| 会報 第11号 第4回日中友好平和学習の旅 参加者の感想 その1 | |||||
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日中友好平和学習の旅の感想 中村京子 「日中友好平和の旅」を終えて 森崎賢治 「眠れぬ大地」への再会の旅 山内静代 日中友好平和学習の旅の感想 中村京子私にとって今回は2度目のハルピンでした。2001年に行ったときと比べて空港も整備され広くなっていて、街の郊外にも建物が増えていました。これからますます開かれていくのだろうと思いました。9月初旬なのに、風は爽やかで日本の10月中旬のような感じでした。懐かしさを感じたのは、初めて来た時の思いが甦ったからだと思います。 ハルピンと新潟は飛行機の直行便があり、2時間くらいで飛ぶそうです。何度も行き来していれば近いと感じることでしょうね。広島・大連そして大連・ハルピンと飛行機で移動した私たちですが、あらためて中国と日本は近いんだなと実感しました。 「侵華日軍細菌戦・毒ガス戦国際学術会議」には、中国・日本・韓国・モンゴル・ロシアの人たちが参加していました。3分科会があり、私たちはその中の1つに4人とも参加しました。私たちの分科会には、中国・韓国・モンゴルの人たちがいらっしゃいました。話をしても通訳に時間がかかるのを実感しました。ねばり強く、熱意を持って意を通じ合うことが大切だと思いました。分科会の最後に、中国から「731部隊の罪業を暴き調査して、二度と過ちを繰り返さないように全世界に知らしめよう、そのために共同努力しよう。」とまとめられました。参加者は9月5日の午前中に「731罪証陳列館」と「侵華日軍731部隊跡地遺跡」を見学しました。 私たちを案内して説明してくださったのは、大学生の若い方でした。分かりやすい日本語で丁寧に話してくださいました。その日本語のうまさと説明の仕方に感心しました。生体実験の犠牲者となった方々のお名前が刻まれている石碑に日本から持っていった折り鶴をおそなえしました。前回も感じたことですが、この731部隊跡地に来ると身体が震えます。残虐な行為の数々がこの広大な敷地の中で組織的に秘密裏に行われていたその事実が迫ってくるのです。亡くなった沢山の命が訴えていると感じました。ここでの罪業が、戦後政治的背景により免責になったなんて許せません。人間として。特に心に引っかかったのは、この731部隊の敷地には専用の滑走路があり、石井隊長は、専用飛行機で東京・ハルピンを行き来していたし、天皇による終戦宣言があるやいなや、その飛行機で日本にいち早く逃げ帰ったということです。また、この部隊で生体実験をした軍医たちも日本に帰って、戦後すぐに、実験に使った人間を「さる」と呼んで大学の論文に発表したりしていると聞きました。戦争だから仕方がないことなのでしょうか。命令でしていたことなのでしかたがないのでしょうか。軍部は逃げる前731部隊の施設を爆破し、その時ペスト菌などに汚染されたネズミなどの小動物が逃げ出し放されて、沢山の中国の人たちの命を奪い傷つけたのです。毒液の入ったドラム缶や木箱、砲弾なども河に投げ込まれたり、地中に埋められたりして、戦後60年経った今でも、その毒剤で傷つき苦しんでいる人が何千人もいるのです。何とかこの無念を晴らしたいと思うのは人間として当然でしょう。我が身に置き換えて考えればわかります。日本政府は細菌戦・毒ガス戦・遺棄毒ガスによる被害者の救済と補償を必ずしなければなりません。そのことが旧日本軍がおこなった忌まわしい歴史を二度と繰り返さない証になるのです。靖国神社に参拝して平和を誓うというのはちゃんちゃらおかしい。侵略され痛い目に遭っている人々は「なにをするのか、また戦争をしようというのか、許せない。…」という思いを強くするだけです。侵略の歴史といま中国の被害者が置かれている立場を正しく学んでいない人は、「靖国神社に日本の首相が個人で参拝して何が悪い。」という意見に「そうよそうよ。」と同調し、ころっとだまされやすいと思います。騙されないように学びましょう。痛い目に遭うのはいつも普通の人々です。何処の国でも。どの立場に立つのか。首相は日本を代表する権力を持っている立場の人でしょう。権力者側の立場でものを見させられないように、私たちは普通の一般の人々なんですから。侵略への反省や相手国への配慮があったら、靖国神社への参拝はしないでしょう。まるで日本人みんなが首相と同じ思いを持っていると誤解される気がして、小泉首相の態度は許せません。中国や韓国の人たちを挑発するかのような行為に見えてしかたありません。 私たち毒ガス島歴史研究所は、民間の市民団体です。毒ガス問題を通して戦争の被害・加害の真実を広く伝える平和研究機関として活動しています。市民による草の根的活動です。市民レベルでの様々な日中友好・日韓友好・アジア友好活動が日本各地で展開されていると思います。地道にこれらの活動を続けることで、市民レベルでのつながりをより強固にしていきましょう。戦争は普通の市民が痛い目に遭うのです。隣国と友好関係を保っていく為の努力が一番大事でしょう。日本政府が中国との友好関係を崩すようなことをこれ以上しないように強く求めます。 そして何よりも、前述しましたように、日本政府は、「細菌戦・毒ガス戦・遺棄毒ガスによる被害者の救済と補償」を一刻も早くしなければなりません。そのことを旧日本軍の罪禍を繰り返さない証にすべきです。遺棄毒ガス被害者の李国強さん、王雅珍さんご夫妻も日本政府に補償を求めて東京地方裁判所に提訴しておられます。 ハルピンでご夫妻と交流し、毒歴研からのカンパをお見舞いとしてお渡ししました。とても喜んでくださいました。日本の支援してくださっている皆さんに宜しくとのことでした。李さんは、「裁判に希望は持っている。」と話されていました。希望の灯を消さないような裁判官の公正な判断を切望します。お二人の心底からの笑顔と日本人に対する信頼を取り戻すには、日本政府が誠意ある対応をすること以外にはありません。 |
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