免震建物(免震マンション)Q&A

Q1.免震建物とはなんですか?

 免震建物とは建物の基礎と上部構造を切り離し間に積層ゴムやダンパーなどを挟み込んだ建物の事です。 地震の時の地面の早く激しい動きを積層ゴムでゆっくりと大きな動きに変えます。その大きな動きを止めるためにダンパーなどを使います。
 自動車に当てはめると積層ゴムは、タイヤと車体の間にあるバネに相当し地面の凸凹を車内に入ってくるの防ぎます。ダンパーはショックアブソーバーに相当し バネの揺れを抑えて止める働きをします。

Q2.どのような建物が免震構造でつくられますか?
今まで役所、消防署、警察署、病院など地震発生時に救助などの拠点となる建物が、免震建物で造られていましたが、近年 一般市民の地震への関心の高まりから 免震マンションが増加しています。
Q3.建物を免震構造にするメリットは?
積層ゴムは地震の激しい動きを大きくゆっくりした地面と平行な動きに変えます。これにより建物自体と内部の収納物に地震の影響が及ばなくなり、建物全体の安全性 が向上します。病院や災害センターなどを免震構造にする事によって地震が、起こっても設備機器の損傷などにより機能を損なう事がなくすばやく自体に対応する事が出来ます。
 共同住宅などにおいても地震がおきても家具が倒れたりガラスが、割れたりせずに居住性をそこなう事も少なくなります。
Q4.免震建物(免震マンション)は、どんな構造がありますか?
現在一番多い免震構造は、建物の基礎部分を免震層としてその中に積層ゴムなどの免震材を配置して上部構造を支える基礎免震です。
そのほか建物の中間に免震層を配置する中間層免震があります。
Q5.免震層はどんな構造ですか?
免震層は積層ゴムやダンパーなどの免震部材が、配置されるところです。定期点検や配管、地震時の水平移動が問題なく行われるように人が歩ける程度の高さがあります。
私たちが、計測測定を行う時は、ここで行います。上部構造の梁や配管が、張り巡らされ時には這いつくばって移動します。また照明がないかあっても暗い場合が多いので ヘルメットとヘッドランプなどの照明装置が必要になります。
暗所恐怖症や閉所恐怖症の人には、悪夢のような所かも!
Q6.免震部材にはどんな物がありますか?
免震部材の機能は大きく分けて以下の四つの機能が必要になります。
  1. 地震の揺れを建物に伝わらないようにする「絶縁機能
  2. 地震がおきても建物を安定して支える「支持機能」
  3. 地震時の建物の揺れを少なくする「減衰機能」
  4. 地震後に建物を元に戻す「復元機能」
上の条件のうち1と2(場合によっては3,4)の機能をもつアイソレータと3の機能を持つダンパーの二つに大きく分ける事が出来ます。
アイソレータの代表は、今までに出てきた「積層ゴム」です。そのほかに「すべり支承」「ころがり支承」などがあります。
ダンパーには、鋼材をループ状にまげてバネ状にした「鋼材ダンパー」、鉛を使った「鉛ダンパー」、油などを使った「流体ダンパー」 摩擦抵抗を使った「摩擦ダンパー」などがあります。
積層ゴムにも中心部に鉛を注入した「鉛プラグ入り積層ゴム」やゴム自体に減衰機能を持たせた「高減衰積層ゴム」がありこれらは、ダンパーを兼ねることができます。
Q7.積層ゴムはどんな構造ですか
 積層ゴムは、円形に切り抜いたゴムと硬い鋼板を交互に接着してつっくた円筒形のものです。
ゴムと鋼板を交互に積み重ねることにより垂直方向の変形を抑える事ができます。
一般に使われる積層ゴムは、直径500〜1500mm、ゴム層は20〜30層くらいです。この円筒形の上下に建物にボルトで固定させるためのフランジプレートとよばれる円形の 厚い鋼板が取り付けられゴム表面には、保護用のゴムがまかれます。

注:上記の内容は社団法人日本免震協会編 オーム社刊の「はじめての免震建築」を参照しました。




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