VOL..2 続き
今回のクリッカ―トレーニングの重要ポイントです。
@まずは、動機づけ。英語ではMOTIVATIONと言います。
とにもかくにも、トレーニングではこれが一番大切です。
何をすれば猫がやる気を出してくれるか?ということを考えることです。
今回の場合、見たこともないフラフープに対する恐怖心に打ち勝ち、
モモにやる気を出させたのは、“ゆでたての鶏のささみ”です。
さらに、このささみをモモにとって魅力的にするには、
“トレーニングの時以外は絶対にあげない”ことです。
そうすれば、ささみはモモにとって特別なものになり、
“それをもらうためにはどんなことでもしてみせるわ!!”
とやる気十分になるわけです。
いかに猫にやる気を起こさせるか、これが一番大切なポイントです。
A次に、やらせたい動作が決まったら、それを一度に全て教えるのではなく、
何コマかに分けて、コマ送りのように教えていくことです。
英語ではこれをSHAPINGといいます。
一度にジャンプまでマスターするのは、猫にとっては非常にハードです。
ですが、動作を分解して、少しずつ教えていけば、
時間はかかりますが確実にマスターしていきます。
トレーニングは時間をかけて、根気よく続けることが大切です。
また、1日に全てのことを教えることは不可能です。毎日少しずつ教えていき、
1回のトレーニング時間も、5分程度にします。そうでないと、猫も飽きてくるし、
ご褒美のささみもそんなに重要なものに思えなくなってきてしまうからです。
短時間のトレーニングを、毎日続けること、これが上達の秘訣です。
B何がよいことで、何がよくないことかを教えることも大切です。
クリッカーの音はよいことをした時にご褒美をあげるよというシグナルです。
ですから、よい動作をした時には鳴らしてあげ、ささみをあげます。
逆にフープの下をくぐってしまったりしたら、クリッカ―は鳴らしません。
よくない動作だからです。
クリッカ―の音は、タイミングよく鳴らすことができ、また猫の耳に残りやすいので、
よいこと、悪いことの区別を、はっきりと教えてあげることができます。
Cところで、私がモモに使っていたクリッカ―ですが、
これは音があまり大きくないタイプのものです。
クリッカーの音は“カチッ!”という、かなり耳に響く音で、
猫によってはこの音を聞いただけで怖がって逃げてしまうことがあります。
音が大きくないタイプのクリッカ―なら音を聞いても怖がることはあまりありません。
しかし、もしこれでも怖がるようだったら、
クリッカ―を布などでくるんで鳴らすと、こもった音になりそんなに耳に響かなくなります。
このトレーニングはだいぶ進んで、今はクリッカ―なしで“ジャンプ“というコマンドで、
フープを飛び越えるようになりました。
この間この“ジャンプ“というコマンドが、思わぬところで効果をあらわしました。
実は最近モモを庭に出してやると、他の猫に匂いが気になるのか、隣の家の庭に入り込んでいってしまって、どんなに名前を呼んでも帰ってこなくなってしまうことがよくあったのですが、
名前を呼んでも無視するくせに、試しに“ジャー―ンプ!!“と大きな声で言ったら、
さっと私の方を見て、一目散にこちらへダッシュしてくるではありませんか!
つまりモモにとっては、“ジャンプ“というコマンド=ささみが食べられるということになっているみたいです。
これは、実に意外なところで、トレーニングの効果が出たなーと、しめしめと思った私でした。
クリッカ―トレーニングは、もちろん猫だけでなく、犬にとってはもっともっと効果的です!
日本でも早く一般的になってくれるといいですね!