス停専門ということで持っていない人もいました。他の荷物は推して知るべしで、人によってものすごくバリエーションがあります。
バイクに搭載できる荷物の量というのは、たかが知れています。ですから、それぞれのライダーの生活にとって必要最低限にそぎ落とされた物を持っているはずです。しかし現実にはさまざまなバリエーションがあるということは、人によって生活に要求するものやそれを達成するための方法論が全く違うということなのでしょう。
そのように考えていくと、防災についても自分と家族にとって何が必要かということを個別に検討しておかなくてはならないように思います。
とりあえず私が実行した防災対策は、今のところ次のとおりです。
ライト
寝ているときというのは一番無防備な状態なので、とりあえず寝室から対策していこうと思います。
もし真夜中に地震が起きて停電した場合を考えて、寝室にも非常用のライトを常備することにしました。しかし、子どもの手の届くところにライトを置いておくとイタズラされて万一の時には電池切れになっているのがオチなので、ライトは鴨居からぶら下げることにしました。普通の懐中電灯だと、万一その高さから落下したときには破損してしまいそうなので、そのようなおそれの少ない頑丈なマグライトにしたものです。マグライトは落下しても人的被害が少ないよう、単3電池2本を電源とする小型のタイプを選んだので、今後電池のチェックはまめに行う必要があります。
これに関連して、家中の懐中電灯の類は、万一地震が起きても落下しにくく、家具等が倒れても手の届くようなところに再配置しました。
非常用水
断水に備えて水を蓄えておくためのポリタンクを購入しました。灯油用の18リッターのものが2個です。
一人一日2リットル使うとして、私の両親も加えて一日合計14リットル必要になりますので、最低2日分という計算です。
タンクに水を保存するときには、水道水を使い、できるだけタンクに空気が入らないようにして縁までぎりぎりに入れるがコツです。そうすると水道水に含まれている消毒用の塩素が揮発しないので、1年くらいは腐らないようです。
なお、わが家の電気温水器は東芝の460リットルのタイプですが、ドレンホースが二股になっており、その片方には非常時用の取水バルブにつながっております。つまりたとえ断水しても、温水器が破損しない限り460リットルの水が使えるというわけです。これは家を建てるときにそういう電気温水器を捜してもらっていたものです。
わが家の浄水器はブリタというポット式ですので、温水器から出した水をこの浄水器で濾過し、その後煮沸すれば飲料水として使えます。
しかし温水器からまとまって水を取るためにはやはりタンクが必要です。
また、台風の時には外に出られませんので、水タンクを家の中に備えておけば安心です。
非常用水をポリタンクに詰めるときのコツは次のとおりです。
ポリタンクには通常二つの口があって、そのうちの一つは上面に水平にあり、もう一つは角の部分に少し斜めになってついています。
水平な方の口からポリタンクに水を入れていくと、どうしてもポリタンクの取っ手の部分に空気が残ってしまいます。水を長持ちさせるためには、水道水の塩素分が揮発しないよう、空気をできるだけ入れないのが肝心です。
ですから、水を入れる最終段階になったら、ポリタンクを少し傾け、角についている方の口から水を入れてやると、空気をほとんど入れずにタンク一杯に水を満たすことができます。
また、こうすればいわゆる18リットルタンクでも20リットル近くの水が入るはずです。
バール
万一大地震が起きて戸の立て付けが悪くなって開けることができなくなったときには、バールのようなもので戸を開けるなり窓を破るなりして脱出する必要が出てくるかも知れません。
また、阪神大震災の時には、倒壊した建物から下敷きになった人を救助できたのは、結局近所に住んでいる人で、その際ノコギリやバール、ジャッキなどが活躍したようです。
というわけでバールを買ってきました。阪神大震災の経験談によると、長さ90センチ以下の物は役に立たなかったということのようなので、ちょうど90センチの物を買ってきました。値段は1500円くらいでした。どうせならもっと長い物をとも思ったのですが、それ以上になると値段が急に高くなってしまうのです。
これも子どもがイタズラすると大変なことになるので、普段は子どもの手の届かないところに隠してあります。
窓用フィルム
寝室の窓ガラスなどに飛散防止用フィルムを貼りました。
大地震になるとまず窓ガラスは割れてしまうと思った方がいいようです。万一寝ている時に地震が起きてガラスが割れても怪我をしないようにとこの飛散防止用フィルムを貼ったものです。
まず、フィルムを窓の大きさに合わせて裁断します。窓ガラスの大きさは大体170センチ×80センチで、買ってきたフィルムはこれより一回り大きいので、一枚で継ぎ目なしに貼ることは可能です。しかし、以前に窓用フィルムを貼ったことがある私は、この手のフィルムの扱いにくさを知っているので、フィルムを上下2枚に分割して貼ることにしました。これは正解だったと思います。
このフィルムは水で貼るタイプのものです。まずガラス表面を中性洗剤を混ぜた水できれいにしてから貼るのですが、この下地づくりは重要です。最初はタオルで拭いてみたのですが、表面に布地のケバが残ってしまいます。そこでOAクリーナーの不織布を使ってみたのですが、やっぱりケバが残りました。この作業はやはり専用のゴム製ヘラを使って汚れをかき落とすのが一番のようです。
