押井守というと『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』もよかったが、あの映画は士郎正宗の原作のテイストを生かしながらの映画だった。
この映画は、逆に押井守の世界観が反映されているような作品になっている。
舞台は昭和30年代の日本で、政治闘争の中で、ゲリラ化した過激派グループとそれを鎮圧する武装組織「首都圏治安警察機構(首都警)」との話。この映画がすごいのは、舞台が過去に設定されているにも関わらず、未来が舞台になっているようなリズムを感じさせること。権力の中でのパワーゲームと個人との絡みがバランスよく配置され、楽しめる作品。
特に、個と組織との関係についてはなかなか深いところまで描ききれて感心しました。すごい好きなタイプではないけど、作品の個性が確立している映画です。