経営シミュレーション研修による人材養成プログラム
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2007/11.21 企業の粗利率の例を追加
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売上総利益とは(粗利、荒利益、粗利率、売上原価)


売上総利益とは売上高−売上原価の計算式で求められる。P/L(損益計算書)で一番最初に現われる利益の名前である。正式な名称は「売上総利益」だが、商売の世界ではそんなかしこまった呼び名は使わない。日常的には、粗利(アラリ、ソリ、粗利益、荒利)と呼ぶ。その方が、ゼニの音が聞こえそうだろう。その粗利とは、文字通り大雑把な利益のことだ。つまり「売上−売上原価」だから、最終的な正味の利益(P/Lで言う当期純利益)ではない。


■売上原価との関係で粗利の意味を理解しよう

粗利を理解するにはまずもって売上原価を理解しないといけない。所が「売上原価とは何か」、というとこれが結構難しい。キチンと答えられるビジネスマンは意外と少ない(よく研修で受講者に質問するけれど、大企業の管理職でもまともに答えられない)。仕入原価でも、製造原価でもないのだ・・・

 例えば、70円の菓子を10個仕入て、100円で8個売ったら、売上800円となる。その時の売上原価はと言うと、700円ではない。8個分の8×70=560円となる。2個は売れ残ったから原価(費用)に入れないで期末在庫という資産になる(損益計算から除かれる)。つまり売上原価とは「売れた分に対応した原価」なのだ。

期首在庫10 売上原価 xx
当期仕入50 期末在庫20

繰越在庫がある場合では、売上原価=期首在庫+当期仕入−期末在庫 となる
この計算式から分かるように、期末在庫をどう評価するかによって粗利は変化する。例えば事実に反して過大に評価すると粗利は増える。過少に評価すると粗利は減る。前者は業績をよくしようする粉飾決算の手口であり、後者は脱税目的の手口である。

売上高 100
期首在庫
当期仕入
期末在庫
10
50
20
売上原価 40
売上総利益 60

■粗利とは、商売の大元の利益のこと

話を粗利に戻そう。粗利とは、商売の大元の利益と言う意味になる。あるいは商品売買益、商品がもたらす利益とも言える。商品1単位当たりの粗利は「売価−仕入」で簡単だ。これは商売ではとても重要だ(蛇足ながら商品売買業なら管理会計の限界利益に相当する。製造業では粗利≠限界利益である)。

ついでに言うと、粗利が赤字になることは無い。先の例で、どんなに販売不振で1個しか売れなくても、100-70で必ず黒字だ。つまり粗利が赤字になるのは原価割れで売るときだ。売れなかったものは損益計算(P/L)から除外されて、費用にならない。在庫、すなわち棚卸資産としてB/Sに残るのだ。 

ビジネスの会話で「この粗利いくら?」とか「この事業の粗利率は?」なんて気軽に使ってみたい。そのほうが通らしくてイイ。というわけで「売上総利益」は教科書や決算書でのみしか使われないさびしい言葉なのである・・・・  なお、少ないけれどウリソーと略称する会社もある。


■粗利率とは

P/Lの粗利の下には販管費、営業外費用・・・などいろんな費用がある。だから粗利はまずもって大きい方がよい。通常、売上が増える(増収)と粗利も増える。売上よりも売上原価が増えると粗利は減る。だから金額の絶対値よりも効率、粗利率(売上総利益率=売上総利益÷売上高)が重視される。これは売上原価率の反対側だ(足せば100%だから)。

あなたの会社の粗利率はどの位か知ってますか?。業界や業種ごとの粗利率の違いを見ると面白い。一般にモノを扱う会社は粗利率は低いものだ。あのトヨタですら20数%程度(売上が17兆円とでかい・・・日本一・・・、だから粗利率がその程度でも最終利益は1兆円を超す)。 暗闇から這い上がりつつあるゼネコンでは一桁台の会社もある。100円ショップで上場しているキャンドゥ(ダイソーは非上場なので不明)は意外や意外34%だ。