汚れを落としたら、ガラスの表面にまんべんなく中性洗剤を混ぜた水を霧吹きでスプレーし、フィルムの保護シートをはがしてから窓ガラスに貼り付けます。ところがこの保護シートをはがすのがやっかいです。下手なはがし方をするとフィルムにシワが寄ってしまうのです。シワが寄ってしまうと、仕上がったときに表面がでこぼこになってしまいます。ですから、できればこの作業は二人でやった方がいいです。もし一人ではがすときには、保護シートの端をちょっとだけはがしてから足で踏んづけておき、シート本体を両手で持ってはがしていきます。
また、保護シートをはがした瞬間から、フィルムと保護シートの両方に強力な静電気が発生し、やたらと近くのものにくっついてしまうので注意が必要です。フィルムを窓ガラスに貼ろうと近づけただけでも静電気で変な位置に張り付いてしまうので、窓ガラスに貼り付ける作業も二人でやった方がいいと思います。一人でやるときには、フィルムの方にも中性洗剤を混ぜた水を霧吹きしておき、フィルムが変なところにくっついても即座にはがせるようにしておきます。
フィルムを窓ガラスの適切な位置に貼り付けると、次にフィルムとガラス表面の間にたまった水や気泡を押し出していきます。
私、最初この作業をなめておりまして、タオルか何かで押さえつければいいやと思っていたのですが、結果は大失敗でした。気泡やら水やらがフィルムの下に残ってしまったので表面はでこぼこ、非常に見苦しい仕上がりになってしまいました。
やはりゴム製のヘラが必要だと悟り、それを買ってから残りの作業を行いました。すると作業時間自体も半分くらいで済んだではありませんか。
やはり道具は大事だと思ったことです。
停電対策
停電対策について考えてみましょう。
まず最初に思いつくのは、屋根に設置する太陽光発電ユニットです。
わが家の屋根は形状的にかなり大きな発電ユニットを置くことが可能なので、日光さえあれば自家用の電力くらいはまかなえそうです。
しかし、先日のように台風の時に停電になると、太陽は分厚い雨雲にさえぎられてしまうので、あまり役に立つとは思えません。しかも一番明かりが欲しい夜には使えないと来ています。
更に問題なのは、太陽光発電ユニットは数百sもの重量があるということです。
わが家は、地震に備えて家の重心を低くするため、わざわざ屋根を瓦葺きにしませんでした。それなのにこういう重量物を乗せてしまっては、防災対策どころか家屋倒壊の危険を招くという点で、本末転倒ということになってしまいます。
次に思いつくのは発動発電機です。これはエンジンと発電機が一体となった自家発電用の機械で、よく夜店や夜の工事現場でうなっているのがこれです。
発動発電機を回せば、IHクッキングヒーターや電気温水器はともかく、電灯の電力くらいはまかなえそうです。先日の停電ではやはり暗いのが一番困りました。また、電話線がダウンしていなければ電話も掛けられるようになるし、テレビだって見られるかもしれません。
しかし、発動発電機はエンジンを回しますので、当然音はうるさいし排気ガスも出ます。当然室内では回せません。発電機は外で回して、外壁の防水コンセントからの電力供給ということになると思います。
しかし、台風の時には電力のためとはいえあまり外に出たくはありません。また、台風の時には激しく風雨が叩き付け、思わぬ所から水が侵入するものなので、エンジンの故障も心配です。ということから、わが家で遭遇する確率の高い、台風による停電の時にはあまり出番がないような気がします。
また、発動機はたとえ発動機が4サイクルのタイプであっても、回しているとやはり音がうるさく、近所迷惑になるため、夜になったらやはり回すわけにはいかないと思います。
発動発電機はメンテナンスもめんどくさいようですし、置いておく場所も取ります。ですからわが家においては、発動発電機はあまり現実的な選択ではないと思います。
(追記)最近はカセットコンロ用のガスボンベで回せる発電機があるようです。定価で16万8000円というのが個人用としてはネックですが。
では、家の中では電気は一体何に使っており、どうやったら代替できるのでしょうか。
わが家はオール電化住宅なので、電気は何もかもに使っていると言えるのですが、大きく分けると次のようになると思います。
懸案だったテレビ台の固定を実施してみました。
このテレビ台は高さが180センチほどあり、万一地震で人の上に倒れた場合には大怪我では済まないかもしれません。
固定具だけは買っていたのですが使わずにそのままになっていました。しかし先日、福岡で地震があったので取り付けることにしました。
宮崎は日向灘沖地震ががいつ起きてもおかしくない地域だと言われています。もし固定具はあるのに使っていなかったせいで被害が出てしまったら悔やしすぎます。
ところで家具の固定というのは難しいです。
というのは地震の規模があらかじめ分かっていれば、それに見合った対策ができるのですが、そんなことは誰にも分かりません。
かといって、たとえば阪神大震災級の地震に備えるとしたら大変です。この時の地震の加速度は重力加速度に匹敵するほどの大きさだったので、極端な話、家具を宙づりにできるほど強力に固定しておかねば安心できないということになります。
しかし考えてみると、そこまでやらなくても、少なくとも家具が人のいる方へ倒れなければ良いわけです。
一番良い方法は、家具の前面上部に棒の一端を固定し、その棒の反対側の端を家具が置いてあるのと反対側の壁に突っ張らせて固定するという方法ではないでしょうか。
しかし、この方法だと、大変見苦しい上に、部屋を横切るたびにそのつっかえ棒が邪魔になるという致命的な欠点があります。
