痴呆の義父とそれをせわしなければならなくなった嫁のこの映画は、けっこう辛い話を、悲惨にではなく、楽しく描くという試みは評価したい。
しかし、この試みが成功しているかというと、そうでもない。結局、義父と嫁というのは異文化のきしみのようなものと同じ様に描けばいいのじゃないかなぁ。世代での価値観の違いがすごくでてくるのだから。例えば、アン・リーの『推手』『ウェディング・バンケット』などと比べるとこの映画も霞んでしまう。結局説明的に描いているだけだから。試みがいいだけに、全体のできに結び付いていないのが残念。