宮崎在住
byだりさ
海(03.04.25更新)
唐突ですが、宮崎という土地がマンガにおいてどう描かれているかによって、一般的に存在すると思われる宮崎のイメージを探っていくことにしましょう。
といっても材料は手元にあるマンガと、筆者が記憶しているマンガですので、読者の皆様、もっと他にあるよということであればお教え頂ければ幸いです。
週刊コミックモーニングに連載されている、モロに宮崎市内を舞台にした恋愛コメディ。
こんなにローカルなネタばっかりで大丈夫かと心配になるくらい地元楽屋落ち的ネタがふんだんにちりばめられています。
せっかくなので、この宮崎ネタを思いつくままに勝手に解説してみましょう。
(まだ単行本化されていない分については、雑誌に連載された時の記憶で書いているので、文言等はそのままではないかもしれません。)
- 山形屋(08.07.13更新)
宮崎で一番グレードが高いとされる百貨店。でも本社は鹿児島。(一応別法人ではありますが。)
読みは「やまかたや」。そもそも庄内地方出身の商人が興した鹿児島唯一の呉服屋がルーツなのでこういう名前らしいです。
ここの客層を見ていると、日本の富裕層と高齢者層が一致しているというのがよく分かります。最近はリニューアルして少し若返ってはいるようですが。
- 料理が甘い(08.07.13更新)
地元産のうどんつゆには蜂蜜が入っていたりして、とっても甘いです。
家によってはこのつゆを料理に使ったりするのだとか。
宮崎では「にんべん」ブランドのつゆも、生協くらいでしか扱っていません。
- 黒黒木(08.06.24更新)
さすがに「黒黒木」という苗字の方にお会いしたことはありませんので、そのような苗字が存在するのかどうか存じませんが、「重黒木」(じゅうくろき、じゅうくろぎ)という苗字は実在します。
この苗字は県北の方で時々お見かけするようです。
- 白木(08.06.24更新)
これも県北の海岸沿いなどでお見かけする苗字。読みは「しろき」ではなく「しらき」。
ご存じのように宮崎には黒木姓が多いのですが、筆者は県北の某所で黒木さんと白木さんが仕事でバディを組んでいるという事例に遭遇したことがあります。
- ヤシオオオサゾウムシ(07.07.06更新)
フェニックスの木に致命的なダメージを与える外来の昆虫。
とはいえ、フェニックス自体が外来木なので、外来生物に弱いというのはなんだかちょっと皮肉な気もします。
フェニックスを宮崎に持ち込んだのは宮崎交通創業者の岩切章太郎です。日南海岸にフェニックスを植栽して景観自体を南国風に改造し、それを観光資源にしたわけです。この豪快な手法は「大地に絵を描く」と呼ばれ、今でも信奉者が多い、というか岩切章太郎自体が宮崎では神様のように思われていて、批判はある意味タブーとなっています。
しかし、岩切章太郎の偉大さを否定するものではありませんが、ひいき目に見ても南国ムードの演出という戦略に意味があったのは、海外旅行が普及するまでだったと思います。人工の景色は本物にはかないません。
であれば元々宮崎にあるものを売り物にしていくべき(東国原知事はこの路線を主張していますが)だと思うのですが、宮崎交通も銀行も役所も未だに夏にアロハなんか着ているのは、岩切章太郎の呪縛にとらわれて思考停止しているとしか思えないのです。
たとえば現在宮崎県庁は毎日400人からの観光客が訪れる観光名所となっていますが、これは知事人気に加え、昭和初期に立てられた建物のレトロな雰囲気が受けているわけです。そうすると県庁の人は場違いなアロハなんか着ていないで「昭和初期の官吏」のコスプレをした方が雰囲気にマッチしそうなものですが、未だにそういう話は聞きません。
物事に無闇に意味を付与するのは好きではありませんが、ヤシオオオサゾウムシの猖獗はそういう潮時を教えているような気がします。
なお、ヤシオオオサゾウムシは九州全体に広がっていますが、新聞報道などによりますと、宮崎の業者が各県に納入した木にこの虫が付いていたのが原因だというのが定説のようです。
- 沖縄の貝(07.06.09更新)
筆者が沖縄でダイビングをしたとき、インストラクターから固く言い渡されました。
「貝は絶・対・に拾わないでください。」
というのはイモガイ(アンボイナ)という猛毒を持つ貝がいるのですが、これに刺されると岸から浜の半分ほど行っただけで倒れて死んでしまうというので「ハマナカー」と呼ばれて恐れられているのだということです。
アキコのお母さん、貝取りに夢中になってこういうものについ手を出してしまわないかと心配です。
- スーパー大浦(07.06.03更新)
第12話で棟上げのときに健一1号が手から下げているレジ袋にそう書いてあります。
スーパー大浦とは、都城にあるスーパーだと掲示板で教えていただきました。
ちなみに地元の人が「都城」を発音すると「みやこんじょ」と聞こえます。
なお都城市には、2007年1月から男性の世界最高齢者である、とギネス認定された方が住んでいます。
- 日高なのは(通称節子)(07.06.02更新)
「日高」は宮崎県には多い苗字です。
ちなみに、「高」の上半分が「口」ではなくて左右の縦線がハシゴのように上下に伸びている字形の「高」(これを「はしご高」という)を使う人が多いです。
- ハンズマン(07.06.02更新)
地場のDIYショップ。多くの種類の商品を置くのがポリシー。
開店直後にはKTCのミラーツール(国産の超高級工具シリーズ)まで店頭にあったので筆者は驚いた記憶があります。(さすがにその頃だけでそれから後は見かけませんが。)
工具もさることながら電気関係は電器量販店より充実しています。筆者の家の電子レンジが動かなくなったときにガラスヒューズを買ったのもここです。
- ママさんバレー(07.06.02更新)
ある調査(※)によると、宮崎は全国で一番バレーが盛んなだそうです。(女性だけだと全国第2位)
しかし同じ調査によると沖縄も全国第11位なので、決してバレーが人気がないわけではないのではないかと思います。
(※ 総務省の「社会生活基本調査」平成13年度結果から。)
- 黒木君(07.05.26更新)
「黒木」も宮崎県では多い苗字。「くろき」と読む場合と「くろぎ」と読む場合が半々くらいでしょうか。
筆者個人としてはこの黒木君がある意味典型的な宮崎県人像を体現しているのではないかと考えています。