家具が倒れなければよいというだけならば、家具の全てに滑りの良いキャスターを履かせるという方法もあります。家具が自由に動くのであれば倒れる可能性は低くなります。しかし、地震の時には、倒れない代わりに重量級の家具が部屋中を走り回ることになり、家具同士や家具と壁の間で人間が押しつぶされる危険があるので、これも現実的ではありません。
私が今ちょっと考えているのは、家具と壁との固定にスプリングを使えないかということです。
家具を壁にタイトに固定している場合、地震で家具が大きく揺れたときには固定部分が破壊される恐れがあるのですが、家具と壁との間にスプリングをはさむことによって揺れのエネルギーが吸収されるのではないかということです。
とりあえず今回、テレビ台はその後の壁に普通にチェーン2本とナイロンベルト1本で固定してみました。
わが家のテレビ台はコーナーに置くタイプです。しかし、コンセントやカーテンレールとの干渉の関係で、壁からは左右ともに10センチほど離して設置してあります。そのためL字型金具は使えないのでチェーンやベルトを使ったわけです。
テレビ台は上から見てだいたい三角形をしているので、その三角形の各頂点にあたる部分にチェーンやベルトを固定しました。
固定金具を壁に取り付けるときに気になるのは、それを取り付ける部分の壁の強度です。
壁のクロスの下にはプラスターボードが貼ってあります。プラスターボードに木ネジを打っても強度は得られないので、その下にある胴縁という横木に木ネジを打たなければなりません。しかし、胴縁はプラスターボードの下全体にあるわけではなく10センチ間隔くらいで取り付けられています。壁を見ただけでは、どこに胴縁があるのかは全く分かりません。
そこで、壁内センサーというものを使ってみました。これは壁にくっつけてその表面に沿って動かすと、胴縁のあるところでは音とLEDの発光で知らせてくれるという機械です。数年前は1万円くらいしたのですが、最近は安いものだと一個2000円くらいで買えるようになりました。使ってみるととても便利です。
プラスターボードの厚みは通常1〜1.5センチくらいあるのですが、家具を買ったときに付属品として付いてくる転倒防止金具には固定用ネジが2センチくらいしかないものが多いようです。それでは木ネジの先っちょしか胴縁に食い込んでいないので、いざというときにはすぐ外れてしまい、役には立たないと思います。そういうものを使う場合には、できれば3センチ以上の木ネジを買い直して使った方がいいと思います。私もそうしています。ちなみに、トイレの手すりやトイレットペーパーホルダーを取り付けるための木ネジは長さ4センチ以上の強力なものでした。本当はこの程度の大きさの木ネジを使うべきなのかもしれません。
その後、地震のとき本棚が倒れないように、耐震金具を取り付けました。
手持ちの耐震金具の数が揃っていなかったせいもあって、まだ納得がいくところまでは仕上がっていませんが、とりあえず寝ているときに倒れてきそうな本棚を優先して仕上げました。
本棚の固定にはL字型金具を使ったのですが、壁際の本棚については、横の壁を利用して固定したりしてみました。
大地震の体験者のレポートなどを読むと、大地震のときにはテレビが飛んでくる危険性が指摘されています。
テレビというものは床の上に直接置くと見にくいので、大抵台の上に置いてあります。地震になるとそこから転がり落ちて人間を直撃する危険があるわけです。
わが家のテレビはそれほど大きくはないのですが、それでも幼児が下敷きになったら命にかかわるでしょう。ブラウン管の破裂も心配です。
テレビの固定はわが家でも懸案だったのですが、適当な器具が見あたらなかったので今まで手を付けていませんでした。
しかし今日DIY店で、ベルト式のスチール家具用固定用器具を見つけたので、これを使ってテレビを固定してみようと考えました。
このスチール家具用固定用器具は、片側に両面テープの貼ってある軽合金製のL字金具、もう片側には2箇所を木ネジ止めできるようになっている金具が付いているものです。本来の用途としては、L字金具を家具の前面上部の角に引っかけ、背後の壁にもう一方の金具を木ネジ止めし、両者をベルトを引っ張って固定するというものです。
しかしこの方法はテレビには使えません。
テレビの上側だけを固定しても、テレビの底面が滑り出してくれば意味がないですし、第一テレビ台の背面はべこべこの薄いベニヤ板です。
というわけで、テレビを下方向に押さえつける形で固定することにしました。
わが家のテレビには、テレビの上を有効利用するためのトレイが取り付けてあります。
引っ越してテレビ台を買うまでは、このトレイの上にビデオデッキなどを置いていました。テレビ台を買ってこのトレイは不要になったのですが、外すのが面倒だし別に付けたままでも支障はないので、付けたままになっていました。
このトレイを利用してテレビを固定することにしました。
L字金具を取り付けるのに両面テープだけでは不安なので、木ネジ止めすることにしました。
L字金具には適当な位置にネジ穴が空いていなかったので、電動ドリルで穴を開けました。L字金具の素材は以外と硬く、穴を開けるのにちょっと苦労しました。作業のときに革軍手をはめていなければ多分貫通したときに共回りしたL字金具で多分怪我をしたでしょう。
トレイにも穴を開けて手持ちの短めの木ネジでL字金具を固定しました。
本当は木ネジではなくボルトを使いたかったのですが、トレイの下側に手の入るすき間がなかったので断念しました。
