暦によるときょう、7月22日は旧暦では水無月朔日すなわち「氷室の節句」だという。
山開き・川祭り・富士詣とともに書いてあるその節句については、とんと知識はない。
が、「氷室」にはちょっと心当たりがないでもない。というのは、うちに掛けている鏡。表面に「氷問屋 並木屋」と記されているのだ。並木屋さんから富多葉屋さんに開店祝いかなにかで贈られた記念の鏡。


レコードは関屋敏子やソーダ水 こうみ
禅寺の前に一軒氷店 虚子
ふとぶとと氷一字の旗よろし たかし
夏氷鋸荒くひきにけり 茅舎
氷屋や夏帽打って玉すだれ 狭野

こんな歌が詠まれた時代に、作られ使われていたらしきこの鏡。
古い物好きの私は、これを贈った並木屋さんの店先や、道行く人々の姿を想像してみるだけで、ほのぼのと楽しめます。
・・・年配のご婦人方は割烹着なんか着て歩いていたかも。
のら犬なんかもうろうろしていて、暑いもんだから木陰なんかで寝そべっていたことだろう。
道路も舗装されていなくてほこりっぽかったかも。
長唄の師匠の家から稽古の音が響いているような横丁は・・さすがにもうなかっただろうな。とか、どんどん世話物の芝居じみた方にまで想像が傾いていって。
ますます心がリフレッシュされます。(苦笑)
それにしてもこの鏡、多分今は解体されて跡形もないであろう並木屋さんの家とともに押しつぶされることなく、よくぞ残ったものです。
この招き猫があんまり愛らしい顔で招いているせいで、だれかが持ち出してくれたのでしょうか。
以前、文京区の根津に住んでいたとき、表に薄れかけた「氷室」の文字が読み取れるお店がありましたが(たぶん今も・・)昭和20年代くらいまででしょうかね、氷室があったのって。
ところでこの鏡を買ったのは骨董市です。
骨董市にしても、骨董屋さんを訪れるにしても、物を見るには一人がいいですね。誰かと一緒に行ってもいいけれど、見るときはべつべつが適切だと思います。何人もで眺めて通って行くと、結局はうわのそらになり、物それ自体を見ないで終わると思うから。
美術館などでも、べつべつにひと通り見終わったあとに特に感じ入った作品はこれこれ・・と一緒に見直したりする見方のほうが作品と静かに向き合うことができますね。
この夏、美術館はどんな催しをしているんだろうか。
午前中、庭の草取りを済ませ、紅茶とパンでお昼を食べてからお米を買いに行って帰ってくると間もなく雨が降り出した。
雨はきらいではない。
特に今日の午後はこれから例の「たためる椅子」で読書のつもりなので、雨の音を聞きながらというのは悪くない。
ところで話変わって・・どうも本性が貧乏性なので、なにかというと行動の基準が「節約する」方へ方へと傾く嫌いがある。
たとえば、ちょっとアイスコーヒーを飲もう、と思ったとき、お気に入りのグラスを出して飲めばいいのに、いつも使ってるマグで済ませてしまう。しかもそのマグは、ひびがはいっているのでそろそろ寿命かな、と思いつつ、漏って使えなくなるまでは使おうかな・・と思っているシロモノ。
ほんの数分でも、コーヒーを飲むひとときを、ちょっと遠くの想像の世界へ飛んでいく時間にすることができるのに、その機会をささっと飲んで次の行動へ移るだけの時間に自らしている。
そうしてただの直線的な動きしかできない心に自分でしているのだ。
生活の至るところにそういう場面がいっぱいある。
しかし、昨日ふと心を入れ替えることにした。そうしていてはなんだか気持ちまでがしぼんでつまらなくなる。行動や選択の基準を「自分の心に栄養を与える」方へ方へと傾けるように変えよう。
ほうきで座敷を掃きだして、お香なんか焚いてっと。
夏の寄せ植え(のようなもの??)、作りました。
木賊、ほととぎす、秋海棠
3月10日ごろのことを「桃始笑」と表現したようです。
まさに今朝、雨戸を開けたとき、お隣りのアンズの蕾がほころんでいるのを発見。昨夜はひどい風雨だったというのに。
来週はお彼岸ですから、寒さももうおしまいに近づいてきたというわけです。
人のほうも、いろいろさまざまもがき苦しみ耐えた季節を過ぎ、ようやく薄日が射してきた心地がします。
我が家の仕事は、おかげさまで少しずつ軌道にのってきた感じがあります。みなさま、ありがとうございます。
古い家暮らしはというと、すでにすっかり馴染んで、あまりに馴染みすぎて、HPに書くほどのことはない、なんていう気持ちになる結果(?)、更新がすっかり滞っていました。f--;
最近の我が古い家を巡る点景をご覧に入れて、私の中ではHPの第二の出発とも言うべき久しぶりの更新としたいと思います。

簡単に写真について述べますと、、
味噌を食べ終わり、晴れて乾燥した日に樽を洗って干しました。今年も豆や麹を注文し、ちょうど今日、届いたところです。いつを味噌造りの作業日としましょうか・・気合いを入れて!
冬の日の午後、愛用の「たためる椅子」を出して、質素にして心くつろぐお茶の時間。音楽はモーツァルトのバイオリンソナタ・・・
またある日、ねこがストーブの前でぬくぬくと香箱になってたので、ちょっと遊んでみました。
白梅が咲いたころ、雪がちらついた晩が・・
寒いけど気持ちよく晴れていたので、自転車で井の頭公園へでかけた。以前見つけたすてきな木造平屋の家の横を通って

「あるある、やっぱりいいなあ〜、、」
と確認して、やがて落ち葉の散り敷くベンチへ。
日が当たっているので寒さはそれほど感じない。
風が吹くと葉っぱが花吹雪のように散ってゆく。
晩秋。
トップ
古い家
茶箪笥
裏庭
かべ
整体