いつもぼんやり笑っていて、お人好しで周囲に流されやすく(その実マイペース)、たとえ何か実力(彼の場合は人を笑わせる才能)があるとしても自分から積極的に発揮しようとはしない。その理由は多分「よだきい(面倒くさい、億劫だ)」から。意外な趣味を持っていたりもするがパチンコも好き。(宮崎県の人口あたりのパチンコ店の数は全国2位(※))
しかし、宮崎県民は口下手でケンカ慣れしていないせいか、猟銃を乱射したりトラックを暴走させたりといった、キレると何をするか分からないという一面も併せ持っています。
ですから筆者としては今後の黒木君のキレっぷりに密かに期待しているのですが、最近は宮崎マンガではなく沖縄マンガになりつつあるのでその機会は失われつつあるのかも。
(※ 総務省の「事業所・企業統計調査」平成16年度結果と同じく総務省の平成16年10月1日現在の推計人口から。各県の「事業所・企業統計調査」の産業分類小分類「パチンコホール」の事業所数を各県の日本人推計人口で割ってみました。ちなみに1位は鹿児島県。(追記 パチンコの機械の台数あたりだと全国一になるそうな。))
- マンゴー(07.05.26更新)
宮崎の特産品の一つに完熟マンゴー(種類としてはアップルマンゴー)があり、これは「太陽のタマゴ」というブランドで流通しています。大変おいしいのですが、値段も目の玉が飛び出るくらい高いです。
そもそも宮崎は温暖なので、マンゴーは露地で栽培できる‥‥わけではなく、実は寒い時期には重油をガンガン焚き、かつハイテクビニールハウスで温度管理して作っています。おまけに一個一個検査して糖度が一定以上のものしか「太陽のタマゴ」ブランドとして出荷しないなど、大変コストが掛かっているのだそうです。
- どげん(07.05.26補筆)
おおむね英語の「HOW」に対応した単語。
単行本1巻のおまけマンガに「宮崎弁は文字で表すと一体何語かわからなくなってしまうので作品中のセリフは平均的な九州弁に留めておきました」とあります。
「どげん」というのは平均的な九州弁ではありますが、宮崎の平野部ではこの意味の単語としては「どんげ」が一般的です。
しかしながら旧都城島津藩領である諸県地方においては「どげん」が一般的です。
今まではこのことを宮崎県民自体もそれほど認識していませんでした。
しかし2007年1月、都城市(諸県地方)出身である東国原英夫知事が「みやざきをどげんかせんといかん」というキャッチフレーズで選挙戦に勝ってしまいました。それ以来このフレーズに対し、あれは宮崎弁ではない、いやいや諸県弁も含めて宮崎弁と言うべきであろうなどという、どうでもいい議論があちこちで戦わされるようになりました。
ちなみに宮崎県庁が新宿に出しているアンテナショップは「KONNE(こんね)」と言います。「宮崎弁」で「来なさい」という意味だとされていますが、これについても「こんね」よりは「来(き)ない」の方が普通の宮崎弁じゃないかという意見もあります。
方言をいわゆる地域おこしに利用しようというのはごく自然な発想ですが、そのために却って県内の各地域の文化の相違というものを意識させてしまうこともあるようです。
- 橘通
宮崎のメインストリート。というか宮崎市は明治16年に県庁ができて以来の都市で、マチとしての蓄積が薄いので、ここから一歩はずれると即田舎の風景となります。ほとんど書き割り。
ちなみに橘橋という橋の名前が先にあって、それが通りの名前に流用されて橘通となったというのが定説のようです。
なお、通りの名前にちなんで橘の木が中央分離帯に植栽されているのですが、最近これが本物の橘ではないということが分かって物議を醸しています。
- 健一1号
宮崎県の特産品なのかどうかは知りませんが、こういう何を考えてんだかよく分かんないお祭り男は時々います。このタイプ、仕事ができるというよりは上司の受けが良いので比較的出世するのですが、こういうタイプの人間の部下になると何かと振り回されて災難です。
そういえば筆者の知っているこういうタイプの人間もやはり「けんいち」に近い名前だったような‥‥
しかし、こういう豪傑タイプの人間も団塊の世代までで、その後の世代は良きにつけ悪しきにつけスマートになってきたような気がします。
なお、父親として見ると、下手に物わかりが良いよりはこれくらい理不尽な方が、子どもの自立のためには良いのではないかと思います。
- 健一2号
「興梠(こうろぎ)」という苗字、作品中では南九州に多いと書かれていました。
実際には、宮崎県の県北地域、その中でも天気予報で言うところの北部山沿いに多い苗字です。筆者の知ってる興梠さんはほとんど高千穂町出身。
宮崎市内でもそれほど珍しくないので、実際には市内であればこの苗字の三文判はたいていの所に置いてあります。
なお、健一2号の出身校とされる宮崎西高は大宮高校と並ぶ進学校。野球部が強いのかどうかは筆者は野球に関心がないので知りません。
- フルーツパーラー大野
実在します。橘通の中程にある「ホテルグランディ宮崎(旧サンマリンホテル宮崎(旧ワシントンホテル)最近はホテルの名前がちょくちょく変わるので油断ができません)」の角から西に行き、最初の角を右に曲がるとすぐ左手に見えてきます。
昨日(07.02.23)念のために見に行って、現在も営業中であることを確認しました。
ここは果物屋さんがやっているパーラーなので、出てくるパフェなどには、親の敵のようにこれでもかとフルーツがてんこ盛りに入ってきます。女性に大人気。(追記 その分値段は高いです。宮崎にしては、ですが。)
なお、電話帳には「フルーツ大野」で載っているので、「パーラーフルーツ大野」が正しいのかもしれません。
- 南九州テレホン(08.08.28補筆)
これに一番近い会社名は多分、エヌ・ティ・ティ西日本南九州株式会社。
筆者の知っている限りNTTの人には結構ファンキーな人が多いような気がします。冗談で同僚の家の電話を止めちゃう人とか。
宮崎、鹿児島、熊本では企業名に「南九州」をつけるのが好まれています。
しかし宮崎と鹿児島の人間は、県庁所在地に毎年雪が積もる熊本が南九州を名乗るのは変だと内心思っていたりいなかったり。
ちなみに宮崎県の人間は鹿児島を密かにライバル視していますが、鹿児島県人は宮崎は眼中になく熊本をライバル視しています。同様に熊本は福岡をライバル視していて、福岡は東京をライバル視しているというヒエラルヒーが成立しています。
- 焼酎のお湯割り
