詩集
銀杏
芥川三平
らっきょう人生
一枚むいでも
中味は皮
二枚むいでも
中味は皮
三枚むいでも
中味は皮
四枚むいでも
中味は皮
の繰り返しに
期待と焦燥が
点いたり
消えたり
努力の最初目標
最後の一枚の皮
の内側で
黄金色に輝く
その正体はなにか
祈りにささえられ
めくられた
最後の皮の中味は
なんと
一陣の涼風の
かそけく流れる気配ばかり
てのひらを閉じて
開いてすかして見たが
一切が空
の向こう側で
天と地が
昨日のように
ひっそりと立っていた