最後はテレビ台への金具の固定です。テレビ台自体は薄いベニヤなので、補強のための桟が入っているところを選んで固定しなければなりません。テレビ右側については、壁内センサを使ったところ簡単に桟が入っているところが分かって固定ができました。
しかしテレビの左側については、壁内センサの示す位置にドリルを入れてもなぜかベニヤしかなく、実に6個も無駄な穴を開けたあげくにやっと桟にたどりつきました。
ともあれ、なんとか固定が完了したので良しとしましょう。
こうしてみると、最近流行の薄型テレビなんてものも、防災の観点からは有効かもしれません。
2005年5月に自動式体外除細動器(AED)のデモンストレーションを見る機会があったので、そのレポートです。
自動式体外除細動器というのは、平たく言うと心臓が停止した患者に電気ショックを加えて蘇生させるための救命器具です。昨年から一般人にも使えるようになりました。
使い方としては、電極パッドを、心停止者の右胸と左脇の下に貼り付けます。つまり二つの電極を心臓をはさむような位置に配置するわけです。
コネクタをつないでスイッチを入れると、除細動器がしゃべり始めます。
「患者から離れてください」電極パッドは単に電流を流すためだけのものではなく、心電図の電極のような役割もあって、除細動器はまず最初に患者の心臓が本当に停止しているのかどうかを判断するのです。このあたりが「自動式」の面目躍如で、心臓が停止していない人に誤って電気ショックをかけないようになっています。
「充電しています」あとは音声ガイダンスの指示どおりにすればいいので、難しいことはなにもありません。
「オレンジのボタンを押してください」
2005年7月の日記からの抜粋です。
台風の時期になったので、停電に備えて電池のストックを調べてみたところ、単二と単四が手薄だったので補給のため家電量販店に行きました。
どうせならこの際、おもちゃや、テレビのリモコン(すぐ蓋が取れる)など、子どもが触れる可能性のある器機の電池を、アルカリ乾電池からマンガン乾電池に替えてしまいたかったのですが、私が訪れた家電量販店では、マンガン乾電池は単一から単三のものしか置いてありませんでした。
子どものおもちゃなどに使われている電池は単四も多いのですが、おもちゃ用以外に懐中電灯やラジオ用として単二と単三のマンガン乾電池をいくつか買って帰りました。
アルカリ乾電池というのは液漏れがしやすいと言われており、事実私もアルカリ乾電池の液漏れには多数遭遇しております。
そして、漏れた電解液は強アルカリ性なので、皮膚に付着すると炎症を起こすことがあるようです。(「あるようです」と書いたのは、私は他のところはともかく皮膚だけは人一倍丈夫なので、アルカリ乾電池から漏れた液が指についても、ちょっとぬるぬるするかな、という程度の実感しかなかったからなのですが。)
また、漏れた電解液で機器内部の電極等が侵されて使用不能になることもあります。
子どもが触れる可能性のあるところや、たまにしか使わない機器の場合はマンガン乾電池の方が向いているのです。
マンガン乾電池は、アルカリ乾電池と比べると比較的液漏れしにくいとは言われています。しかし、全く液漏れしないわけではないので過信は禁物です。
現に、今回の電池チェックでは、液漏れしているマンガン乾電池を発見しました。使用期限は今年の2月までなので、それほど古い電池というわけではありません。
とにかく使用中の電池はどんな種類であれ、時々液漏れしていないかどうかを確認することが必要なようです。
この際、わが家にある色々な機器をチェックして、電池が液漏れしていないかどうか調べてみました。
漏れていたものは次のとおりです。
懐中電灯兼ランタン(アルカリ乾電池単一4本使用)→1本液漏れ総括すると、マンガン乾電池については全て大丈夫でしたが、アルカリ乾電池を使っている機器はかなりの確率で最低1本は液漏れしていました。
懐中電灯兼ラジオ(アルカリ単二4本)→1本液漏れ
懐中電灯(アルカリ単二2本)→1本液漏れ
プラレールの列車(アルカリ単二1本)→液漏れ
テレビのリモコン(アルカリ単三2本)→2本とも液漏れ
ミニラジコンカーのリモコン(アルカリ単三2本)→2本とも液漏れ
起震車というものに乗る機会があったので、そのレポートです。
起震車とは、地震の揺れを体感できる装置を搭載したトレーラーのことです。
起震車の中は、簡単な室内のセットのようになっています。床に固定された小振りのテーブルの回りに椅子が4脚あって、参加者はその椅子に座って地震を体験するようになっています。
起震車では過去に起こった地震の揺れを再現することもできます。再現できる地震のパターンいくつもあり、近代に入ってから大きな被害をもたらした地震は大抵含まれているようでした。さすがに昨年の中越地震はありませんでしたが。
私が体験したのは震度7の地震と、阪神淡路大震災の揺れを再現した地震の二つでした。
まず震度7。縦揺れのP波のときははそれほど大した揺れだと思わないのですが、横揺れになるとさすがにこれは激しいと思いました。
次に阪神淡路大震災の揺れの再現ですが、揺れは激しいものの、揺れている時間はわずか20秒でした。
ちなみに再現された揺れの中では関東大震災の揺れが一番長くて約1分50秒です。この揺れは見ている限りではあまり激しくなく、ゆーらゆーらといつまでも揺れているという印象でした。
さて、起震車での体験をしてみて、今までのわが家の家具の固定については見直す必要があると思いました。
