5月全般

03/05/04

 今より遡ること一年前、僕はやむなき事情により会社の奴隷となることを余儀なくされ、 日々身を粉にして糞重い石を運んだり、馬鹿でかい歯車を回したり、ちんぽこいやらしい視線に晒されたり している訳ですが、斯様な賤しい立場に置かれようとも決して魂だけは汚れなきようにとの思いを 胸に生きて参りました。あと、ちんぽこは心底とかけてみました。それはどうでも良くて、僕は平日、 午前7時などという常人なら 即死しかねない時間に起床することを義務付けられている訳ですが、土日祝日ともなれば前日何時に寝ようとも 目を覚ますのはお天道様が中天を過ぎた時であり、これこそ我が魂が高潔であることの確固たる証明と言え、 またそれを心の支えとして遺伝病みたいな人生を乗り切って来たのです。本当に乗り切れていたのかにつきましては、 ここでは不問と致します。

 しかしながら、それも既に過去の出来事となりました。僕の魂は汚れてしまったのです。 奴隷という身分に相応しい、ドブ川のように濁り、ドクダミみたいな臭いのする塊になってしまったのです。 昨日僕が布団に入ったのは確かに午前4時を大きく回った時間だったにもかかわらず、今日この良き日、 目を覚ましたとき時計が指し示していたのは午前9時だったのです。

 魂だけは売り渡していないこと、それだけを心の拠り所として細々と生き永らえておった僕ですので、 実はその魂が会社という名の獄に侵食され、腐敗していたという事実を前に、自我は崩壊し、 発せられる言葉の実に8割が意味を成さず、 残りの2割が公的な場で用いられるのが一般に不適当とされる単語及びその組み合わせとなってしまい、 その姿を見るに見かねたビルゲイツ辺りが大金をくれると言い出すも時既に遅し、僕が興味を示すのは 動くものだけになっており蝶々を追いかけて車道に飛び出したところ、パンを加えた転校生みたいなバスに はねられて両足を複雑骨折、予後不良で薬殺処分になるのは時間の問題なのです。嫌だ。僕はまだ死にたくない。 今僕が死ぬのは日本の、いや地球の損失に他ならない。僕は天才なのだ。 僕はゆくゆくはそうりだいじんになります。むにゃむにゃ…

 と言う訳で、次に気付いた時には既に天皇賞も終わっておりまして、何とか一命を取り留めたのでした。 んで、それ以来ずーっとネットをし続けている訳ですが、しかし 深津絵里 はかわいいなぃと思った直後、戦車が



03/05/07

 天才は1%の閃きと99%の努力である、という言葉を遠い昔の凡人が残したそうですが、 この言葉のせいで僕は人生の大半を棒に振ってしまいました。その出自や、トランプ、 星などの各種占いを鑑みるに、僕には世界を7回壊せる程の才能が間違いなく備わっている訳でして、 今頃は世界を7回壊してそろそろ8回目も視野に入れつつある所の筈ですが、幼少の頃この言葉を 知ってしまったお陰で、それも努力なくしては成就しないという多大な勘違いを起こしてしまい、 今や部屋で一人ニヤニヤしながら日記を書く始末です。

 本来ならば、人類史上例を見ないこれほどまでの才能の前では、努力などせずとも、 ただただそこにいるだけで人々は畏怖し、犬はにゃーと鳴き、名残雪は降る時を知り、 世界は7回壊れる訳ですからして、エジソンはこの失われた僕の20年を今すぐ返すのが 当然の筋というものであり、よしんば、返さずとも、それ相応の応対ってものがあるのでは なかろうかと存ずる次第でございます。こう、何と申しますか、ごめんなさいの気持ちを万人に 分かりやすく形にしたもの?とかがこういった場合よく用いられると聞き及んでおります。ヒントはドクター。

 とまあそのような事を、毎日7時、12時、20時と寝る前の計四回、休日はその倍、 西の方角に向かって繰り返しておるのですが、一向にエジソンからの現金書留が送られてくる気配はなく、 また何度朝を迎えても若返りも致しません。

 僕は人と比べても気の長い方だと思いますが(残念な事に当方、比べるべく人の知り合いを 持ち合わせませんもので、これは完全なる予想です!)、兎も角、もう限界です。これ以上は待てません。 僕はエジソンを、エジソンの厚顔無恥なる振る舞いを許す訳にはいかないのです。 本当は僕だってこんな事をしたくはないのですが、仕方がありません。 僕は、自らの秘められた力を今こそ解き放つのです! 今、真っ当に生きてる人間は、 二十歳を超えてから「自らの秘められた力を今こそ解き放つ」なんていうフレーズを使う事 なんてないんだろうなあとふと思ったら、より一層エジソンと、エジソンを生んだ世界と、 エジソンを偉人として崇める人間どもに対する憎しみが大きくなった。

 さて、上の方に書いてある文章を読む限り、僕は何やら努力せずとも世界を7回壊せる事に なっているらしいので、まあそれなら今からでも別に遅くないよねって事で、お前らへの復讐として、 世界を破壊したいと存じます。あー、今割と重要な事に思い当たりました。 僕が最初言いたかったのは、世界を7回破壊するんじゃなくて、7日で破壊するんだったんじゃないかと思います。 ですが、まあ7回破壊した方がより強そうという理論により、たった今どうでも良くなりました。 じゃあ書かなきゃ良いのにね。うん。