宮崎県人が集まって酒を飲むときの酒種の典型的なパターンは、一時会ではビールで乾杯後、焼酎のお湯割りということになります。(人によっては割らずに生のままの焼酎とかロックとか。)で、二次会でスナックなどでウィスキーなど。(焼酎の好きな人はここでも焼酎だったり。)
最近はこのパターンもやや崩れつつあるようで、一次会から日本酒メインだったりカクテルメイン(これは主に女性)だったりします。
しかし、焼酎を飲むようになったのは最近のことで、昔は日本酒を飲んでいたと証言される年輩の方もおられます。事実だとしてもそれは戦争の影響による一時的なことなのかもしれないのですが、そのうち調べてみたいと思います。
- 日向ひょっとこ踊り
日向市に伝わる踊り、と言っても始まったのは明治維新前後らしいです。
赤い法被に面を付けて踊るのがスタンダードです。「ひょっとこ踊り」とは言っても面はひょっとこ以外にもおかめや狐などバリエーションがあります。
踊りは単純で、誰にでも踊れます。腰を落として片方の手を指を伸ばして前に突きだし、もう一方の手は掌を後ろに向けて顔の横に持ってきます。こちらも指は伸ばします。(マンガでは指がグーになっていますが、これはかなり崩れた型)足はナンバで手と同じ方が前に出ます。そして伴奏の2拍子毎に手足の左右を入れ替えます。
実は筆者は、以前に日向の保存会(だったと思う)の人から踊り方の手ほどきを受けたことがあります。
動きのポイントは二つで、一つはのばした方の手の掌の高さはへその位置まで下げること。前に出した手は見下ろす位置にあるので、どうしても実際の高さより低く見えてしまい、その結果、十分な高さまで下がっていないことが多いのです。もう一つのポイントは、顔の横の掌の位置で、これは耳の後に来るのが正しいのだそうです。
また、ひょっとこ踊りを踊るときにわいせつな動き(腰を前後に振るなど)をする人がいるが、あれは邪道なので正統派としては決してやってはいけないのだと力説されました。
- ミカエルのパン
有限会社ミカエル堂が製造しているパン。
学校や企業、官公庁の売店などでよく見かけます。
(追記 県庁の地下売店でも売っているのを確認したので、昼頃県庁観光をされる方はジャリパンなどを買ってみてくださいな。)
安くてうまいとして人気があります。
- パイナップル銀行
合併して旧派閥間の仲の悪い銀行ということですが、宮崎の地方銀行でそういう所はないので、おそらく宮崎以外にモデルがあるかと思われます。もっとも、JA(農協。地方における侮れない実力持った金融機関でもある。)ではこういうことがあるのかもしれませんが
- 田中書店
おそらく地場最大の書店チェーン。
個人的には専門書を置いている店舗を復活させていただきたいです。
- 亜熱帯植物園
建物の形、市街地からバスで一時間かかる絵画教室の近くにあるなどの点からして、青島にある県立の亜熱帯植物園だと思われます。
青島の参道(青島はそもそも島自体が神域)入り口右手にあるのですが、参道からは少し引っ込んだところにあるので意外とその存在に気づかれていません。
で、一つ気になるのは、青島は宮崎市街地から南に位置するのですが、マンガの中では青島へ向かうクルマがことごとく海を右手にして走っています。宮崎では海が東なので、海を右手にして走るということは北上しているということになってしまいます。
このマンガの登場人物はバイタリティがあるので、一コマごとに九州の海岸線を反時計回りに一周して戻ってきているのかと思いました。
が、バスに乗って絵画教室へ向かうシーンでは、なんと海に日が沈んでいるので、どうもこれは宮崎と似てはいるけど実は違うどこか架空の場所を舞台にしているということなのでしょうか。
- 市民が必ず前を通過して帰宅する映画館
数年前までは、橘通の通称デパート前交差点の一角に一つの建物に映画館がいくつも入っているビルが確かにありました。
しかしこれはイオンモールができたときに、シネマコンプレックスとして移転してしまったので、現在はありません。だからこのマンガの時間設定は現在よりもちょっと前のことかと思っていたのですが、この世界ではイオンモールも平行して存在しているようなので、特に時代設定があるわけではないようです。(クリントンが大統領のようだし。)
- 宮崎から都城まで15分
こういう記録を持っている人、筆者も知ってます。
宮崎ICから都城ICの区間距離が33.6qなので、この区間を15分で走破したときの平均時速は134.4q/hになります。
ワンボックスカーでしかも窓を開けていた場合、空気抵抗が大きくなるので、軽自動車だったらちょっと難しいかも知れません。3人乗りだとなおさら。
なお最短時間で走るためには、なるべく速度を維持して走らねばなりません。減速時間を最小限にするために料金所手前ではフルブレーキングする必要があるわけです。
ちなみに都城市は宮崎県で二番目に大きい市です。
- 志布志
宮崎県は近世においては小藩分立しておまけに天領まで入り乱れ、時期毎に微妙に藩領などの区域が違ったりして非常にややこしいです。おまけに明治9年には宮崎県は一度鹿児島県に併合され、その後明治16年に再置されて現在に至っています。
で、宮崎県には東諸県(もろかた)郡、西諸県郡、北諸県郡があります。これらに都城市、小林市、えびの市を加えた地域が都城島津家の支配する地域でした。で、東と西と北があって、南諸方郡がありませんが、実はこれに相当するのが現在の志布志町のあたりです。もともとはこれらの地域は一体だったのですが、宮崎県が再置されるときに南諸方郡は鹿児島に編入されました。それは南諸県郡の人たちが、鹿児島県のままでいる方が良いからと希望したいためと言われています。
なお、「大黒」とは志布志町の志布志湾沿いにある老舗の温泉ホテルです。実はここの存在意義は結婚式場にあるのだと聞いたことがあります。この地域では結婚式に数百人を招待する風習があり、それだけの人数を収容できるのは大黒しかなかったのだそうです。真偽はよく分からないのですが、式場の最大収容人数が500人ということになっているので、そういうこともあるのかもしれません。
(08.07.13追記 「踏み字」冤罪事件ですっかり有名になりました。)
- S村(日高なのは(節子)の出身地)
現在宮崎県内の村で頭文字が「S」なのは椎葉村だけです。(市町村合併以前は西郷村というのがありましたが、山深いのはやはり椎葉の方。)
