『レディバード・レディバード』

子供を子供を次々と社会福祉局に奪われてしまうという状況を描き、官僚制度を
告発する映画だが、そんなメッセージを越えた映画の力強さ!!

★★★★
1997/04/03 高崎東宝21:10 混雑度:60%


 この前に観た『ケス』が今一つ楽しめなかったので、同じケン・ローチ監督のこの映画が始まる前は、期待より不安の方が強かった。でも、全然イメージと違うものが提示されて、この映画の力強さの前には脱帽でした。

 とにかく、子供を子供を次々と社会福祉局に奪われてしまうという状況の中で、それでも子供を生んでいくマギーの姿とそれを支えていくジョージのやさしさ。こんな形で書いてしまうと陳腐だけど、主人公たちのまさに生き様を淡々と描くこの映画は本当に素晴らしい。終わって観ても、なんの救いも得られない。同じイギリスの同階級の映画監督マイク・リーの『秘密と嘘』とは、そこが違う。でも、両方ともいい映画だし、これから非常に期待したい映画監督たちだと思う。