『バウンスkoGAL』

「愛してる」ってどんな時に口にするのだろう。
素晴らしい青春映画の傑作。

★★★★
98/03/28 高崎市市民文化会館


 「愛してる」ってどんな時に口にするのだろう。恋愛的な関係ではない時に、この言葉が発せられるのは、その相手に対してどんな気持ちの時なのだろう。この映画の最後で電車の中から、ホームの二人に「愛してる」。これって、「ありがとう」というよりももっともっとという気持ちなのかもしれない。自分というのを投げ出したい、そんな感じなのかもしれません。

 その瞬間のみずみずしさをそのまま観客の伝えるというのはとっても難しい。撮っている時には新鮮でも、フィルムになってしまうと、そのみずみずしさってなかなか保つことができないものです。それをカバーするために、その場面の背景などを描きこんで、観客に納得させるというのがよくある手法です。この方が、確実に観客に状況を伝えることができるからです。でも、この『バウンスkoGAL』はそんな安全策を取らずに、とにかくそのままの新鮮さをダイレクトにフィルムに焼き付けることに成功している。これってすごいことだと思う。”奇跡”ってやつなのかもしれない。だから、それぞれの女の子の家族や家庭などを説明しないし、学校での立場なんかも説明したりしないんだね。ほんと、素晴らしい作品でした。