(これはブログの続きです。原タイトル『スパンコールネタに続いて、やっぱり円盤の話』)
海のフライに興味のある方ならご存知だと思いますが、UFOディスクとかキャプテンディスクとか呼ばれる、ティペットの最下部に取り付けるディスクがあります。
私はこの実物を持っているわけではありませんが、実際のところどうなのよ?という疑問がふつふつと湧いてきまして、最近フィールドや我が家の実験水槽(風呂ともいふ)で、色々と試してみましたので報告しておきます。
結論からいえば、フライにある程度のアクションを付けるという意味においては、この製品は秀逸ではなかろうかと推測できるという結果になりました。
いや、その前にこの商品を実際に買おうかと思ったのですが、現在欠品中につき、手に入れる手段がありません。したがってこれから書くことは、同じようなものを作って色々試してみた結果、そうなんだろうなという蓋然性が高いという、極論すれば「推測」にすぎない可能性がありますので、そのあたりご留意の程を。(ここまでがブログテキスト)
まず実物のマテリアルが不明なので見た感じの印象でしかありませんが、やや半透明な白い材質の色からシリコンか、明邦化学工業が釣り用小物ケースに使用しているようなポリプロピレンのような感じを受けました。ウェブのカタログには「ハンドメイド」と謳われてますので、シリコンかもしれません(実物を持ってる人がいれば教えてくださいまし(^^;))。見た目の構造は単純そうなものなので(失礼!)、製図用の真円のテンプレートでポリエチレンテレフタラート(ペットボトル容器ですな)と軟質プラスチック(ポリ塩化ビニル ?ええっとこのへんでは遊魚券のカバーなんかに使われてる少々柔らかめのあれです)に線をひき、ハサミで切るというすごく原始的な方法で何種類か作成しました。ポンチも買ってはみたのですが、意外にこれがなかなかすんなり切れません。難しいです。いや、真相は100円ショップのポンチに切れ味を求めてはいけないということかもしれないんですけど(夜間に大きい音を立てられないという環境的理由もありますが・・・)。
できたディスクの真ん中にボトキンで穴を開け完成です。直径6ミリから16ミリまで作りました。ついつい遊び心?というか出来心で脱線して金テープやらホログラフィックテープなんか貼り付けたバージョンも出来てしまいましたが、これは本題とは関係ありません(^^;)。で、このディスクをフライに直付けしたり(画像の一番下の例)、ティペットに通してみたり、ディスクの直径を変えてみたり色々なパターンで実験したのですが、概ね以下のことが分かりました。
■直径が13ミリを超えるあたりから、空気抵抗が無視できなくなる。
特に最大16ミリという巨大?(みた感じさほど大きくは感じませんが)なディスクは、ストレスなく投げることができません。飛距離が1割から2割程度減る感じがしました。ただし、水中でのアクションはなかなかいい感じです。ぶるぶるという細かい振動がリトリーブする手元にもはっきりと伝わってきます。近距離向きでしょうね。
■直径6ミリ以下ではほとんどバイブレーション効果がない。
これは水の粘性とか色々原因があるのでしょうが、6ミリ以下の直径ではほとんどバイブレーションがおきません。ただし、水押し効果はあるでしょうから、フライのアピール度を上げるという目的においてはまったく無意味とはいえないと思われます。私はメバル用にこんなサイズがあればいいのにと思ったのですが甘かったですね。ただし形状をお椀型にしてみるとか、まだ実験してないところもありますのでこれで結果を出すのは性急かも。
■フライに直付けはいくない。
最初からなんとなく分かってましたが、その通りでした。フライが小さければいいんでしょうけど、画像のようなタイプだと駄目です。フライの重さや、フライが受ける水の抵抗に勝るにはもっと巨大なディスクが必要なんでしょうが、キャスタビリティを犠牲にする価値はなさそうです。フライの直近に、ディスクそれ自体が動くよう取り付けるべきでしょう。
■おいしい直径はずばり10ミリ前後。
キャスタビリティやアクションから考えると上記のような数値がベストだと思われます。したがって最初に紹介した商品(8ミリと12ミリ)は色々とフィールドテストを重ねて出されているものだと推測されます。
■フライのアクションよりもバイブレーション(あるいは音)による誘引効果に期待が持てそう。
これはまだ実際に釣ったわけではないので(数回チェイスはありましたが(^^;))、どうのこうのいえる立場じゃありませんが、例えフライがアクションしなくても、ディスク単体が放つ振動はかなりのもので、実はそっちの効果のほうが大事なんじゃないかという気もしました。
■サルカンは必須
直結してたらティペットが縒れます。リトリーブ中だけでなく、キャスティング中もフライは回転してしまう場合が多いです。フライ側じゃなくてショックティペットとクラスティペットの間でもかまわないので、最低一つは必要だと感じられました。
■固定はやめた方がいい。
画像の真ん中のフライにウレタンチューブとソリッド芯でディスクを固定するシステムがちらっと写っていると思いますが、私の作ったディスクは浮力があるので、ディスクがフライから離れてしまうのを避けるためにちょっと取り付けてみたものです。この留め具をフライのアイギリギリまでかつかつに下ろしてしまうと、ディスクの動きをスポイルしてしまいます。あくまでも少し(2ミリ程度でも十分)でもいいので、ディスクに動くスペースを与えたほうがいいようです。
■PETは割れることがある。
文字通り、フィールドテスト中に割れました。まあ惜しくはないんですが、そういうことです。ただ、軟質プラスティックよりも堅めなのできびきびしたバイブレーションに当然なります。
■軟質プラスティックに穴を開ける時はボトキンを熱しておくべし。
軟質プラスティックの場合、常温でもボトキンで簡単に穴は空くんですが、復元力が強いため、釣り場でティペットが通らないほど穴が極細になってました(^^;)。これを防ぐには、熱による変成を行う必要があります。
■その他色々