この村、地面の平均傾斜度が30°とも言われており、九州山地のもっとも険しい部分に位置しています。あまりにも外界と隔絶していたので平家伝説があったり、柳田国男がここの習俗の中に中世を見て民俗学を創始したことなどで有名。
なお、県の北部山沿いだと、黒木、甲斐、佐藤、興梠(椎葉村の場合は「椎葉」が加わる)という苗字が圧倒的に多く、他のバリエーションが少ないです。あまりにも同じ苗字の人間が多いので、役場の人たちですら姓ではなく名前で呼び合っています。
- うどん屋
そういえば宮崎市内の人は、行きつけのうどん屋を持っている人が多いような気がします。結構朝早く開いているところもあって、仕事に行く途中朝食に食べることもあるようです。(実は宮崎市内にはモーニングを食べさせる喫茶店というのがあまりなかったりします。)
個人的には宮崎のうどんは細くて腰のないところが多くて好みではないので、あまり食べに行くことはありません。
ご存じ「街金(高利貸し)」もの。
失業した灰原君は、「帝国金融」という街金に就職し、カネこそが全てのえげつない世界の中で頭角を現していきます。
その灰原君が、ヤバいことの片棒をかつがせたおっさんを、口封じのためカネをつかませて夜逃げさせるという展開があります。その時、帝国金融の社長が「北海道か宮崎とかの遠方へ逃げてもらわんとな」と言っています。(4巻)
どうやら彼らの意識の中において、宮崎とはは地の果てらしいです。
大阪からしたら、宮崎は北海道よりはよっぽど近いんですけどねえ。
首都高速道路において、夜な夜な改造した四輪車に乗って時速300キロという非常識な速度で競争する人たちの話です。
高速ランナーの一人に平本という男がいます。この男がサイテーで、奥さんが出産間近のくせに、足を洗ったはずの最高速の世界にカムバックしてしまいます。奥さんは、当然というか愛想をつかして宮崎の実家に帰ってしまいます。
紆余曲折あるのですが、結局、ライバルたちと競争して気が済んだ平本は、最高速の世界から足を洗います。そして妻のいる宮崎で整備工場を開く決意をして、奥さんと子供の元へ帰ります。(5巻)
まあこんな好き放題やってるダンナを受け入れる奥さんというのは、ずいぶん都合のいい女として描かれているのですが、これが宮崎県人への評価かどうかは、はっきりしません。
が、要するにこのマンガでは、宮崎は何かからリタイアした人間が住むところとされています。
ピーターパン症候群のホモで不細工な無職の中年男が、いろいろとだだをこねて母親を困らせる話です。
幼児的な行動を繰り返す息子にさすがに母親が愛想を尽かし、息子をだまして、妹の住む宮崎へ逃げようかと一瞬心が揺れるシーンがあります。(第1話)結局
「私 もう薫ちゃんが重荷になってきて そんな時宮崎に来ないかっていわれて 自分だけ南国で楽したいと思ったのよおお〜」
と自分でばらしてしまうのですが。(1巻)
このマンガで宮崎は、人生に疲れた人間が逃避するところとして扱われています。
「県まんが」です。いやそれ以外、形容の仕様がありません。
この中では、食い物はうまいしジャイアンツは来るというように、宮崎は楽園のように描かれています。
しかし、ひょっとしたら単に宮崎は印象が薄く、情報がないことによって却って良いところしか描写できなかったのではないかという疑惑があります。 他のマンガも同様ですが。
たぢからお 毛利甚八作・吉開寛二画
隠れ里に迷い込んだ若者が神に祀り上げられて、現代社会を象徴する勢力と戦うという話です。よく分からない?観念的な話だから分かりにくいんですよ。
これは宮崎が舞台だとは一言も書いてありませんが、地元のモンからすると多分そうだろうなと思うことが多いです。思いつくままに挙げていきましょう。
○高原県 → 宮崎県のことでしょう。おそらく「日向」からの連想だと思います。記紀ではニニギノミコトは高天原から日向に降りてきます。また、熊本から山越えしてきたというマンガの地理的な設定にも合います。
○たぢからお → たぢからおとは、高千穂神楽や椎葉神楽の重要な演目「岩戸開き」の中で主役として演じられる神です。
○隠れ里 → 景観は日之影の「石垣の村」で知られる戸川集落で、設定上の位置は椎葉村の不土野あたりでしょうか。
○ホシャット舞 → 神楽の型が実は武道の奥義だったという設定です。
武道が源流の芸能は色々あるので判断しにくいのですが、五ヶ瀬の鞍岡神社のタイシャ流棒術あたりがヒントでしょうか。なお、神楽の舞手をホシャとかホシャドンとか言います。
○溜池決壊システム→延岡城の「千人殺しの石垣」からヒントを得たのではないかと思います。「千人殺しの石垣」とは、延岡城の防衛システムで、基礎の石を外すと一気に崩壊して敵の千人くらい殺してしまうという伝承のある石垣です。
以上のことから、このマンガでは宮崎(というか九州山地の奥深く)は近代と対立するそれ以前の伝統や文化が残存しているところとされています。でまたこれを圧殺しようとする権力側の意志のようなものが出てきますが、発想がちと古典的すぎるのではと思いました。
(週刊誌連載時の記憶で書いています。単行本で修正があったとしても、読んでいないのであしからずご了承ください。)
友子の場合 藤野美奈子(03.03.15更新)
ハチャメチャ学園コメディです。ともさかりえ主演で映画化もされました。
これも舞台が宮崎であるとは明言されていませんが、出てくる固有名詞がどうみても宮崎です。
主人公たちが泳げないはずの一ツ葉海岸で泳いで、ちゃんと溺れたりしています。作者は宮崎出身なのでしょう。
宮崎の描写についてはきちんとツボは押さえていますが、偏見がないならないでつまらなかったりして。
楠並木通り(08.07.13補筆)/
西都原考古博物館(04.07.10更新)/
新田原基地(03.12.05更新)/
シーガイア(2007.7.26追記)/
橘橋南詰の気温計(03.09.19更新)/
海軍発祥の地(03.08.06更新)/
えびのループ橋(03.06.03更新)/
高千穂(03.3.20補筆)/
橘公園(07.05.26補筆)/
長友貞○道路/
久峰トンネル
宮崎県庁は、本館が昭和初期に建てられたということで、それ自体が歴史的建造物です。
ちなみに本館の設計者は置塩章という人です。どうでもいいけど、故松形元知事が新聞に連載していたエッセイによりますと、ほぼ同じ設計の県庁舎が四国にあと2か所(どこだったかは忘れました)あるということです。
