『グランド・コントロ−ル』

2回目。公開最終日の最終回の感動。

★★★★
98/07/31 銀座シネパトス3 19:00 混雑度:60%


ほかに観に行く予定でしたが、最終日の最終回に思わず足を向けていました。うん、やっぱりこれはすばらしい。

前回は上映2日目の日曜日の夕方というシチュエーションでしたが、シネパトス2がガラガラでした。今回劇場がシネパトス3に変更になっているとはいえ、結構入っている。いいですねぇ。

どうしてこんなに軽やかな感動を生むのでしょう。1つ1つが大きな事件として扱われるのではなく、ちょっとしたことを細やかな演出で描き出し、その積み重ねが最後に大きな感動を呼ぶんです。たとえば、額ににじむ汗。それをアップすることなく、さり気なく観客に伝える。観客は己の映画感覚でそれを”理解する”のではなく、感じる。普通のちょっとした技術をもった作り手ならちょっとアップを入れて、観客に理解を迫るのでしょう。「そんなのは映画じゃないよ」って感じで、そのような無粋なことは目の前では起こらない。寡黙という雄弁を目の前に観、「これが映画だ」ってつぶやくのは実に気持ちがいいものです。