『二人のベロニカ』

イレーヌ・ジャコブが美しい。ただ、それだけでいい。もう、それだけでいい。
この映画の出来以前に、イレーヌ・ジャコブの美しさがあればいい。

★★★
1992/07 ル・シネマ


 イレーヌ・ジャコブが美しい。ぼくは、今からイレーヌ・ジャコブ教の信者だ。彼女は美しい。ただ、それだけでいい。もう、それだけでいい。この映画の出来以前に、イレーヌ・ジャコブの美しさがあればいい。彼女の泣き顔が素敵だ。

 と、すっかりイレーヌ・ジャコブの虜になってしまったぼくですが、映画自体もすごく好きです。でも、”では、いったいどんな映画?”と尋ねられてもうまく答えられません。フランスのベロニカとポーランドのベロニカにどのような関連があったのか、よくわからない。だけど、うまく言えないけれど、つながりがあるような気がします。それが、あのベロニカの涙だったのでは。ジーンときた。

 知り合いの評論家の人が、試写会で3回も行ったそうだ。その気持ちもわかる。いい映画ですネ。本当に好きな映画なのだけど、ちょっと気にかかったことが。それはあまりにも”うますぎる”ことです。特に、前半は技術のうまさが目につきすぎて少々不満でした。これはキェシロフスキの「殺人に関する短いフィルム」の時もそう感じました。シンプルだし、好感が持てるはずなんだけど、何か引っ掛かるんですよね。まあ、あくまで個人的な感想です。

 ソフトな感じのフィルムも色をきれいに映しだしていてよかった。音楽もよかったですね。

 今、都内でもっとも美しい女優を見ることができる充実した映画館が、Bunkamuraですね。なにせ、イレーヌ・ジャコブとエマニュエル・ベアールが主演している映画を同時にやっているのですから。