ぼくは、実話かフィクションかというのには基本的には興味がない。カメラを向けているノンフィクションにはフィクションが入りこんでいるし、フィクションだって映画の撮影自体はノンフィクションだ。アレックス・コックスの『ウォーカー』はそれを逆手にとっているのが愉快だった。
このパーフェクト・ストームは実話に基づいているということだが、それ自体はどうでもいいこと。大切なのは、映画のテーマを与えてくれる貴重なバカ野郎がいたということ。つまり、巨大な嵐の中に突っ込んでいこうとするバカ野郎がいたおかげで、このような映画ができ、それを”体験”できたということ。
嵐のシーンの臨場感はとにかくすごい。これを体験するためにはぜひぜひ大スクリーンでこの映画を”体験”してほしい。