イギリスには、ペットの医療保険制度があります。
この制度は日本のいわゆる健康保険とはちょっと違います。
どちらかというと、保険会社が行なっている、生命保険、入院保険のようなシステムになります。
加入者(ペットの飼い主)は毎月掛け金を保険会社に支払います。これは掛け捨てになります。
万が一、ペットが病気になった場合は、まず最初に飼い主がその医療費用を負担し、
動物病院に支払います。
その後、保険会社から送られてくるクレームフォームに記入し、保険金を請求します。
保険会社の審査に通れば、負担した医療費の全額、もしくは一部が戻ってくるという仕組みです。
イギリスにおける動物病院の医療費は、驚くほど高い場合があります。
これは、人間と変わりない(いいえ、もしかしたら人間以上の)治療を受けられるからですが、
飼い主にとって、大きな負担になる場合も少なくありません。
そこで、私は日本からペットを連れてきた飼い主さんたちには、すぐに保険に加入するように勧めています。
ペット保険を扱う保険会社は、驚くほどたくさんあります。
大型スーパーが、保険事業を手がけていたりして、ペット保険はこちらの飼い主にとって、
非常に身近なものとなっています。
掛け金や、実際に保証される費用の額、そしてどういった場合に保険がおりるかなどは、
各保険会社によって異なります。ですから、内容をよく確認し、加入しなくてはなりません。
モモの場合は、大手スーパーのSainsbury’sが手がけている保険に加入しました。
ここの保険の特徴は、他ではなかなか加入できない高齢のペットの加入が可能なことです。
手続きをONLINEで行い、その後、私がサインして送り返さなければならない資料がすぐに届くはず・・・でした。
ところが、待てども暮らせども、資料が届きません。
10日たってついにシビレを切らして、担当者に電話を入れました。
すると、向こうは“ああ、それなら今日ポストに入れましたよ”という、そば屋の出前みたいな返事をしました。
まあ、こういったことはイギリスでは日常茶飯事なので、私も大して驚きませんでしたが、
案の定、その電話をした日がONLINEの登録日と記入された資料が、5日後に届きました。
掛け金の高い老舗的な保険会社ですと、特に大きなトラブルもなく、保険金も下りるようですが、
安いところはそれなりに、保険がおりるまでが大変なところもあるようです。
Sainsbury’sは、あまり大きなトラブルを聞いたことがないようですが、掛け金が安いほうなので、ちょっと心配もあります。しかし、モモのような高齢猫ですと、老舗保険会社の適応外になってしまいますし、
選択の余地があまりないのです。
このように、日本に比べ、保険制度があるなんて恵まれているように感じられますが、
それなりに、いろいろ難しい関門もあり、ペットと飼い主にとって十分なサービスがなされているかどうかは、疑問に思うこともあります。
逆に保険制度があるため、医療費が高めに設定されているような気もします。(どうせ、保険会社がカバーしてくれるんだから、これくらい高くてもいいよねといった風潮がある)
本当にペットのことを考えた医療とは何なのか、ここでもまた考えさせられてしまいました。