『バタフライ・キス』が好きになれなかったので、あまり気の進まなかったのマイケル・ウィンターボトム監督作品。でも来てよかった。ほんとよかった。
主人公を演じるロバート・カーライルが多発性硬化症(MS)にかかり、彼と彼の周りの人のドラマをうまくうまく描いています。
恋人カレンを演じた、ジュリエット・オーブリーがとにかくすばらしい。彼女の演技だけでも大絶賛されうるレベルのものです。特に雨の中に立ちつくす彼女は、すばらしいというより美しい。素敵なシーンでした。
話は脚本家の実体験に基づいているそうですが実にリアルです。必要な検査や、症状の具合の進行なども実に細かい。でも、それをうまく使いながらすばらしい演出をしているマイケル・ウィンターボトム。カレンがただ車椅子を押してきたり、ジョギングして利するというほんとうにシンプルなことで、セリフなしに多くのことを示してくれる。この監督やりますね。
多発性硬化症(MS)は難病です。若年成人で多く、複視、運動麻痺、しびれ感で発症します。病巣が複数の部位に存在すること(空間的多発性)、緩解(症状が落ち着くこと)と増悪を繰り返すこと(時間的多発性)が特徴です。有効な治療法がないのが現状です。以上簡単なまめ知識でした。