しかし世の中には優良・ビックリの会社がいるものだ。花王はなんと50%だ(洗剤なんか安売りだろうは間違い。同社のコストダウン力と新製品開発力はすごい 04/3期)。国際的なところではインテルも軽く50%を超す(独占だもん。04/4-6期は60%だとか。ちなみにR&D比率は15%、営業利益率は25%、当期利益率は20%前後だ)。

セブンイレブンの粗利率はどのくらいか知っていますか?
77%(04/2月期)だ。もちろん本部の話し。末端は小売業なのだが本部は小売ではなく情報サービス業に近い。お店から受け取るロイヤリティーや経営指導料が主だから売上原価が少ないために異様に高い値になる。ついでに営業利益率は35%と超高収益だ。末端のお店の粗利率はと言うと平均30%くらい。

医薬品業界の粗利率も高い(失礼ながら、昔から薬九層倍といわれているよね)。清涼飲料業界も高い。コーラ(ボトラー)などは42%、伊藤園は50%、キリンビバレッジは57%・・・。一般に、粗利率が高い企業は製品の差別化による高価格政策を取れる企業(製品力で優れる)か、規制により保護されているか、流通における独占的な強みがある、あるいは流通コストがやたらと重荷になる企業に多い。

業界構造として販管費比率が高いケースも多い。販売・流通コスト、研究開発費がやたらとかかるから、価格政策に躊躇して高い粗利が確保されるのだろう(でもこのパターンは崩れつつある)。
 さて、高粗利率企業の例を書いたけれども、粗利率は異業種での比較には使わない。事業の基本構造が違うからだ。同業者間での比較で意味がある。
 ところで、ヨノナカニハモットスゴイ会社がある。あの中村さんの特許紛争の会社、日亜化学工業はナナント、経常利益率が53%(売上1800億、経常利益948億円 H15/12、粗利率は不明)・・・いいナー

●おもな企業の粗利率(売上総利益率)の例 2005年度(連結)

異業種との比較はできないけれと゛、果たしてどんな損益スタイルが読み取れるだろうか?

企業名(通称) 粗利率
鹿島建設 8.7%
キリン 40.7% 2006/12
マクドナルド 12.8% 2006/12
武田薬品 76.7%
新日鐵 21.6%
三菱重工 11.9%
日立製作所 21.9%
松下電器 30.8%
村田製作所 39.7%
キヤノン 48.5% 2005/12
任天堂 42.2%
セブン&アイ 27.6% 2006/2
ユニクロ 47.3% 2006/8
三越 27.3% 2006/2
ヤマダ電機 22.2% 2006/3
九九プラス 27.2%
カッパ寿司 60.5% 2006/5 回転寿司
ハイディ日高 73.0% 2007/2 ラーメンチェーン
ヤフー 92.6% 2006/3
ブックオフ 65.4% 2006/3

追伸・・・どうしてこんな当たり前の用語を選んだかというと、なぜか「粗利とは」をgoogleやyahooで調べる人が多いようで、私のサイトのこの奥深くに来るからです。きっと、あなたもそうなのでしょうか?。ちなみに、検索上手な人は「とは」をつけますね。検索される側にとっても重要な法則です (^o^;;経営シミュレーション研修

最後に・・・このくらいで「粗利とは」の疑問が解消されましたか?。他サイトの解説より分かりやすかったですか・・・どんなもんでしょうか?

続けて「営業利益、経常利益、当期利益」の話しもあるのですが、そんな会計の常識を経理や簿記にたよらずに眼から鱗のように理解できるのが、このサイトの経営シミュレーション研修です。百聞は一見にしかず。お立ち寄りください。そして貴社の教育ご担当者へお知らせください・・・ (^o^;;

類義語 営業利益、経常利益、当期利益    よく聞くけどよく分からない典型語 減価償却

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