『グット・ウィル・ハンティング』

ガス・ヴァン・サントの映画に流れる
”優しい視点”というのはすごく好きです。

★★


 ガス・ヴァン・サントの映画って不思議です。彼は手慣れた演出というのをするようなタイプではない。でも、彼の映画に流れる”優しい視点”というのはすごく好きです。これって甘さにも通じていて、甘い部分も確かにある。そう、主人公の周りの友達の描き方にそういった優しさと甘さが出ている。でも、ぼくはこの優しさが好きだ。

 才能がある主人公が悪友に染まって自分の実力を発揮できず,本人はそれに気付かない。どうやって彼自身がそれに気付いて,そこから抜け出すのか,そういう展開になるのだとぼくは思いこんでいました。しかし,鮮やかにそういう先入観をひっくり返されて,ほんとすがすがしい気分になりました。

 役者をしっかりと見せていこうというのは素晴らしい。それぞれの人がそれぞれの思いを持ちながら生きている。とにかく、いろんな事件が起こるわけでもないのに、飽きさせず最後まで楽しめた。