これまでは、固定具の都合などで大きな木ネジが使えないところは小さな木ネジを複数付ければいいやと思っておりました。しかしよく考えると、複数の固定具に荷重が分散されるためには、荷重がそれらの固定具に全く同じ瞬間にかかって来なければなりませんが、現実にはそんなことはあり得ず、時間差で各個撃破されてしまうでしょう。たとえ最初の揺れだけはクリアしたとしても、実際には本震が非常に長い場合だってあるし、本震のあとにも繰り返し余震が来るでしょうから、小さなネジはいずれ外れてしまうものと思われます。
やはり家具はできる限り大きなネジを使用して固定する必要がありそうです。
また、地震のときには縦揺れと横揺れがあることも考慮しなければいけないと実感しました。実際の地震のときには天井突っ張りポールはあまり役に立たなかったという話も聞くのですが、それは地震のときには縦横に三次元的に揺れるからなのでしょう。
台風対策(直前)(9月4日)
台風14号が接近しています。宮崎は今日の昼から強風圏に、明日の昼から暴風圏内に入るという予報です。
家の回りの飛んでいきそうなものを片づけ、その後、バイク関連の風対策を行いました。
まず、「バイクバーン」(バイク用の簡易車庫)の幌の、前部フレームに固定するためのベルクロを外します。ちなみにこのベルクロは幌からはがれていたので先日ホットボンドを使ってくっつけておいたのですが、すぐにはがれてしまいました。
外した幌の前部を畳んだ蛇腹に巻き付け、その上からロープでぐるぐる巻きにして吹き飛ばないようにします。ロープの端は片方をフェンスの支柱、もう片方を物置のアンカーにくくりつけておきます。
次にバイクに掛けたバイクカバーの固定です。
バイクというものは雨の日にも走れるようになっているため、台風のときにはバイクのカバーは外しておいても大丈夫だという意見もあります。しかし、風圧で思わぬところ、特に電装系に水が入るとまずいので、私は台風のときにはカバーを掛けることにしています。特に私のバイクは購入後10年をとうに経過したバイクで、ゴムパッキンの類もかなり劣化しているので、なるべく水を内部に入れたくありません。
さて、バイクカバー固定の具体的な方法です。
まず長いゴムひもを何本も用意します。私が今回メインに使ったのは、自転車のチューブを切って作ったゴムバンドを4本つないだものです。
この長いゴムひもをバイクカバーのロック用の大きなハトメに通します。ゴムひもを左右どちらかのハトメに通したあと、それをホイールのスポークの間に通し、それから反対側のハトメに通します。ゴムひもを前後のハトメとホイールに通したあと、よく引っ張ってから車体の下の部分で結びます。要するに前後のハトメをゴムひもで強く引っ張ってやるわけです。結ぶ場所は車体のちょうど半分くらいの位置です。ゴムヒモを結んだあと、まだ両端がかなり余っているので、これを上に回し、車体を両側から押さえつけるようにしてシートの着座位置あたりで結びます。
あとはこれをベースにして、残りのゴムひもで、バイクカバーの風が入ってふくらみそうなところを徹底して押さえつけていきます。ゴムひもは多ければ多いほど良く、ほとんどバイクをぐるぐる巻にしても良いほどです。
これだけ準備しても、強風が長く続くとゴムがずれてくることもありますが、これくらいやっておけば最悪バイクカバーが飛んでいくことはありません。
それでも時々はゴムが緩んでいないかどうか確認には行きますが、もちろん安全のためにそういうことはしないで家の中でじっとしていた方が良いのはいうまでもありません。
以前の台風で、風ではずれたバイクカバーがカウルに引っかかったままパラシュートのように風をはらんでしまい、そのためにカウルにひびが入ってしまったことがありました。新しめのバイクであればカバーを掛けない方が良い場合もあると思います。
台風(9月5日)
小学校も幼稚園もさすがに今日はお休みになりました。
県内各所で通行止めが増えてきています。
昼過ぎ、居間のエアコンが故障しました。
稼働中に突然家全体のブレーカーが落ち、その後もエアコンの電源プラグをコンセントに差し込むとブレーカーが落ちるので、このエアコン用コンセントの回路をオフにしました。その後三菱重工のサービスに連絡したのですが、台風という状況下なので修理にはいつ来られるか分からないということです。
停電(9月6日)
朝からものすごい暴風雨です。
朝の8時過ぎには停電になりました。
しかし、昨年、停電を経験しているので、子どもたちは比較的落ち着いています。また、停電を覚悟して備えをしていたので、我々もそれほど不安はありません。
食料は日曜のうちに買い込んであるし、去年の教訓から妻の携帯電話もノートパソコンも充電を完了しています。電池のストックも先日チェックしたばかりです。
とりあえず、電池式の蛍光灯を付けました。
そしてラジオ付き懐中電灯でAMラジオを聞こうとしたのですが、AMラジオが入りません。そのラジオ付き懐中電灯は、なぜかFM放送は入るのですが、スイッチをAMに切り替えると音が出ません。
まさかAMラジオが壊れるとは予想していませんでした。もう一つラジオはあるのですが、それは電池式の蛍光灯と一体になっていて、蛍光灯を付けている間はラジオを聞くことができません。
これは困ったと思ったのですが、よく考えるとラジオを聞く方法がもう一つあることに思い当たりました。
そして以前買った学研の復刻版電子ブロックを引っ張り出してきました。ガイドブックの回路図を見ながら、電池式蛍光灯のあかりを頼りに、電子ブロックでラジオの回路を組んでいきます。
