| ニシキゴイの話 |

先日、フライで色ゴイを釣ったので、これについて調べてみたくなり、ニシキゴイの専門書を読みました。まあその種類の多いこと、本当にびっくり致しました。
上の表にあります12分類に大きくは分かれ、その中が更に細分化されております。私の調べた限りでは、百を超える種類が居るようです。品種改良はとどまること無く進んでいるものですから、その種類は時々刻々と増え続けていくものなのでしょう。 ニシキゴイは、もともとは突然変異により発生したものですが、次から次へと改良研鑚された結果、今のような美しい姿に発展したようです。この改良の歴史には大きく四つのステップがあります。
代表的なのは「紅白」「大正三色」「昭和三色」の御三家で、鑑賞池は、一般的にはそれらで構成されます。池は鯉の大きさと数によって一トンから百トン(!)までと様々ですが、高価な鯉を育てるためには、濾過を完璧にしておくことが肝心で、小型池のウオータークリーナーから中型池以上の濾過システムまで様々で、色々な方式があります。 ポイントは水質と池水の旋回で、PHが低い地下水より中性の水道水を、残留塩素に留意(中和剤とか一晩汲み溜め等)しつつ使用する方が安全です。また池の水が常に動いている状態(池水の旋回)にすると、ゴミを池底の溜りに集めやすくなる(透明度が維持できる)点、池の側壁で接触酸化が促進されて有機物の酸化分解がされる点、魚が常に流れに対面して泳ぐ様になって、運動量が保たれる点、等々のメリットが出てまいります。 愛好家の場合、一般的には稚魚を選別購入し、品評会に向けて仕上げていくというパターンが多いようです。この場合百尾前後の稚魚から稚魚育成用のタンクで飼育し、その中から3〜5尾程度のものを選び仕上げていくそうです。 さて良い稚魚の見分けかたは、シロウトでは難しいですが、御三家の場合は緋盤(朱の部分)がしっかりしていて、その配置の良いものが選ばれます。この部分は成長中に大きくは崩れないためです。緋盤のキワが鋭く、色合いが濃厚なもの、緋の層が厚そうなものが将来性があるといえます。 墨(黒色の班)については稚魚の時から目立つものは、大きくなるとばらばらに崩れる場合が多いようで、この時期は墨があるのかないのか分からないようなもの、ツボに沈んだ墨がわずかにうかがえるものを選ぶべきで、その方が大きくなった時、墨が程よく浮いて来るようです。 またヒレは重要で、質の良いものほど背鰭は白く抜けております。尾鰭も白い方が好ましいと言えます。御三家以外でもそれぞれポイントがありますが、体型のいい事が絶対条件です。頭部から骨格が大きく丸みをおびていることがポイントです。 このように、ニシキゴイとはいえ実に様々なウンチクがあるようで、なかなか奥が深い世界のようです。品評会入選目指して云々とかいう世界は、個人的には敬遠してしまいますが、こうした機会を通じて、ニシキゴイの品種改良のたゆまない歩みがなされてきたことも、また忘れてはならない事実です。 日本の文化を育むニシキゴイ。将来、数十トンの池を持つ身分に万が一なったときのために?多少の知識はもっていたほうが良いのかも知れません(笑)。 |

