05/06/01
今日も今日とて醜く生を貪るために、コンビニへ命を買いに行きました。 大量生産大量消費のこの時代、命もその例に漏れず、コンビニの棚には安っぽい命が並び、 希少である高潔な命が数の原理によって淘汰され、豚が世界を闊歩する。 見ろ、豚が人のようだ。豚が人の服を着て、ブーブー鳴いている。お前らは全員クズだ。 なんて事を斜め下30度、道路だけを見つめてブツブツ口の中で呟きながら、 一路コンビニへと向かいました。お外には危険がいっぱい。 常にこうやって自分の殻に閉じこもっておかないと、 いつ精神が崩壊して空を飛び始めてしまうか分かったものではございません。 僕が空を飛ぶ時、それを物理学的には自然落下と呼びます。
そうして、無事何事もなく、正確には僕自身の視点では何事もなく、 他人の視点ではレベルの高い気狂いがふらふらと道を歩く非日常に遭遇した事でしょうが、 兎角コンビニまで到着し、僕が購入するのは明日の命です。 幕の内弁当と2Lウーロン茶をレジへ差し出しました。 「温めますか?」「けこど、す」「?」「あ、けっ こ う です」 どもりながら且つ噛むという三振ゲッツーで華麗にチャンスを潰し、 2軍落ちを告げられてうな垂れるプレイを人目も憚らずに楽しんでも一切お金がかからないだなんて、 日本って国はホントスバラシイデスネー。
いくら声を出すのがこの週末で初めてだったとは言え、
上手く発音する事すらできなかった自分に多大なショックを受け、
駄目助っ人外人化している間にも商品は手際よくコンパクトに袋に詰められ、
「ありがとうございました」。こんな僕にもお礼を言ってくれる人がこの街には居た。
その優しい言葉に涙を流しながら袋を受け取る僕でしたが、
しかしながら、何らかの違和感を感じます。
これは、ひょっとしたら、優しい言葉では、ない…?
お陰様で、それは既に存じ上げておる訳でして、僕が聞きたかったのは左様な正論ではなく、
つまり、受け取った袋がどうにもコンパクト過ぎるのではないかという点でございます。
まさか、こんな場末のコンビニであの収納美人に?
そう思いながら袋を良く見ると、と言うか実際問題としてはそう思ってもいなかったし、
そもそも見るまでもなく、僕の幕の内が袋の中で縦に刺さってました。
まっくのっうち。まっくのっうち。それを目の当たりにした僕は、一瞬ピクっとした後、
再び斜め下30度を見つめ、
収納美人をデンプシーロールで収納だ山吾郎にしながら家路へつきました。
これは断固として日常トホホ日記であります。
05/06/07
僕はシモネタが大嫌いでございまして、 シモネタを言う人間は一人残らず腐敗した内臓をへそから噴出させて死に絶えれば良いと夢想する毎日です。 さて、それではうんこの話をします。
前世で神でも殺したのか、現世の僕は生まれながらに罪を負い、 韓国人が賠償という単語を口にするのと同じぐらいの頻度でお腹を壊します。 そして今、まさに下しておる訳でして、便座が磨耗しかねないペースで液状の便を排出し、 最近、トイレとリビングの境目が良く分からなくなりました。 このままでは、ついうっかりリビングで混沌を産み出す事となるのは必定、 絶望の中で一人佇む僕は美しく、そして臭い。汚い。気持ち悪い。
そんな僕ですが、先刻もまた殺人の動機になり得るレベルの便意に突き動かされ、 リビングの便座に座り、申し訳程度に括約筋を緩めブー。 出しすぎで明らかに肛門が擦り切れ始めてるのを実感しながら紙でもって優しく拭うと、 しかし伝わってくるのはおかしな感触、ヌルーっとした感触であります。 血でも出たのかと驚きながら手を見ると、そこには透明の粘液が鎮座ます。 便器を見やれば何もなく、詰まる所は、僕の尻からうんこの代わりに透明の粘液がブーと出たのでございます。 これはもう誰の目にも明らかなように、普通出てきてはいけない類の汁であり、 僕はこのまま死ぬかもしれません。嗚呼、神殺しの罪とはこれほどまでに重かったのです。 前世の、バカ…。