(07.10.11追記) 本にまとめられた元知事のエッセイ(「たゆたえども沈まず」)の該当部分を立ち読みしてきました。あと2か所は徳島と高知だということで、いずれも宮崎県庁と同じ設計図から造られたのだと書いてありました。
(2007.05.13追記) 東国原知事就任後しばらくして県庁が観光コースとして認知されてきました。県庁本館は威圧感のある建物ということもあって、今まで普通の人は用がない限り足を踏み入れようとしなかったのですが、最近は二階の知事室前まで頻繁に観光客が見物に訪れているようです。
お年寄りや足の不自由な方のために書いておきますと、二階へ上がるためにエレベータは使用できます。玄関の正面にでんとそびえる「バイオハザード」に出てくるような階段を右に迂回すると、右手がエレベータルームになっています。
(08.07.13追記 最近知ったのですが、宮崎県庁では定礎が行方不明だということです。
昔の写真には定礎が写っているものがあるのですが、現在は探しても分からないということです。建物に手を加えたときに隠れてしまったのだろうと言われています。)
県庁前の通りは、そのころ植えられたという楠が大木となって緑のアーチを作っております。通称「楠並木通り」
夜にはガス灯がともって、黄色い光であたりを照らします。筆者はなかなか雰囲気があると思っていますが、楠並木通り自体は延長2百メートル程度です。わざわざ見に来るほどのこともないと思いますが、大淀河畔のホテル街に宿泊されるようなことがあれば、夜の散歩には悪くないと思います。
(2007.05.13追記) 最近は韓国ドラマのロケ地などとしてちょっと有名になってきました。
(2007.05.26追記) そういえばここでは春と秋一回ずつ「楠並木コリドール」と称し、道路を歩行者天国にしてオープンカフェ(正確には焼鳥やビールもあるのでオープン居酒屋でしょうか)にし、バンド演奏その他の出し物も上演されるようです。
また、ここではしょっちゅう「楠並木KONNE市」と称して、県内各地域の物産即売展が開催されています。
2004年4月に開館。全国でも珍しい考古学専門の博物館です。
入館料は無料。西都原古墳群の中にあり、宮崎市内からのドライブにちょうど良いくらいの距離です。
とにかく金がかかっていて、ホログラムを使った地下式横穴墓の展示などもあります。
ここのパンフレットで個人的に一番気に入ったのは、
「国内随一の量と質を誇る人骨(略)を、ガラス越しに見学できます。」
とうたっているところです。
新田原基地(03.12.05更新)
言わずと知れた航空自衛隊基地。新富町というところにあります。
新田原のことを「NEW田原」だと思っている人もいますが、地名の成り立ちからいくと「新田+原」です。
新田原基地には「飛行教導隊」という国内中の戦闘機パイロットに稽古を付ける部隊があります。
そのせいか訓練空域ではいつも戦闘機が飛んでいます。F15イーグルは比較的音が静かなのですが、F4ファントム2改となると耳障りな重低音で、F15と同じ高度を飛んでいても、格段にうるさいです。
さて、基地の回りにはぐるりと道が巡っております。航空祭の時を除けば、普段はあまり交通量はありません。
正門からちょっと南へ下った場所に、外から滑走路が見えるポイントがあります。いつでも見られるわけではありませんが、訓練があるときには飛行機が丸見えです。
ここには平日でもマニアの方たちが、巨大なレンズを付けたカメラを持ってうろうろしています。
そこを通りがかったときにはいつも、この人たちは普段何をしているのだろうと思ってしまいます。
潜入記
2003年の10月に、航空自衛隊新田原基地に行ってみました。一度中に入ってみたかったのですよ。
航空祭の日にしか入れないと思われていますが、基地の中でも、用途廃止されて展示されている旧型の飛行機、資料館などは、あらかじめ基地の広報担当者に電話して予約をすれば、誰でも見学可能なのです。ただし見学できるのは平日に限るということですが。筆者は今回、資料館を見学しました。
まず正門のところにいる衛兵の方に
「資料館見学に来ました。広報の方の許可はもらっています。」
と告げると、
「クルマをそこの駐車場に停めて、受付に行ってください。」
と言われました。
受付に行くともう広報担当の方がおられました。手続を済ませると来客用のバッジを渡されます。それから広報担当官に資料館を案内していただきました。
資料館はさほど広くない建物です。中で目を引くのは、F104スターファイターの前半分とエンジンです。ターボジェットエンジンの中を覗けるなんてめったにない経験です。また、F104前半分のコックピットには座ることができるので、遠慮なく座らせてもらいました。やっぱり本物は良いなあ。
広報担当官は気さくな方でしたので、以前からの疑問をぶつけてみました。
「以前宮崎外相サミットがあったときに、警備上の発想で新田原基地を要人搭乗機の発着場にするプランがあったけど航空自衛隊側に断られた、という噂がありましたが、真相はどうなんですか。」
「そういう話はありましたね。確かにAWACS機などは旅客機ベースなので、旅客機が絶対発着できないわけではないのですが、いかんせん新田原飛行場は狭いので、ジャンボ機などが着陸したときには、翼が滑走路からはみ出してエンジンが色々な設備に衝突するおそれがあります。また転回が困難である、駐機場に収容しきれないなどの問題などもあります。無理に受け入れた場合は基地の機能が麻痺したでしょうね。」
なるほど、聞いてみないと分からないものです。
「F4はF15に比べて音がうるさいですよね。」
と広報担当官に言ってみたところ、それはターボジェットエンジンとターボファンエンジンの違いによるものだということでした。両者の違いは、ターボジェットはエンジン吸気のほとんどを燃焼に使用するけれども、ターボファンは吸気のうちかなりの部分を燃焼室をバイパスさせることで燃焼に使用しないという点です。バイパス比を大きくすることによって、推力や燃費、冷却性などの向上が見込まれるのです。音の問題に関して言えば、バイパス比が大きくなることによって、排気音の指向性が上がるのだそうです。そのため爆音を周囲にまき散らさないのでターボファンエンジンは静かに感じられるということです。筆者もターボジェットとターボファンの違いは知っていましたが、音の指向性という点までは気がつきませんでした。やはり聞いてみるものです。
帰るときにはパンフレットの他にA4サイズの航空機写真などのおみやげもいただきました。
