世界13カ国で翻訳されたA・ドーフマンの戯曲をロマン・ポランスキーが映画化。
嵐の夜、夫ジェラルドの帰りを待っていたポーリナは、パンクして立ち往生して困っていた彼を送ってくれた医師のロベルトの声を聞いて、表情をこわばらせた。かつて反独裁政権の学生運動に参加していた彼女は、誘拐監禁され、シューベルトの「死と処女」が流れる中、ある男に凌辱されるという暗い過去を持っていた。目隠しをされていたので顔を見ることはできなかったが、その声は深い傷となって心に残った。そして、今、その声の持ち主が目の前に現れたのだ……。
役者の演技がうまく画面の緊迫感につながっていない。画面に圧迫感が足りない。舞台となっている家が広く感じてしまう。もっと奥行きのない空間を舞台とした方がよかったのでは。
舞台劇の映画化のときにいつも感じるのだが、「舞台の方がいいのだろうな」と思わされることが多く、これって映画化が失敗ってことなんですよね。
内容とは関係ないけど、この平日最終回の観客はぼく一人でした。