時に話は変わりますが、アイドルはうんこをするのか。 これは非常に難しい問題であり、今も昼夜を問わず日々熱い議論が繰り返されております。 アイドルはうんこをしない。生物学的見地に立てば、それは否と結論づける他ない訳ですが、 それではアイドルはうんこをするのかと問われれば、それもまた否と返答せざるを得ないのが実情です。 だってお前、アイドルはうんこしないだろ。そんな折、一つの興味深い学説に出会いました。 曰く、アイドルはうんこではなく他のものをする。なるほど、確かに非常に説得力のある説です。 話は戻って今、そして全てが氷解致しました。 果たして、アイドルがうんこの代わりにするものこそが透明な粘液だったのです。 そう思って見てみれば、光を反射してキラキラと輝くこの粘液は、アイドルがするにこそ相応しい。
霊長目ヒト科アイドル属。本日吉日、僕はアイドルへと生まれ変わりました。
少年少女の夢であるアイドル。アイドルは世界を統べる者。
神であり悪魔であり、娼婦であり淑女。愛を歌い、イエスを殺す。
まさか僕が左様な特別な存在に生まれ変われるとは思いも拠らず、
感激の余り涙が頬を伝い、驚きの余り再び便意が。
しかし、今僕がするのは汚れたうんこなどではなく、ある種の清涼感さえ漂う透明な粘液であります。
リビングの便座に座り括約筋をブー。おや、うんこが出たぞ?
こうして、予定調和の名の下に、僕の短いアイドル人生は終わりを迎えたのでした。
短い間でしたがご声援ありがとうございました。私たち、普通の女の子に戻したワカメを投げつけます!
05/06/16 地球温暖化によせて
無能なる環境科学者どもは、 十数年後に訪れる地球温暖化による氷河の融解などを心配している暇があるのならば、 今すぐにでも一個人の発汗による地球水没の可能性を真剣に討議しなければならない。 左様に固く信じきっている程、僕は多汗症であり、そして頭が。
さて、頭に関しては、現代の医療レベルでは残念ながらどうしようもございませんので、 皆様に優しさ的なものをご期待申し上げる次第ですが、しかしながら、汗であります。 気温、湿度共に上昇し、ジメジメとして参りました昨今、両親のどちらかが両生類だったのではなかろうかと、 その出生を疑わざるを得ないまでに僕の身体はぬめっておりまして、 確かに、言われて見れば母親からカエルの遺伝子を感じ取る事が出来ました。 なれば僕は子供の頃おたまじゃくしだったに違いなく、 それならば人間に友達が居なかった事にも納得が、納得が、今は、今も、いま、ぎ、ぎぎ。
そんな遠い思い出やらに心を馳せ、新たなトラウマとして深く刻み付けている間にも、 汗は絶え間なく大地に注がれておる訳ですが、 ここでふと思い立ち、この汗の名を永遠と呼んでみたところ、 図らずも僕は優しさの意味を知る事となりました。 灰色の魔女曰く、優しさとは、生き物を介して媒介し、時に人を死に至らしめるものである。 詰まり僕が冒頭において皆様にご期待申し上げたのは、皆様の死だったのです。 それによって、僕の頭は相対的に正常に近づく、これは新時代医療の幕開けであります。
さて、母音が一緒という免罪符だけを胸に、 優しさとマラリアを間違えたとか間違えないとか、食べたとか食べないとか、 そんな都市伝説は兎も角として、未だ永遠は止まる事を知りません。 このままでは、永遠はやがて世界を覆い尽くし、地球は永遠に飲み込まれてしまいかねません。 僕は、地球を殺してしまう。と苦悩に陥りそうな様相を呈してはおりますが、 ここで環境科学会から示された科学的な見解によれば、 日本が水没する前に、重度の脱水症状により僕の身体が捻じ切れます。
