これはアメリカ映画の中でゲイというものがどのように描写、扱われてきたかという映画なのだそうだ。しかし、映画を観ているうちにそんなことはすっかり忘れてしまった。それは、映画の中で挿入される過去の映画のシーンがあまりにも素晴らしいからだ。
「人が人に惹かれる」ということに、ゲイもノーマルもない。そして、それが描かれているシーンには、そんなつまらぬことを越えた力がある。映画は100年以上、そうやって輝いてきたのだから。
でも、こんな見方は作り手の期待に沿ってはいないだろう。しかし、映画の力は、そんな作り手の思惑をはるかに越えた場所に存在しているということがわかってしまう。
製作者の思惑など捨てさって、映像の素晴らしさに身をゆだねる、これがこの映画の正しい見方なのです。