シーガイア(03.09.23更新)(2007.7.26追記)
シーガイアは当初、第三セクターで経営されていましたが、とてつもない赤字を抱えた結果、外資系のリップルウッドに売却されました。
買収後「シェラトン・グランデリゾート・オーシャン」とかいう名前になっているホテルは、最初「ホテルオーシャン45(フォーティファイブ)」という名前でした。しかし、45階建てではなくて実際には43階建てです。地下1階と地下2階を合わせて総フロア数が45という意味なのです。一種の誇大広告ですが、58階建てを68階建てに偽装しているトランプタワーの例もありますから、これなんかはまだ良心的な方だと言っても良いでしょう。
このホテルは、上から見ると角の一つが海に向かって突き出した三角形をしています。どうしそんな設計になっているかというと、全室をオーシャンビューにするためなのです。おかげで建てるときには内部空間の取り回しや内装には非常に苦労したそうです。その辺にもいらん費用がたくさんかかっていそうです。
シーガイアのオーシャンドームに対して、「なぜ自然の海があるのにわざわざでかいプールを作るのか」と批判する人が多いのですが、実は日向灘は外洋なので、ごく一部の海水浴場を除けば、波が非常に高くて泳げないのです。また、しばしばダシと呼ばれる離岸流が発生して、泳いでいる人をものすごい速さで沖へさらっていってしまい危険です。現実に毎年何人もが海上保安庁のお世話になっています。
また、オーシャンドームは入場料金の高さで県民からそっぽを向かれていましたが、その料金はなんと、東京ディズニーランドを参考にして設定されていました。バブルの時ならではの無謀な決断と言えるでしょう。
ちなみにオーシャンドームは今後通年営業することが正式に決定しました。(2004.2.29現在)
(追記)ついに2007年10月で営業停止が決定。(2007.7.26現在)
私はオーシャンドームの建設中に見学に行ったことにあります。
その時第三セクターの重役が、「入場料はディズニーランドの入場料を参考にして決めました。」と言っているのを聞いて、宮崎と千葉の条件の違いを無視してるようではあかんのじゃないかと思ったのですが、やはりあかんかったようです。
橘橋南詰の気温計(撤去)(03.09.19更新)
宮崎市の目抜き通りを橘通といいます。橘通の南側には橘橋という橋があって大淀川にかかっています。
さてこの橘橋南詰に建っているビルの屋上に、巨大な電光広告パネルが取り付けられています。そのパネルの広告は現在はある携帯電話会社ものなのですが、以前は大手電機メーカーのものでした。その頃にはパネルの一部に気温が表示されるようになっていて、その温度計は市民に親しまれておりました。
数年前、広告が現在の携帯電話会社のものになったとき、この気温表示がなくなってしまいました。
すると、気温計を愛する市民たちから、件の携帯電話会社へ抗議やら脅迫やらが殺到しました。
そこで、携帯電話会社はわざわざ広告パネルの一部を、元のように気温表示に戻しました。それにかかった費用は数百万円にも上ったと言われています。
(追記 この看板は現在では撤去されています。)
海軍発祥の地という記念碑が、県の北部にある日向市の美々津というところにあります。
海軍発祥の地を名乗る場所は、築地や横須賀などあちこちにあります。それらは言ってみれば近代海軍発祥の地と言うべきものなのですが、美々津の場合、「海軍」と言っても格が違います。
神武天皇が東征の時に船出をした
と言われている場所なのです。東征のために水軍を仕立てていったから海軍発祥の地というわけです。この古さにはちょっと太刀打ちできないと思います。反証も不可能だし。
なお、宮崎県人がときどき自嘲して次のようなことを言うことがあります。
「神武天皇が優秀な人間をみんな東征に連れて行ってしまったので、あとにはロクな人間が残っていない。」
まあ、そんなことを言ってるヒマがあったらちょっとでもロクな人間になるよう努力したいものです。
宮崎県の西端にえびの市があり、熊本県の人吉市と境を接しています。この県境にあるのが加久藤峠といい、とても険しい峠です。国道221号線がこの峠を通過しているのですが、一度コイル状のループ橋で高度を上げてから一度尾根に乗ってまたループ橋で高度を下げるという方法をとっています。えびのループ橋は人吉側の人吉ループ橋と合わせてワンセットです。
その昔の土木技術では加久藤峠にトンネルを掘る技術がなかったので、このようなややこしい方法を採ったものだと思います。現在、加久藤峠には九州自動車道のトンネルが通っていますが、完成までにはとてつもない時間とカネがかかっています。
ちなみにちょいと方角は違いますが、JR肥薩線の矢岳駅付近ではやはり勾配が急なのでスイッチバック方式が取り入れられています。要するに宮崎は県境の山脈が非常に険しいわけです。宮崎県の別名を「陸の孤島」というのはこの辺から来ているわけです。
話がそれましたが、このループ橋をバイクで下るととても楽しいです。いつまでもバイクをバンクさせていないといけないし、おまけに下り勾配なので加速度はどんどん増していきます。普通のコーナリングとはひと味もふた味も違います。老婆心ながら付け加えておきますが、コースアウトすると地上数十メートルの空中に放り出されて100%助かりませんので、くれぐれも無茶はしないようにお願いします。
高千穂(2003.3.20追加)
高千穂と言えば「どうでもいい名所」ではなくて主要な名所なのですが、ついでですからここで扱ってしまいます。
一口に「高千穂」と言ってもそう呼ばれる地域は県の北部と南部の両方にあります。この両者にはどっちが高千穂を名乗ってもいいという協定があるそうです。
高千穂峰は県の南部、鹿児島県境にあって霧島連山の一つです。
ちなみに「霧島山」という山はありません。韓国岳(からくにだけ)や新燃岳などのいくつかの山を霧島と総称しているのです。
記紀の天孫降臨の地ということで、頂上には天の逆矛が刺さっています。
ここは坂本龍馬が日本初の新婚旅行をしたルートにもなっています。
なお今でも山岳修験の行者さんがいるようです。
小学生が遠足で登る山ですから、それほど重装備は必要ありませんが、ハイヒールでは無理でしょう。
高千穂峡は県の北部、高千穂町にあります。柱状節理の峡谷が有名で、名勝天然記念物らしいです。
近くには真名井の滝なんてのもあって、涼しいので夏向きです。こちらはハイヒールでもOKです。
