オープニングから「お、この映画は当たりか?」と思わせるような、ムードのいいバックの音楽となにやら画面を動く人物。そのまま、何が起こっているかがわからないまま、映画が進んでいく。だけど、タイトルが『新幹線大爆破』だから、すべてのことが爆破と関係があるので余計な説明がなくてもわかる。
佐藤純弥は中学生の頃テレビで観た『人間の証明』『野生の証明』などしか出会いがなく、当時も「ずいぶん大味な映画だ」としか思っていませんでした。しかし、劇場で観たのは『未知への旅人』では、映画自体は超能力関係のかなりきわものでしたが、ドラマの部分はかなりよくできていて、この監督の名前は気になっていました。
特にこの『新幹線大爆破』は『スピード』が公開されたときに話題になっていたのでずっとみたいと思っていました。
列車が暴走するというサスペンスや現金の受渡しの巧妙さもいいのですが、それ以上に登場人物それぞれが自己の信念、役割を守りつづける強さには感動しました。
多くのエピソードをつめ込みすぎて、話が明快さを失っているというのはマイナスのようにも思えました。しかし、そんなことを忘れさせてしまうほど素晴らしいものを持っている映画でした。
また『野生の証明』『人間の証明』を見直したい気分です。