近未来を舞台にした遺伝子工学の問題点を上手くテーマとして取り込んではいる。。クローン技術によって、近縁遺伝子の交配の危険が出てきて、交配前にお互いの遺伝子をチェックする。無意識のうちに、近縁遺伝子との交配が行われてしまう可能性があるからだ。人工授精の場合は対象が不明のため、そういうトラブルが起こる可能性がある。
テーマはおもしろいのだが、肝心のメインのストーリーが中途半端。ヒロインの魅力がわかりにくいため、どうしてティム・ロビンスが危険を冒して彼女に接触するのかが伝わりにくい。
クローン人間をテーマとしたアーノルド・シュワルツネッガー主演『シックス・デイ』など、遺伝子工学というニューテクノロジーを人間は畏怖している限り、しばらくこのような作品が出続けることだろう。しかし、どのようなテーマを描こうとも、”何を描くか”ではなく、”どう描くか”という部分は変わらないはずだ。