余命1年半となった有名予備校講師が、ふと知り合った、高校中退の女の子を東大受験へ引きづりこむ。
この映画の中で、主人公の女の子は大粒の涙を3回流す。そのうちの2回は悲しくってじゃない。おそらく悔し涙なんだろうが、それは説明されない。
計算なのか、たまたまなのか、さらっとした演出がいい。お涙ちょうだいの泥臭い映画になったかもしれないこのストーリーが、さらっとした演出と豊原功補のクールなキャラクターで、うまく仕上がっている。
豊原功補は若い女の子との絡みが非常におもしろい。もう10年も前の青山真治監督作品『WILD LIFE』での夏生ゆうな。この映画での寺島咲、合ってます。
牧瀬里穂の『東京上空いらっしゃいませ』と同じように、楽しいシーンが、残された時間を思い出させ、途中からずっとずっと泣き続けでした。