| 大ゴイ倶楽部を読んで |

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先日、書店で別冊フィッシングで『大ゴイ倶楽部・春号』というのがあって、思わず購入してしまいました。フライやルアーの雑誌はあまたありますが、どうもコイ釣りは時流では無いようで、まともな専門紙は殆どありません。そういう意味ではこの雑誌は小生にとって最近のコイ釣りの事情を把握するための貴重な情報源です。 まあ内容は、殆ど餌釣りの世界はありますが、結構興味深い記事もありその中から目に留まったものを取り上げ、ここで小生なりの解説をしてみたいと思っております。 ★メーターオーバーかウェイトか? この雑誌の狙いは専らメーター超の大ゴイ釣りを志向していて、今春は霞ケ浦を特集してました。日本では磯釣り以外は長さが基準になっているようで(シーバスも同)、メーター超という世界が一つの最高レベルになっているようです。 ヤマメの尺上とか尺ベラとかいう様に、『長さ(体長・叉長)』で獲物の優劣を計っております。ところがいわゆるグローバルスタンダードではあくまで『重さ』が基準です。ギネスでも重さ(ポンドやキログラム)で記録が残されているようです。長さはせいぜい放流基準を決める際のものさし(30cm以下は放流とか)としか使っていないようです。 これは基準を作った欧米人が、ネット(中身・内容)を重視しているのに対して、日本人は専ら目にみえる基準にこだわっていることがうかがえて、その差がとてもおかしく思えます。 重量で計る際の問題点は魚体へのダメージで、ハカリは昔の八百屋にもあった吊下げ式のものが一般的ですが、この場合一見掛けやすいエラにフックを引っかけて計ることは厳禁です。欧米では袋に入れて計る方法をとっており、これが魚体へのダメージが一番軽いと言われております。 ちなみにギネスの世界記録ではドイツと米国の26kg、イングランドの23kg、南ア共和国の22kgといったところで、ギネス以外ではフランスで34kgを英国人の釣師が釣ってますが、これが記録上では世界レコードだそうです。 個人的には測定が厄介な重量測定はあまりやりたくありませんし、欧米のグロテスクなコイと日本のコイを同じ土俵には上げたくはありませんので、あくまで外見(長さ)が基準ですが、別に70cmだから75cmより偉く無いなどどいったことにこだわる気もありません。要はそれぞれの相手(魚)に対しての思いは、自然相手なのですから二つとして同じケースはなく、比較することなど出来ないはずです。それぞれのファイトをたたえる気持ちでいくべきとあらためて思っております。 ★故 山田勲さんの話 小西茂木氏(故人)とともに日本の淡水大魚釣りを開拓してきた、山田勲さんが昨秋永眠されたことを初めて知りました。小生が若かりし頃より、この分野で目にした氏の色々な記事は、大変参考になりました。 今回回顧録として、以前の記事の抜粋が同書に掲載されておりましたがその中でも印象にのこる言葉を取り上げて見たいと思っております。これらはコイフライのみならず、シーバスでも共通で言えることだと思います。 『他人の釣り場で釣るというのは、釣らせてもらうことと同じことだ』
自分で釣り場に通い、釣り場を読み、ポイントを決め、そして釣った場合、この喜びは大きいし、その体験が更なる釣技の向上につながるといった話です。どの釣りでもポイントの設定がその成果の大半を決めることは言うまでもないことですので、この『眼』を養ううえでも、多少遠回りでも、自身によるポイント開拓をする必要はあるのでしょう。 『自然に逆らってはコイは釣れないよ、勘じゃないんだ、感だ。』
コイが釣れた、というのはあくまで結果であって、そこに行きつくまでのプロセスが最も大事なことだと日頃より教えられていたそうです。 開発が進み、釣り場といっても本来の自然とはかけ離れてしまっている所が大半ですが、あくまで魚を媒体とした自然の中での行為ですから、そこでの自然の動きや状態を見ずに、漫然と竿をだしても安定して結果は出せません。 釣り方は違っても、一つの世界を極めた人の概念はやはり大きな参考になります。 |