なお、高千穂神社ではお金を出せば夜に観光神楽を見ることもできたはずです。最近行ってないので確実ではないですけど。
時々観光ガイドに「橘公園」と記載されていることがあります。
しかし「橘公園」とは、ホテル街前の道路と大淀川の堤防との間にある、細長い芝生スペースに過ぎませんので、くれぐれもだまされないようにお願いします。
以前、筆者がたまたまその辺を通りかかったときに、一生懸命「橘公園」を探し回っている観光客に道を聞かれたことがあります。彼らに以上のことを説明するのは、非常に気の毒でした。
「橘公園」が名所として紹介されているような観光ガイドは、信用がおけませんのでさっさと捨ててしまうに限ります。
長友貞○道路とは、市街地の東側を起点に、北へ向かって伸びる道路です。正式名称は「市道大島通線」だと思います。
公式の場では、この道路が「長○貞蔵道路」と呼ばれることは決してありません。しかし市民には「長友○蔵道路」とか「貞○道路」の方が断然通りが良いです。
「○友貞蔵」とは、もう亡くなりましたが、道路ができたときの宮崎市長の名前です。
長友貞○道路というのは、道路の終点近くに自宅があったため、市長の通勤道路だと揶揄してついた通称のようです。その自宅のあたりで道路が突然T字路になって終わっているので、余計そういう印象が強いようです。
筆者はその真偽は知りませんが、かなり交通量もあるので、個人的には無駄な道だとは思わないです。
道自体は、別になんの変哲もない道路で、行く価値のある名所でも何でもないのですが、道路がフルネームで呼ばれているのがなんだか微笑ましいです。
あ、やたらとセルフサービスのガソリンスタンドがあるのが特徴と言えば特徴でしょうか。
宮崎市の北隣の佐土原町には、心霊スポットとして有名な、久峰トンネルというところがあります。通称「コツコツトンネル」。それにはこういう由来があるようです。
そのトンネルでは、若い女の子が、夜、恋人と密かに待ち合わせをしていました。巷間に流布してる話では19歳の女性が久峰トンネルに行くとひどい目に遭う、と言われているようですので、多分その子の歳は19歳だったのでしょう。どんな酔狂でそんなところで待ち合わせをしていたのかは筆者は知りません。19歳の女の子が何を考えているのかは謎です。
さて、運命の日、その女の子はいつものようにトンネルのところで待ち合わせをしていました。待ち合わせの時の彼の合図は、クルマを止めてクラクションを3回鳴らすというものでした。その日もクラクションが3回聞こえたので、てっきり彼が来たものと思った女の子は道路に飛び出しました。ところが、クラクションを鳴らしたのは、何の関係もないクルマだったので、あわれ彼女は、そのクルマにはねられて死んでしまいました。
そういうわけで、そのトンネルでは、クルマで行ってクラクションを3回鳴らすことはタブーとなっております。また、クルマの種類にもタブーがあります。白いクルマという説もありますが、筆者が聞いた話では四枚ドアのクルマということでした。「コツコツトンネル」の由来というのは、そのタブーとなっている白だか四枚ドアだかのクルマで行って、タブーとなる行為であるクラクション3回鳴らすという行為をあえて行った場合、コツコツというハイヒールの足音が近づいてくるからだと言われています。
もっとも筆者たちの仲間は、そのトンネルのことを「コツコツトンネル」という呼び方はせず、「佐土原トンネル」と呼んでいました。
ちなみに、ある夏の日に筆者も仲間たちとわざわざ4枚ドアの車を借りて久峰トンネルへ行き、作法どおり窓を開けてエンジンを切りクラクションを鳴らしてみましたが、別に何もおきませんでした。
なお、仲間内にはトンネルでクラクションを鳴らして本当に足音を聞いたと主張する者もいたのですが、なぜか彼が聞いたのはハイヒールではなく草履の足音だったそうです。
何年か前、県内の高鍋町で、イノシシがパチンコ屋に乱入して暴れた挙げ句、自動ドアをぶち壊して脱走したという事件がありました。
筆者の友人に言わせると、イノシシが人間のふりをしてパチンコ屋で遊んでいたところ、正体を見破られたのであわてて脱走したということです。本当でしょうか。本当なわけないですね。
県の南部、串間市に都井岬という所があって、野生馬で有名です。
岬へ行く途中の山道ではよく野生の猿を見かけることがあります。
民俗学的にいうと猿は馬の保護者なので両者が近くで見られるというのは興味深いのですが、筆者の言いたいのはそんなことではなくて、もし都井岬に行くときには、こいつらには気を付けろということです。
猿が道路に出ているときなど、都会から来た人などは、珍しいのでクルマを止めて写真を撮ったり見物していることがあります。しかし、油断していると、奴らはクルマの窓から手を突っ込んでお菓子を盗っていったり、ボンネットに上がっておしっこをしたりします。筆者は犠牲者を何度も目撃しました。クルマは止めない方が安全です。どんな目に遭ってもそれは旅の楽しみ、と達観された方以外にはお勧めできません。
料金所を越えて岬へ入ると野生馬がいます。ちゃんと管理組合があって管理しているので野生馬だけど野良馬じゃありません。天然記念物でもあるので、出来心で勝手に連れて帰ったりしてはいけません。
なお、馬は人なつっこいです。人なつっこすぎて、芝生で弁当など食べていようものなら、弁当箱に鼻面を突っ込んできます。
弁当を盗るといえば、宮崎市のシーガイア近くにあるフェニックス自然動物園のクジャクです。
動物園の園内にはクジャクが放し飼いにしてあるのですが、こいつらが非常に兇悪です。凶暴です。危険です。
弁当を広げている母子連れがクジャクに襲撃されている現場を筆者は何回か目撃しています。母子連れなどだと、こいつらは女子供だとなめて襲ってきます。フェニックス自然動物園では、あたりに人がいないようなところで弁当を広げるのは危険です。どんな目に遭ってもそれは動物園の楽しみ、と達観された方以外にはお勧めできません。
クジャクといえば野良クジャクです。
フェニックス自然動物園周辺の道路には時々出没しています。
また、佐土原町に久峰公園というところがあります。これは久峰トンネルの近くにある公園で、その昔、宮崎サファリパークがあったところです。そのせいかここでも野良クジャクを目撃したことがあります。
野生化した鳥を語るとき(どんなときだ。)外せないのが、宮崎神宮の野良ニワトリです。