組み上がったラジオに妙に雑音が入るなと思ったら、電池式蛍光灯から出るノイズでした。蛍光灯を遠ざけると、電子ブロックのラジオは結構良い感度で、聞きたかったNHK第1放送が入ります。
まさかこの電子ブロックが何か実際に役に立つ日が来るとは思いもしませんでした。
電力は3時間弱ほどすると回復しました。
この暴風雨の中復旧に努力された電力会社の皆様には本当に頭が下がります。
午後になると雨風ともにかなりおさまってきましたが、まだときどき思い出したように突風が吹きます。
ふと窓から外を見ると、近くの空き地に立っている看板が妙な揺れ方をしています。
こちらに飛んでくるとまずいので、看板をチェックしに行くと、看板を地面に固定してある杭とその回りの土の間にかなりすき間ができています。
その辺の小石を拾って、杭の回りのすき間に詰め込んでおきました。
停電になったとき、ひょっとすると水道も断水になるかもしれないと思い、飲料用にペットボトルに8リッターほどと、雑用水用にバスタブに水を張っておきました。
今日の夕方段階ではまだ断水にはなっていませんが、宮崎市内に水を供給している浄水場二つの内一つが水没して機能を停止してしまい、もう一方の浄水場で全域をカバーしているという状況です。
県内至るところが水没しています。かなりの被害が出ているようです。
断水 その1(9月7日)
台風の被害はすさまじく、私の周囲でも床上浸水の被害に遭われた方、実家が飛来物で大破した方などがおられます。
停電、断水、電話の不通はもとより、光ケーブルやCATVインターネットにもトラブルが起こっているようです。
通行止めも各地で解除されておらず、宮崎市から都城市の間は、普通自動車で1時間強なのですが、今日は3〜5時間もかかったようです。
昨日書きましたとおり、台風による水害で、宮崎市内に水を供給している浄水場二つの内一つが水没しました。今日もその水没した方の浄水場からは水が引いておらず、復旧の目途は立っていないということです。
公式発表によると、片方の上水施設では市内の必要量の8割はまかなえるということにはなっていますが、やはり足りないようです。
昨日から水道の水圧が下がっているらしく、わが家でも水の出が悪くなってきました。そして夕食の準備のために水の使用が集中する夕方には断水してしまいました。
我が家はオール電化なので給湯は電気温水器です。
しかし電気温水器からの給湯というのは、実は水道管からの圧送圧力によってなされます。
乱暴に言うと、電気温水器というのは水道管の一部を非常に太くしてそこにヒーターを仕込んであるようなものなので、水道が止まると、電気が来ていても湯が使えなくなります。
もっともガス湯沸かし器も水が流れないと使えないのは同じですが。
幸いわが家では、昨日書きましたように、停電した時点で断水を予想して、飲料用にペットボトルに8リッターほどと、雑用水用にバスタブに一杯に水を張っておきました。もっとも朝の時点では水道が出たので油断して、洗濯にバスタブの半分ほどを消費していました。
この水を汲むために手桶を一つ買い足したのですが、この手桶が断水の間中活躍しました。
このほかにもポリタンクに40リッターほどの水の備蓄はあります。飲料用の水やお茶も備蓄してあるので、1日くらいならとりあえず水には困りません。
しかし、事前に気が付かなかったのが、水洗トイレで使用する水の量の多さです。
水洗トイレの水タンクの容量は8リッターか6リッターのものが多く、わが家では8リッターだったと思います。
ということは、わが家は5人家族なので、それぞれが大きい方を一日に一回したとして、その時だけ水を流したとしても8×5=40です。ですから、ポリタンクの備蓄40リッターなど、トイレの水だけで一日で消費してしまうということになります。実際には、洗い物をしたあとの水を流したりするので、これほどの量を使うわけではないと思いますが、正直トイレの水の量がここまで多いとは思っていませんでした。バスタブの水がなかったらと思うとぞっとします。
普段飲用にできる水を大量にトイレに流していることが、いかに罪深いことなのということを、思い知らされました。
あとは体を洗ったりするのにも水が必要です。お湯をヤカンに沸かして、これをケチケチ使って家族5人が体を洗いました。
また、食器を洗う水を節約するためには、食器にラップをしくというのがセオリーですが、妻はアルミホイルを使用しています。これは、ラップだと米粒がくっついて非常に食べにくいからです。
断水 その2(9月8日)
昨日の夕方、断水になってから、と近所のスーパー数軒を回ってみましたが、ペットボトル入りの飲料水は全て売り切れていました。
わが家ではいつも緑茶ではなく麦茶を飲んでいます。そのため、当面の飲料用に「爽健美茶」の2リッターペットボトルを8本ほど買っておきました。店によっては爽健美茶も品薄になっているようです。
今日になると、私と妻がそれぞれ6本ずつペットボトル入りの飲料水を確保しました。
たまたま店へ入荷したときにタイミングが合うと買うことができるようです。
昼前には給水車での給水が始まりました。
わが家ではポリタンク2個に水を備蓄してあり、いざとなったらその2個に交互に給水を受けて使えば良いと思っていました。しかし、私の両親のところに1個貸与してしまったので、交互に使うことはできなくなりました。
給水所では給水袋もくれるのですが、やはりポリタンクがあと2個は欲しいです。
そこでかなり遠くのホームセンターまで探しに行ったのですが、やはり売り切れでした。店員に聞くと、今日は入荷して20分くらいで売り切れてしまったそうで、明日も入荷予定はあるが、それが何時になるかは分からないということでした。
