『ブコバルに手紙は届かない』

ユーゴスラビアの民族戦争を背景に描き、数々の映画賞を獲得した作品。
声高に反戦を訴えるのではなく、主人公の体験を淡々と強烈に描く。

★★
1997/04/08 シネマスクエアとうきゅう 19:00 混雑度:20%


 これは、戦争に巻き込まれる女性を正面からしっかりと見据えた映画です。変に構成に凝ったりすることなく、また、声高に反戦を訴えるわけでもなく、彼女の戦争での体験をただ、そのまま描き出している。

 救いのないこの映画ではあるが、その中で生き続ける女性の姿、そして、理解できないレベルで戦争が生じてしまう不条理さをしっかりと伝えている。この映画はあとにメッセージを残すというより、”体験的”映画なのだと思う。だから、しばらく時間が経つと、風化してしまうが、また観たら、鮮烈な体験ができると思う。