『シティ・オブ・エンジェル』

ヴィム・ヴェンダースの『ベルリン天使の詩』を
ロス・アンジェルスを舞台にリメイク。ただ設定を借りただけになってしまっている。




非常に期待したのだが、まったく楽しめなかった。ヴェンダースの『ベルリン天使の詩』は悪い映画ではなかったが、内容に比較すると演出がストイックすぎた。だからこそ今回の映画には、『ベルリン天使の詩』にアメリカナイズされた娯楽感覚を注入したバランスのよさを期待していた。しかし、この『シティ・オブ・エンジェル』は、『ベルリン天使の詩』のいい部分を生かすことをせず、ただ設定を借りたまま。

そもそも天使は人間の目に映ることがないという大前提の設定をいいかげんに崩してしまうのが大問題。もっともっと良くなっただろう作品だけに、とにかく残念。