ちょこっと釣行

(注意:これは釣行記というよりも日記です。)

6月5日。うーむ。ほぼ一ヶ月ぶりの釣行である。こんな長い期間竿を出さないなんて正直、この釣りバカ人生始まって以来の珍事なのだ。仕事が忙しくなることはあらかじめ予想できていたが、それにプラスして予期せぬ不測の事態が発生し、我が職場は天地をひっくり返したような大騒ぎでてんやわんや・・・って書くと書きすぎか。通常のルーチンワークでさえ満足にこなせない状況で、緊急に対応しなければならない大きな案件が二つものしかかってきていて、対応に苦慮しているのだ。具体的なことを書くのは憚られるが、抽象的にいえばそういうことなのだ。

こんな時に思うのは、「人生は自分のためにあるものではない。」という教訓である。誰が云ってたのかは忘れたが、世の中は自分の意のままにならないものだとつくづく感じた一ヶ月であった。


さて、この日は釣りに行くことは決まってはいたのだが、どこに行くかとか何時に出掛けるかとか全くの白紙であった。さらにこの糞忙しいのに(いや、忙しいときだからこその現実逃避なのかもしれないが)、アマゾンから本を四冊購入して、就寝前にちびちびと読んでいる始末である。早く寝ればいいのにもかかわらず・・・。時間があるとついつい続きを読んでみたくなる。朝4時に2冊目を読了し、眼が覚めたら当然のごとく昼になっていた。

なんとなくハム店長に電話すると、仕事中とのこと。ショップに邪魔して、頼んでおいたマテリアルを受け取り、雑談を暫くしてからやっと釣り場に向けて出発した。そういえば、GWにお気に入りの偏光グラス(ティムコのサイトマスター)をなくしたため、どこかで入手しなければならないことを思い出した。途中、津山の釣具屋にでも寄ろうといつものルートから外れて国道53号線に出る道を地図上でみつけたのでそれて入ってみる。ところが、これが失敗だった。急いでいるわけではないが、初めての道を通る時は慎重に道を選ばないと駄目だねえ。某県道なのだが、途中から道路幅員が2mほどまで狭まり、谷側の路肩には側溝があって運転するのが冷や冷やモノだ。おまけに地図に載っていない分かれ道に沢山出くわして、いつのまにか判断を誤り、道に迷う始末。目的地よりも大幅に岡山寄りの場所に出てしまった(本当は久米南町の北へ出る予定が、建部町の南だったのである(^^;))。これで1時間ほどロスである。

なんとか津山の釣具屋について偏光グラスを選ぶ。なんでもいいのだと思っていたのだが、いざ選ぶ段階になると迷うのだった。いわゆる総合釣り具店なので、普通の品といっても、置いているグラスもダイワとかシマノとかがまかつになってしまうのだが、価格といい種類といい、意外に充実していて選ぶのに時間が掛かってしまう。きっといいのを後で買うから安物でいいやという気持ちでいたのだが、形状記憶チタン合金フレームで、レンズがポリカーボネイトの縁なし(シマノ製)が気になる。どうしてもほしい。値段はやや高い。税込みで1万円くらい。悩んでいても仕方ないので清水の舞台から飛び降りた。お店の人にこれを下さいとたのむと、なんと「この商品の入っていたボックスはもう一つ下なのです。」と云われた。客が勝手に一つ上のボックスに返してしまっていたようだ。お値段はなんと1万6000円。ぐ。言葉に詰まったが、財布の中と相談。同じフレームで安いモノはないか?と尋ねたが、どうやら在庫はないらしい。ええい、いってしまえ。

釣具屋から出ると軽くなっていた。何がといえば財布である。お札は全部なくなって小銭だけである。このままでは、帰り道のガソリンが心配。飯も食えないではないか。北へ向かいつつ銀行を探す。しかし見えるのは農協と郵便局ばかり。田舎は銀行がなくてもそれらがあれば現金の出し入れが出来るから大丈夫なんだなあと感心してると(そんな場合じゃないが)、スーパーの駐車場に地銀のキャッシュディスペンサーを発見した。

なんやかんやで前置きが非常に長くなってしまったのだが、やっと釣り場に到着したのだった。もう午後4時を大幅に回っていた。イブニング前哨戦のような時間帯である。ここまで来ておでこは嫌なので、ちびっこでもいいから先に魚の顔をみておこうと、イージーエントリー&イージーイグジットのコースを選ぶ。ところが釣れるのは外道さんばかりで本命がなかなか釣れないのであった。途中からニンフに変えて、本命アマゴ(ヤマメに近いハイブリッドで『ヤマゴ』と呼ぶにふさわしい)を釣り上げたときには既に5時を過ぎていた。2匹目を上げたとき、6時になっていた(^^;)。イブニングに別の大場所を考えていたのだが、もう動ける時間的余裕がないことを悟り、今日はこの区間と心中する覚悟を決めた(って大げさな)。

ここでやっと気が付いたのだが、魚は流れがプールを形成している下流端で餌を待っている様子だった。お魚さん達は、落ち込み付近での反応が悪い。ハッチ状況はよくわからない。少量のカゲロウのスピナーと中型のカワゲラがさらに少量飛んでいるだけである。やや小ぶりのスピナーパターンにフライを換え、ランがあればその下流付近を集中して叩いてあがる。時間的にも魚の活性が上がりつつあったのだろう。そこからぽろぽろと釣れだした(一匹なかなかの良型が全身を見せてフライに襲いかかったが、そんな場合の常として針掛かりしなかった)。

さて、新しい偏光グラスは非常に使い勝手が良いことがわかった。ポリカーボネイトは軽い。確かにガラスよりも見え方は悪かも知れないが、ほぼブラインドで叩いて上がる釣り方ならあまり問題はない。そして縁なしは見やすいのだ。視界に邪魔なモノが入らないことの快適さはなんともいえず気持ちがよい。もうひとつが重要なことがあった。人間の顔の造作は左右非対称に出来ている。私の場合左耳の高さが右耳よりも高く、長時間グラスを掛けているとフレームがのっかる左耳の部分がいつも痛くなるのだった。今回短時間しか試していないのでわからないが、柔らかなフレーム素材と、軽いレンズのおかげでかなり楽だったことは確かである。この掛けていないような使用感、レンズの性能云々よりも、シュチュエーションによってはアドバンテージがあることは確かだろう。

日没を前にして歩いて上がれる終点に到着してしまったため、ぞくっとするような一匹を除いてはせいぜい8寸どまりで釣りは終わってしまった。まあ今の私にはこんなもんだろう。で、画像は全く押さえなかったため今回はテキストオンリーである。すんません。釣りを終え片付けながら、今夜どうするかしばし悩む。天気のことや体の疲労のこと、週明けからまた始まるハードな仕事のこと・・・。結局帰岡することにした。さて、次はいつ釣りに行けるのだろうか。

p.s.帰り道、癪なので迷った道に今度は逆方向から再びチャレンジしてみる。ところが、今回もなんだか変な道で、つまり、また迷ってしまったのだ(笑)。おかしなところに出てしまった。これはもうカーナビが要りますね。夜道の狭隘な山道は先が見えず、昼間より恐かったのである。