---人間恐い編---
7月30日。三週間ぶりの釣りだ。とはいえ、現地に着いたのが午後4時過ぎである。イブニングしか狙ってないのがバレバレな時間帯である。興が乗れば、泊まって翌日も釣ってやろうという魂胆で出かけたのである。今日の釣り場は、天神川水系の山奥。林道沿いの細い川である。
思えばこの場所は年々釣れなくなってきている。渓相はいいが、それゆえ釣り人を沢山呼び込んでしまうのであろう。昔は穴場的釣り場だったのだけどなぁ。まあ嘆いてもしょうがない。さっさと用意して釣るのだ。時間もないし。釣りの準備をしていると一台の軽トラが近くまでやってきて、私の様子を見てUターンしていった。地元の餌釣り師だろうか?あんまり気にせず準備完了。天気は曇り。無風。時折遠くで雷鳴。気温湿度共に高し。夕方なのだが依然として気温は30度ぐらいある。川に降りるだけで汗だくである。
7月頭の大雨のせいか、渓相が若干変わっていた。溜まった砂や、折れた新しい樹木などをみるとけっこう増水したことが伺える。そして、要所要所にあたらしい足跡が・・・。がっくりである。さんざん人が入ってるのはありありと分かる。最初の500m程の区間は、ほとんど生体反応がない。そして、普通の釣師が脱渓しそうな場所より上流から魚がやっと反応しはじめた。
オチビさんが多いのだったが、魚はぽろぽろと釣れる。そして川と林道が大きく離れている場所にさしかかった。林道をさっきの軽トラが上がってきた。私の姿を見て止まった。どうも様子がおかしい。ドアを開けておじさんが降りてきた。ドアを閉める音が非常に大きく、向こうはわざわざ自分の存在をアピールしているように感じた。私は無鑑札の無礼者にでもみえたのかも知れない。しょうがないのでそのオッサンの方をむいてベストの胸ポケットにつけた黄色い鑑札がよくみえるようにしたつもりであったが、まだ仁王立ちしてこっちをじっと睨みつけている。川と林道が近ければ寄っていって挨拶でもしようかと思ったが、不幸にも距離が30mくらいはありそうであるし、そこまでいくには手前のブッシュをヤブコギせねばならない。しかたなく無視させてもらうことにする。別に自分非があるわけではないのだが、イヤな気分である。このおじさんの仁王立ちの原因は、逆にいえば、鑑札無しの不届きな入渓者が多いのだろう。そういえば、このとき思い出したのだが、同じ場所で2年位前にやはり鑑札のチェックをされたことがある。そのときは、相当疑い深いおじさんで、鑑札に書かれた交付場所(購入した釣具店)の名前を読んで、「こんな場所は聞いたことがない。」といわれ、愕然としたことがある。漁協の組合員なのかもしれないが、それくらい知っておくべきだろう。こっちは手続き的正当性がちゃんとあるし、そんなところにまで説明責任はないんだから。
結局不届き者が多いせいで、正当な手続きを踏んでいる者が不快な思いをしなければならない。なんかおかしいよなぁ。みなさんちゃんと鑑札は買いましょう。天神川は現場買いは倍額しますので1万円はいつもポケットに用意しておきましょう。>無鑑札の釣り人さん達。
その後、少し上流に進み数匹釣り納竿。疑心暗鬼軽おじさんも居なくなっていた。車に戻った途端激しい土砂降り。ぎりぎりセーフであった。
大雨でムシムシしてる天候も一因だが、やな気分がすっきりせず、今夜は泊まろうという選択肢はキャンセルし、帰岡することにする。
さて、この日は落合で花火大会があるため、地道をパスし、高速を使って帰路としたのである。湯原インターから米子道に乗って帰ったのだが、ここで事件?発生である。ちょっと報告しておこう。
湯原インターは摺鉢山トンネルという全長4.2kmの長いトンネルの手前で本線と合流するのだが、私の車が合流したタイミングで白いセルシオがまあまあのスピードで抜き去っていった。まあそれは良くある話。トンネルを抜けたところで今度は黒っぽいベンツがどかーんと抜いていった。スピードは相当出ていそうであった。まあベンツ様だししかたがないか(ヲイヲイ)。久世インターを通り過ぎると再び二車線になるのだが、またもベンツ(こいつは紺色っぽい。山陰某県ナンバーの5のぞろ目。)が普通にゆるゆると抜いていった。ところがである。その直後目の前でとんでもない事態が起きたのである。
前方で2台の車が止まっているようにみえた。近づくと、事故ではない。なんと最初に私を抜いていったセルシオが超スロースピードで追い越し車線を走りながら、運転席のドアを半分開け、後ろの車を威嚇している。こっちもあわてて減速する。んで、ついに追い越し車線の二台が止まってしまった。後ろの車はなんか見覚えがあると思ったら、二番目のどっかんベンツである。さらに、その後方を走っていた(三番目に私を抜き去った)ベンツが、今度は走行車線で止まってしまったのである。直後、走行車線に止まったそのベンツの後部座席左側が開き、ガラの悪い兄ちゃんが降りてきた。急ハンドルでとっさに路肩に逃げてかわす。スピード出てなくて良かった。
どうも想像するに、セルシオがベンツに煽られたことにぷっつんし、ベンツをブロックして止まったようである。もう一台のベンツはベンツ同士でお仲間のようであった。まあガラの悪いセルシオとベンツの喧嘩なんて、どーでもいいんですが、車線上に止まるのはやめてもらいたいねえ。せめて路肩に停めて喧嘩してほしいものである。
さて、この件は警察に電話するべきかどうか非常に迷ったのである。もっとも、とても恐ろしくて仲裁なんかする気は最初からなかったが、どうするかなぁと悩んでいるうちに結局報告するタイミングを逸してしまった。多分道交法違反だとは思うが、それは現行犯じゃないと駄目だろうし、殴り合いの喧嘩でも起きていていれば、傷害事件かもしれないのだが、不幸にもそれが始まる前に現場から離れてしまったからである。
午後8時40分頃、米子道上り車線、久世インター〜落合ジャンクション間の出来事であった。
しかし、せっかく人間社会から離れるために釣りに出かけたつもりが、そうはさせてもらえず、最後まで後味の悪い釣行だったのである。今度釣り行く時はもっともっと山奥に入ろうw。