犬にとっての楽しみとは?
犬にとってのごほうびの代表は食べ物ですね。
それ以外にはどういったものがあるでしょう?
そして、ごほうびをあげないというのはどういったことなのでしょうか?
犬がうれしいと感じることは実にたくさんあります。
飼い主との遊び、お散歩、他の犬との遊び、ゲーム・・・・・
犬の様子をよく観察していると、犬の喜ぶものが何なのかがわかるようになってきます。
中には、こんなものが!?といったものもあると思います。
例えば、吠えること。これは犬にとっては、よい暇つぶし、ストレス解消法であったりします。
もちろん吠える動機はそれだけではありませんが、吠えるのを楽しんでいるケースも数多く見かけます。
また、戦うこと、相手を攻撃すること、これも楽しく感じられることがあるでしょう。
相手との駆け引きをすること・・・これは犬にとってゲーム感覚で楽しめることです。
犬の価値観、人の価値観のページでも書きましたが、
そんなわけで、犬にとっての楽しみは、人間の想像や価値観を越えたものであることはまちがいないようです。
犬にごほうびをあげないとは?
こういった犬の楽しみを取り上げてしまうこと・・・ちょっと書き方はひどいですが・・・これがごほうびをあげない方法です。
具体的には、食べることが大好きな犬でしたら、いつもいつもおいしいものが食べられるのではなく、
飼い主の言うことを聞いたら食べることができて、もし悪いことをしたら食べられない。
吠えるのが楽しみになっている犬は、吠える状況に犬を置かない。
甘噛みが癖になっている子犬には、噛んだらそれ以上噛めないように、犬を置いて部屋を立ち去る。
戦うのが好きな犬には、戦いの現場に行かせない。
さらに、こういった楽しみがどうやれば得られるかを学習している場合、
犬は飼い主の関心を引いて、更に楽しみをもらおうと必死に頑張ります。
飼い主を相手に駆け引きをし、どうやったら飼い主の関心を得ることができるか、常にチャレンジしてくる犬には、
無視することで、それ以上関心を与えないようにします。
適切なしつけとは、犬の行動をよく観察し、
よいことをしたらごほうびを、悪いことをしたらごほうびを取り上げ、
ごほうびがもらえるために犬が努力するのをじっと見守ることです。
それには、飼い主の鋭い観察力と、犬の性格を理解する洞察力、
そして、じっくりしつけに取り組む忍耐と根気が必要になってきます。
犬のしつけは、1日にしてならず・・・
なかなか大変ですね。
しつけは犬にとってはどういう意味があるのか?
訓練、しつけ、トレーニング・・・
どの言葉をとっても堅苦しいイメージがあって、何だかそんなことをしたら犬がかわいそう・・・
という気持ちになりませんか?
確かに、人間にとっては堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、
犬は、このことをどのように感じているのでしょうか?
これは、犬をしつけている時の、犬の表情を見るとよくわかります。
たいていの犬は、飼い主が餌を持ってしつけている時、非常に生き生きとした表情をして飼い主を見つめています。
これは単に餌がもらえるからだけではなく、しつけやトレーニングを通して、飼い主との厚い信頼関係が築けることを、
犬が知っているからです。
飼い主さんの中には、犬をトレーニングなどでコントロールすることは、犬を支配しているようで何だか嫌な感じだとおっしゃる方もいます。
しかし、犬にとってみれば、飼い主の言うことに従って何かをし、それを誉めてもらえることは自信につながります。
たくさんの犬が今まで人間とどのような関係を築いてきたかということを考えると、それはちっとも不自然なことではありません。
今の日本では犬の大部分はペット、愛玩用として飼われているでしょうが、
本来犬は人間のために働くために改良されてきたものなのです。
ラブラドールやゴールデン、コーギーなどは言うまでもありませんが、
ヨーキーに代表されるテリアなども、もとは、家の害となるネズミを殺すための犬でした。
ですから、本能の中には人間の命令に従って働く、という意識が残っているのです。
そういった犬ほど、非常に賢いのです。
しつけやトレーニングは、そういった犬の本能の中にある人のために働くという意識を刺激し、
犬の頭と体を使わせることで、犬の持っている能力を最大限引き出すための、
大切な作業といえるでしょう。
犬が毎日生き生きと暮らしていくために、なくてはならないものなのです。