これは、会心の映画です。マイク・リーの映画は今まで逃してきたのですが、ようやく観ることができました。すごい絶賛の嵐のこの新作、地元で2週間だけやっていたのですが、その期間ずっと家を空けていたので、見逃してしまいました。先日、上京してようやく観ることができました。
最初、人物の輪郭が曖昧で、ちょっとペースが掴めない。それが、実の親であるシンシアにまだ会ったことがない、ホーテンスが電話をかけるところから映画の輪郭がクリアに浮かび上がってくる。これは、親と子の話なんだ。しかも、それに伴って人種的な問題も見え隠れする。
しかし、話は深刻なものなのだが、軽妙に進む。シンシアのヒステリーについていけない人もいるかもしれないが、彼女は自己に誠実であるのだ。その彼女が娘の誕生日に自分の友人としてホーテンスを招く。その際のホーテンスの表情の動きは、本当に見事としかいいようがない。ちょっと甘口だけど、この演技だけでも特筆ものです。
最後に、うまくまとめてしまうが、これはこれでいいのでは。 マイク・リーはこれから楽しみな監督です。