仕方がないので、妻の実家に連絡をしてポリタンクを送って頂くことにしました。妻の実家は他県にあるので多分大丈夫でしょう。
断水 その3(9月9日)
停電になると何かと困りますが、これが断水となると生存に即関わってくるので、停電のとき以上に精神的なしんどさがあります。
最初断水になったのは7日です。
7日に断水になったときには、夕方から断水になり、夜の12時過ぎても水が出ませんでした。
私には「起きようと思った時刻に目覚ましなしで起きられる」という特技があるので、その晩(正確には翌8日)の午前3時に起きて水道が出るかどうかを試してみました。
すると、水圧が平常よりもかなり弱いながらも、蛇口からなんとか水が出てきました。
このチャンスに水を溜めておかねば次はいつ水が出るか分からないと思い、バスタブに水を溜めることにしました。その時点で台風のときに溜めておいたバスタブの水は、洗濯などで使ってしまっていて、残りはバスタブ半分程度でした。
バスタブに入る水を見ていると、水が緑色がかっています。蛇口から出る細い水の流れでさえ、よく見ると水に色が付いているのがわかるほどです。多分緊急時なので水の濾過よりも供給量を重視しているのでしょう。
朝の6時半頃には水は再び止まってしまいました。市内の各家庭で朝食の支度が始まり、水を一斉に使い始めたせいでしょう。
幸いこの日の昼前から給水車による水の配給が始まったので、飲料水などには困らないようになりました。しかし問題は洗濯、風呂、トイレの水などの生活用水なので、やはりバスタブに溜めた水は必要不可欠です。
今朝は午前2時頃起きてバスタブに水を溜めました。
バスタブの水は昨日使い切ってしまっていたので、ゼロからの貯水になります。やはり水道の水圧は弱く、水をバスタブ上縁近く溜めるのに45分ほど必要でした。
前の日よりは水の色は多少薄くなっているのですが、依然としてはっきり分かるくらいの緑色をしています。
なお、この水の緑色は数時間経つとほとんど消えて透明に近くなり、代わりにバスタブの底に茶色の微粒子が沈殿します。緑色の正体は藻類などのクロロフィルなのでしょうか。
断水している地域の人たちは、洗濯、入浴等を水道が使える夜間に行っているケースも多いようです。しかし睡眠時間が削られるので、体力的に厳しいです。
さて、今夜からは市内全域に対し、夜間の給水制限が行われることになりました。
ここに至るまでの状況をざっと整理すると、次のようになります。
1 宮崎市には主に大淀川の北側に水を供給する浄水場と、南側に供給する浄水場の二つがあったということで、水圧を上げ、浄水場から遠い地域や高台にも水を圧送できるようにするために、夜間給水制限して水のストックを増やそうということなのだそうです。
2 台風14号による浸水によって、南側の浄水場が水没して使用不能になった
3 現在は北の浄水場で市内全域をまかなっている
4 北の浄水場では全市内の必要量の8割程度しか供給できない
5 水圧が低下して、浄水場から遠い地域、高台(主に新興住宅地)では断水するようになった 6 断水した地域には給水車が水を供給している
今回は、電気は来ていた、水道が深夜などはある程度使えた、給水車が来ていた、暖かい時期だった、わが家では子どもが小さいなどの条件が重なっていました。条件が変わってくればまた数値は変化するのだと思います。飲料水
わが家での飲み物は「爽健美茶」だったのですが、2リッターのペットボトルが1日2本は空きました。つまりトータルで4リットルです。炊事に必要な水
これはレトルトで済ますかどうか、洗い物をするかどうかなどで、無洗米を使うかどうかなどで全然違ってきます。(わが家では非常用に無洗米を備蓄していたので、今回は助かりました。)
断水がある程度長期にわたる場合は、レトルトばかりで済ますというわけにもいかないので、ある程度必要です。わが家では準備から洗い物まで水を使い回ししつつ、一食あたり5リッター程度使いました。体を洗うのに必要な水
15リッター前後、つまり一人当たり3リッターほどでした。シャンプーにしても体を洗うにしても最小限泡立てて最小限の水で流します。
断水初日はこれよりもっとケチっていたのですが、洗ったあとに子どもたちが体がかゆいと言い出したので、これくらいの使用量に落ち着きました。
しかし、今回はまだ暖かい季節だったのでこれくらいで済んだわけですが、寒い季節だと根本的にやり方を変えなければなりません。浴室の洗い場を温める工夫などが必要だと思います。寒い時期だと比較的汗をかかないという条件もまた違ってくるでしょうが。トイレ
大の場合はトイレのタンクに水を入れてから流さないと、ブツが流れていきません。ケチっても一回リッターほど必要です。わが家は5人家族で、平均すると一日に一回は「大」をするので、トータルで30リッターほど必要です。洗濯
手洗いと二層式洗濯機、全自動洗濯機でも違ってくると思います。
当然手洗いだと水は最小なので、わが家は最初手洗いして脱水だけしていたのですが、実際問題バスタオルなどを手洗いするのは非常に困難なので、洗濯機を使用する必要が出てきした。もちろん「お風呂のお湯取り機能」を使います。
わが家は全自動洗濯機で、カタログ値によると一回あたり150リッターほどの水を使うようです。トータル
毎日洗濯すると仮定した場合、約200リッター強必要になります。これだけの量はバスタブに貯水しておけばまかなえます。
洗濯をしない場合は約55リッター。18リッター入りポリタンクでちょうど3個分です。
