決して完成度の高い映画ではないけど、それなりに愛着のある映画です。ストーリー展開がずいぶん雑なんですよね。でも好き。
この映画は出てくるチームのメンバーそれぞれのカラーをうまく描き分けながら、手際よく話が進んでいく。ちょっとしたアイテム(電車、視線)などをとてもうまく使った演出は見事。決してすごい映画ではないのに(サスペンスが盛りあがらない)、十分満足はさせてくれます。特に呼吸器をつけた患者の演出にはうなりました。さすがに『エクゼクティブ・ディシジョン』スチュアート・ベアード監督です。
ただ、イレーヌ・ジャコブが今一つ。『ふたりのベロニカ』は彼女がよくてキェシロフスキの中でも唯一好きな作品なので彼女があまりにも平凡すぎて残念でした。