種別 世界最大のチョコレート会社が経営する遊園地(動物園つき)          
立地 ペンシルバニア州南東部、州都Harrisburg近郊(広域人口約60万人)、Philadelphia(152万人)2時間、WashingtonDC(57万人)2時間半
開業 1907年(従業員福利のためのレクレーション施設)、71年より一般公開
面積 44ha
経営 Hershey Entertainment & Resort Co.
期間 5月中旬〜9月上旬、10月ハロウイン8日間、11〜12月クリスマス41日間   計163日 開園10時、運転10時半〜閉園22時ほか3パターン 10〜12月午後のみ
雇用 フル250、パート3000
料金 onepay 9才〜54才$33.95 3才〜8才$18.95 55才〜69才$18.95  70才以上$14.95 なお閉園2.5〜3.5時間前以降の入園者は翌日無料  01年度
施設 ライド36(コースター8、水流4、モノレール1、SL1ほか)、キディライド27、動物園(200種)、イルカショー
成績 96年210万人 97ー217,98ー240,99ー234,2000ー245,01ー256,02ー263, 05-270,06-269,07-294,08-284  (約15705人/日 01年度)
印象 少なくともこの7年、まるで銀行提出用の事業計画書のような上昇一途に近い入園者数推移はなにが貢献しているのだろうか? 遊園地自体は、"The Cleanest and Greenest Theme Park in America"とうたうだけあって、ゆたかな樹木に覆われた潤いが感じられるものの、それ以外に特筆すべき要素はないに等しい。90年、00年と2回訪れたが、木製を含め新しいコースターが2,3加わったほかはリニューアルされた形跡もない。その答えは意外にもかのウオルト・ディズニーと相通ずるものであると見た。すなわち、ほんものの博愛心から出た営みに人は癒され安らぐということだ。10代半ばで丁稚奉公に出され、一代で世界最大のチョコレート会社を築きあげたMilton Hersheyは、全私財を工場と本社のある地元の病院、学校、住宅、教会、美術館、アリーナ、ホテル、遊園地等の建設に注ぎ込み、理想的なコミュニティの実現に生涯を捧げた人物であった。しかもそれらの多くは、大恐慌下に人々の職を確保するために建設され、以降今に至るまで組織的に運営されて地域の発展に巨大な貢献を果たし続けている。なお、社会的・経済的な困難にある児童を主対象とする育英基金50億ドル(約5500億円)は全米有数規模の個人信託という。こうした事情を知らない外部の人間が遊園地を訪ねたとき、かつての私同様なぜこれほど多くの人々が惹き寄せられるのかほとんど理解できないはずだ。心の産業でもっとも重要なもの、それはもっとも非日常的なもの、すなわち慈しみや愛のまごころにほかならない。キャッチフレーズの"Sweetest Place on Earth"にはそのような意味も込められているにちがいない。善きにつけ悪しきにつけ人の心は伝わるものとあらためて考えさせられる事例である。

2000年度ApplauseAward受賞。http://www.hersheypa.com/attractions/hersheypark/

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