1 九州九都市災害時相互応援に関する協定それ以外だと、奈良県の橿原市。これは宮崎市と姉妹都市という関係だと思います。
熊本市、鹿児島市、長崎市の各水道局の支援はこれに基づくものだと思われます。
2 中核市災害相互応援協定
久留米市水道局の支援が該当すると思われます。
3 宮崎県市町村防災相互応援協定
私が確認した範囲では、都城市、えびの市など。他にもあるかもしれません。
4 宮崎東諸県災害時相互応援に関する協定
これは支援があったのかどうか私には分かりませんでした。東諸県の自治体では高岡町をはじめ被災したところが多いので、自分のところだけで手一杯だったかもしれません。
停電のときの反省から、いくつか防災用品を買い足しました。
1 手回し式充電器
本体のハンドルを回すことによって内臓の蓄電池に充電でき、その蓄電池を電源にして、ラジオが聴けたり携帯電話の充電ができたりするというものです。
この種の製品はいろいろ出ていますが、安い製品だとハンドルが壊れやすいと聞いたので、奮発して6千円ほどのものを買ってみました。「手まわし充電たまご」という製品で、LEDライト、携帯電話への充電、AM/FMラジオ、サイレンの機能を有しています。
ハンドルを回す目安は120回/一分間です。発電機を回すだけあってこのスピードで回すとハンドルはかなり重いのですが、ゆっくり回すとあまり抵抗はありません。
本体は名前のとおり卵形をして、ハンドルを回すときにもホールドしやすくなっています。
携帯電話の電池が切れたときに、この「手まわし充電たまご」で充電を試みてみました。
この充電器は、内蔵の電池から携帯電話に充電するわけではなく、充電用のハンドルを回している間だけ携帯電話に充電できるようになっています。
まず手始めに2分ほど充電器のハンドルを回してみました。1秒間に2回転くらいの速いペースです。
すると、ハンドルを回している間は携帯電話の充電ランプが点灯し、2分後には携帯電話の充電インジケータが一目盛りだけ回復していました。その後待ち受け状態で使用したところ、1時間あまり使用できました。
再び電池がカラになったので、今度は満充電を目指してハンドルを回しました。
今回は長丁場なので、ハンドルは2秒間に3回転くらいのゆっくりとしたペースで回します。
25分ほど回したときに充電インジケータが3目盛りになりました。その後も満充電を目指して頑張りましたが、トータル35分ほどでギブアップしました。
多分、満充電にするには1時間以上は回さないといけないのでしょう
結論としては、「手まわし充電たまご」は十分に実用に耐えるようです。
2 LED式ランタン
電池式の照明には色々種類がありますが、主流は6ワットの蛍光灯を使用したものではないでしょうか。
ランタンを探して色々な店を回っていると、単一乾電池を8本も使う13ワットの蛍光灯式というものも見かけました。この明るさにはちょっと惹かれたのですが、電池の消耗が早いようなので買うのは止めました。
先日の台風によるわが家の停電は幸い3、4時間で復旧しましたが、停電になったときに不安なのは、この停電がいつまで続くのか分からないという点にあります。電池のストックには限りがありますので、勢い電池はケチって使うことになります。
とすると、明るさよりは電池の持続時間を重視すべきでしょう。
というわけでLED式のランタンを買ってみました。オーム社の「レフ ランタン」という製品です。2500円ほどでした。
これはアルカリ単一乾電池4本で160時間連続点灯をうたってあります。話半分としても3日間付けっぱなしでも大丈夫ということになります。
LEDの光は指向性が強いので、本来光を四方に拡散させるランタンなどには向いていません。そこでこの製品は、白色LED7個をランタン底部に上向けにして埋め込み、その光をランタン上部の円錐型(尖った方が下になっている)の反射板で反射させるという仕組みになっています。
実際に点灯してみると、明るさについては正直、ないよりはまし、という程度ですが、電池の持ちが良いというのは心強いです。
3 ポータブルテレビ
停電対策として、ポータブルテレビを買いました。
カシオのSY-300というモデルで、税込み19,800円でした。(定価は税込み37,800円)
このテレビ、画面はTFT液晶の3V型ですが、JIS6級の防水、対衝撃、零下10度からプラス50度までの対温度などの機能を誇っており、言ってみればG-SHOCKのテレビ版のようなものです。その上単三乾電池が使えて2バンドラジオまで内蔵しており、防災用にはこれしかないという感じです。
私の経験から言うと、台風で停電したときにはテレビが見られないため、台風が今どのあたりを通過しているのかや、各地の状況などが分からなくて困ります。ある程度の状況はAMラジオでも分かるのですが、やはり天気図が見られないというのはもどかしいものです。
実は今月の6日に停電を経験して以来、ずっとこのモデルを捜していたのですが、市内の主な家電量販店では売り切れていました。
考えてみると今回の台風ではかなりの世帯が停電しているので、これは仕方がないことです。
八方手を尽くして、やっと運良く在庫が一個だけあるところを見つけ、買うことができました。
買ってきたテレビに電池を入れて、テレビ放送の映り具合を確認してみました。アンテナの角度が非常にシビアですが、うまく角度を合わせると、結構写りが良いです。万一の場合でも天気図なども問題なく見られそうです。
なお、このテレビは外部アンテナ端子につなぐことも可能なのですが、そのためのコードは在庫がなかったので今回は買っていません。