そもそもバリー・レビンソンというのは、手堅い無味乾燥な演出をするというイメージがあります。小さな作品を演出すると、本当に無味乾燥な空虚な作品を作り出してしまいます。『AVALON』なんて甘ったるくて困ってしまいましたから。
でも、どう考えても本人とは合いそうにもない前作『ディスクロージャー』は、これまた彼に合いそうもないデミ・ムーアとマイケル・ダグラスの組み合わせにもかかわらず、濃い話、濃い俳優ををうまく料理して、意外や意外、楽しめる作品に仕上げていました。
そういうわけで、この『スリーパーズ』には期待をしていたのですが、前半のテンションの高さに比べると、後半は腰砕けという感じでした。じっくり描いた前半だけでも、いい映画になったのに、後半の法廷劇が盛り上がりに欠け、散漫な印象を受けた。後半もしっかり描こうとすると、膨大な上映時間が必要となってしまうので、仕方がないとも言えるが、前半がよかっただけに残念。