 という訳で早速世界を7回破壊しまーす。お前ら用意は良いか。いくぞー。 うーん、どかーーーーーーーん!!!(頭が完膚なきまでに破壊)



03/05/09  後編

 さて、僕はこう見えて健康でして、大きな病気になったことがないのは勿論、過去数年猛威を振るっている インフルエンザーにも掛かることはなく、また殆ど全ての人がひっかかっているであろうぎょう虫検査すら 無事に潜り抜けて参りました。健康診断でも、変なおっさん(多分医者)が、目の前に突き出した人差し指を すっと横に動かす検査、まあこれが何の検査なのかは存知あげませんし皆様にこの検査の画が伝わって いるのか疑問ですが、これにも一度も、ただの一度たりとも引っかかったことはありません。あまつさえ、 怪我にも強い体質らしく、幼少の頃、富士山より高いと思われるジャングルジムから落ちても思いっきり 泣いただけで怪我一つ負いませんでしたし、車のトランクを閉めた際に思いっきり振り下ろした後部ハッチが 後頭部に明確な殺意を持って襲い掛かってきた時も、一時的に言語中枢が麻痺しただけでした。

 そんな僕ですので、あくまで恐らく、多分、つまりは想像の範疇を出ない話なのですが、 しかし半ば確信を持って、死なないのではないかと思うのです。人の死因の殆ど100%を占めるのが 病気と怪我である訳で、病気にならず、怪我もしない。これは即ち、不死を意味すると考えます。 唯一の可能性として、僕が他の人たちと同様、老化によって身体機能が低下すると仮定するならば、 今は兎も角、何年もの先には病気や怪我で命を落とすのかもしれません。しかし、僕はその可能性も 低いと考えています。「3時になったら洗濯物を取り込んでくれ。」確かにそう言われたのに、 僕は忘れました。ついこの間も忘れました。そして、怒られた。この時、僕は、生みの親の口から、 自分が一向に成長していないという驚愕の事実を告げられました。成長せずして老化が起ころう筈もないのです。

 昔から人が手に入れようと足掻き、そして遂には誰も手に入れることの出来なかった不死が、 今僕の手の中にあります。前人未到、誰も立ったことのない地平、否、ここは既に天上、 そこに僕は到達したのです。神話の昔、人を作りたもうた神は、遠い未来、人が自分と同じ場所に 立っている姿を想像したのでしょうか。しかし、現実に、今、僕は立っているのです。 新たな神が誕生した瞬間です。余の名前はダイオキ神なり! なんちゃってー!

 おはようございまーす。(夢でしたー。残念!)



03/05/11  前編

 僕は生来病弱でありまして、過去数年は何とか逃れて参りましたが、 高校から大学の初期にかけては毎年のようにインフルエンザの餌食となり学校を休む事を余儀なくされ、 ふらふらの頭で昼間っからゲームをしたり、教育テレビで教育されたりしておりました。 風は高い所の方が強いので、風車を回したかったら高い所に登れば良いそうでした。 また、健康診断では毎回、高血圧で再検査の憂き目に会い、再検査の場では生活指導として 「幕の内弁当を食べろ」という、一瞬、あれ、ひょっとしたら俺も医者になれるかも? という錯覚を起こしかねないアドバイスを受け、危うくセンター試験を再受験しそうになりました。なってません。

 そんな僕ですので、あくまで恐らく、多分、つまりは想像の範疇を出ない話なのですが、 しかし半ば確信を持って、もう直ぐ死ぬのではないかと思うのです。病は気から何て事も申します様に、 病気への耐性が劣っていても、気さえ確り持てば、ウイルスさんはお茶漬け食って帰って行くのかも 分かりませんが、生憎僕は身体よりも何よりも心、精神が貧弱でありまして、高校時分、 国語かなんかで悲しいお話を読んだら胸が一杯になって早退した事が30年近く生きて来ての一番の自慢です。 あー、悪自慢しちゃったぜ!

 という訳ですので、今自分の半生を振り返ってみて、何かもうこれ以上生きててもあれれれれ? なんつう気持ちもむくむくと湧き上がって来た所でありまして、そんな昨今、丁度良くSARSだの何だの といった原因不明の奇病(かどうかはよく存じ上げませんので適当に言ってますが兎角左様な病気)が 蔓延しており、これは最早地球レベルで僕が不必要と判断され、淘汰を目的として使わされた刺客に 相違ございません。そんな事を考え出してしまいますと、病的なまでに精神薄弱な僕の事、 もうSARSとか聞いただけで脊髄反射的に生を諦めてしまう事は明白であり、 今タイプしてただけでもちょっと冷たくなりかけました。

 このままでは、ニュースを見る事もネットをする事も外出する事も叶わず、 座して死を待つのみといった、それだけを言葉で書くと格好宜しそうと間違った自意識を 育みそうな風情ではありますが、まあ格好宜しいかどうかは別として、結局は死んでしまいます。 死ぬのはあんまり好きじゃありません。寝るのは好きです。寝れば万事解決するとは偉人の 残した名言、のような気がして参りましたので、おやすみなさい。

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