という訳でして、地球が水没によって滅亡する可能性は否定されはしましたが、 しかしながら、僕の身体が捻じ切れます。もしも身体が捻じ切れてしまったら。 目を閉じれば、想像するだに恐ろしい未来が脳裏に浮かびます。 歯を磨こうにも洗面所までその手は届きませんので、 結果的に毒ガステロ的メカニズムによって市民20万人が命を落とし、 また、主な移動手段を手に頼る事となるためパンチ力が飛躍的に向上し、 結果的に市民20万人が命を落とし、そもそも、身体が捻じ切れたら僕も死ぬんじゃないの? そして、犠牲者は40万1人にも上りました。
人の命は何よりも尊い。市民が大量に命を落とすという事態は、必ずもって回避せねばなりません。
それが出来るのは、当事者たる僕だけであります。僕は意を決し、クーラーの設定温度を2℃下げた。
こうして、地球は緩やかに滅亡していく。
05/06/22
世界は希望に満ち溢れ、輝かしい未来が僕らを待っている昨今、 足の裏を見たらホクロが出来ておりました。足の裏にホクロ…。 僕の思考のフローチャートは順調に行程を消化し、その終着点を迎えた時、目の前が真っ暗になりました。 おやおや、随分と大きなホクロですね? 殺すぞ。
そして、僕は死んでしまったのです。 確かに、歴史上存在していなかった事にされたところで時空の流れにおいて一切の不都合を生じない レベルで生きる価値がなく、むしろ死んだ方が地球に優しいエコロジカルな僕ではありますが、 それでもしかし、志半ばにして朽ち果てる事に悦びを見出すまでには至っておらず、死にたくない。 そう、これは決して同意の下に決行された歪んだ愛の形などではなく、れっきとした犯罪なのです。
この法治国家たる日本において、殺人は犯罪の最たるものであり、 断固として罰っせられねばなりません。僕は、僕を殺した犯人を決して許しはしないのです。 他の誰もが許しても、俺だけはお前を許さない! 一般に対象に対する恨みの深さを表す為に用いられる常套句ではありますが、 これを比喩でなく本当の意味で使ったのは今日が初めてで、 違う、これは涙じゃなくて、ただ角膜が混濁しているだけです。そしてこれが死斑です。
とまあ既に死後一日余りが経過し、 小学生、ぎりぎり中学生ぐらいまでなら泣き叫びそうなぐらいに腐敗が進行して参った僕ですが、 自らを殺害した犯人を見つけぬまま指を咥えて土へと帰るのを待つつもりなどありませんで、 咥えた指がそのまま千切れてゲルった肉がボトリと落ちる今ここに、ゾンビー刑事が誕生したのです。 完全に中学生も泣き叫ぶ射程に捉えました。
さて、僕がゾンビーへと変化する原因を作ったのは一体誰なのか。 遂に捜査と称した悪ふざけが開始された訳ですが、 生前からくさったしたいと余り変わらなかったような気がしない事もない、 と開始後2秒で早くも暗礁に乗り上げ掛けたりする茶番劇を挟みつつも、 そんな事ない、俺は大丈夫、真っ当に生きてきた… と三日三晩唱え続ける事で辛くもその危機を脱すると共に、夏場のこの時期、より一層腐敗は進行し、 歩く度に身体が減ってゆく理想的なダイエット法を確立したその時、思い出しました。 足の裏のホクロを。足の裏のホクロは癌である可能性が非常に高く、そして全身に転移し易い。 そう、僕は癌で死んだのです。
という訳でして、以上の段落に全く意味はなく、
足の裏にホクロが出来て癌じゃないかと心配でなりませんので、病院に行って参ります。
もしこれが本当に癌だったら、どうか皆さんも僕と一緒に死んでください。
これが癌じゃなかったら、皆さんだけ死んでください。宜しくお願い申し上げます。