宮崎神宮は、宮崎市の市街地からちょっと北に行ったところにあり、県立博物館なども敷地内にあります。宮崎神宮の敷地は、縁日で売られているヒヨコの終着点なのです。縁日で買ったものの、若鶏に育ってしまって飼えなくなったヒヨコを、みんながこっそりそこに捨てていくのです。神域なので殺生をする人もおらず、ニワトリたちは思うがままに駆け回っております。このくらい数がいると昼間は多分敵なしだと思います。
とはいえ、普段は林の中に隠れているので目立ちません。近道をしようとして森を抜けようしたときには遭遇するかもしれませんが。
なお、このニワトリたちは、近所のおばさんが与えてくれるエサで生きているとのことです。おばさんはニワトリたちをかわいそうに思ってエサを自腹でやっているということです。見上げた方ですね。
あまり知られていませんが、宮崎神宮からJR日豊線を越えてちょっと東へ行ったところに、JRAの育成牧場があります。
とはいってもイベントがないときは単なる公園です。どうも中では馬券が買えるようなのですが、行ったときに確認してくるのを忘れました。馬もほとんど走ってなかったし。
馬といえば鹿。
えびの高原ではよく野生の鹿を見かけます。
また、日南海岸にある鵜戸神宮の境内にもイノシシが出没するらしいです。
余談ですが鵜戸神宮といえば、駐車場が二つあるので、初めて行く方は要注意です。北側の駐車場は広くてトイレも立派です。しかし鵜戸神宮に参拝するには丘を一つ越えていかなければなりません。南側の駐車場はその反対で、狭いですが、参道入り口のすぐそばにあります。時間があるのなら北側駐車場をお勧めしますが、年配の方などはちょっと山越えがしんどいかもしれません。どちらの駐車場も道が狭くて曲がりくねっているので、お出かけの際はご注意ください。鵜戸神宮は、中世に剣術の流派の陰流を開いた愛洲移香斎という人が奥義を悟った場所だといわれていますが、一般的には安産の神様とか、母乳が出るようになる神様として信仰されています。
日南海岸には「いるか岬」と呼ばれている岬があって、そこからは海で泳いでいるイルカが見られると言われておりますが、めったに見られないようです。
見たという人もいるのですが、筆者は見たことありません。
待ちぼうけを食わされてもそれはイルカウオッチングの楽しみ、と達観された方以外にはお勧めできません。
(03.04.25更新)
さーひん
海といえばサーフィンです。
県内には何か所も良好なポイントがあります。日向市のお倉が浜、金が浜、高鍋町蚊口浜(かくちはま)、宮崎市の木崎浜、串間市の恋が浦などです。
それらのポイントでは、芸能人が時々お忍びで波に乗っていると噂されています。
海水浴
日南海岸の海水浴場の一つに、日南市の富土(ふと)海水浴場というところがあります。地名が富土なのですが、国道220号線の上り車線沿いに建てられている交通標識には、一枚だけ間違えて「富士」と書いたものがあります。この標識を見た人はラッキーですが、一文の得にもなりません。海の景色を見ていた方がいいです。
宮崎は、海岸線の割に泳げるポイントというのが非常に限られています。ですから夏はどこも非常に混雑しています。
それでも宮崎で泳ぎたいいう方がおられれば、このサイトをご覧の縁で裏技を一つ伝授しておきましょう。
青島の「こどものくに」の南隣に「青島パームビーチホテル」というホテルがあります。そこの裏手の海岸はプライベートビーチのようになっていて、人が少ないです。青島海水浴場とは一続きの海岸なのですが。ホテルの裏にはシャワーなども設置してあるので、カゴ抜けするもよし、ホテルに泊まるもよしです。
シーズンには満員になっているので、泊まりたければずっと前から予約しておく必要がありますが。ホテル自体はきれいだし飯もうまいです。
ちなみに、入り口がわかりにくいのですが「こどものくに」駐車場南側に隣接して市営の無料駐車場があります。収容台数はたいしたことはありませんが。
また、青島では国道沿いに有料駐車場が立ち並んでいますが、国道からちょっと西に入った青島駅前まで行くと、これまた無料の市営駐車場があります。青島観光をしようと思ったらちょっと歩かなければいけませんが。
ついでなので宮崎市内の駐車場事情を書いておきますが、中小の有料駐車場の相場は大体30分100円というところです。最近は40分100円という所も増えてきました。
(06.11.23補筆)
宮崎は温暖なので、色々なスポーツチームのキャンプ地になっています。
プロ野球チームの福岡ダイエーホークスも、高知から宮崎にキャンプ地を移すことになったようです。
ダイエーと言えば、筆者が以前、仕事で名古屋へ行ったとき、やっぱり九州の人だからダイエーのファンかと聞かれたことがあります。筆者は野球に興味がないので、別にどこのファンでもないのですが、宮崎市に限って言えば、キャンプ地の関係で巨人ファンが多いような気がします。
宮崎県内でも各市町村でそれぞれいろんなチームをキャンプ地として受け入れているので、市町村ごとにひいきのチームが分かれているような気がします。
<2006.11.23追記>
ソフトバンクホークスの宮崎キャンプはすっかり定着しました。
最近では受け入れ自治体によって巨人キャンプより厚遇されているようです。
またサッカーチームのキャンプも行われているようですが、筆者はサッカーにも興味がないのでよく分かりません。
西南戦争時代、西郷隆盛の薩軍が発行した、いわゆる「西郷札」と呼ばれる軍票がありました。
これは佐土原町(4月から合併して宮崎市になりますが)の瓢箪島というところで作られたとされています。
瓢箪島というのは、現在の佐土原町大字下那珂の、県農業試験場の養蚕部門跡地のあたりだと言われています。
地元の人はそのあたりを昔から「キカイショ」と呼び習わしており、キカイショというのは西郷札を作るための機械があった場所であるからだとされています。
最近、たまたま耳にしたのですが、佐土原にはこの他にも西郷札を作ったと言われている場所があるそうです。
それは大字下田島の蓮光寺というお寺のあるあたりです。しかし、現在は竹藪で、それらしい物は何も残っていないということです。
また、この蓮光寺の周囲にはIという苗字の家が多く、その人たちは薩軍としてやってきて、この地に定着した人たちの末裔だと言われていると言うことです。
筆者がこの話を聞いた方は、もう故人の、地元の生き字引のような方だったひいおじいさんから聞かれた話だとおっしゃっていました。