さてレンギョやソウギョの料理となると、正直言って市場ではほとんど認知されておりません。茨城県土浦市や古河市には、レンギョ料理を食べさせる店もあると同書には紹介されておりましたが、今でもなお、店があるのかは不明です。とても気になるので、一度確認のために現地にでも出向こうと思っております。
「レンギョは油臭くて食べられるものではない」ということを、云う人もいるようですが、それはレンギョのせいではありません。本来は、流水が好きで、きれいな砂地が好きなレンギョは臭くはありませんが、人が川を汚してしまったせいなのです。
とくに初夏の産卵前の時期、越冬のための準備をしている秋のレンギョは、美味しいと云います。本場の中国の魚屋では、レンギョやソウギョの切り身も売っていて、とくに頭と腸がなぜだか高価だそうです。
レンギョの頭の土釜料理というのがあって、逆さにしたレンギョの頭を深い土鍋にいれて、シイタケや季節の野菜を入れて、味付けして煮込むという料理で、これはかなり美味いらしい。また卵もレンギョの場合、一匹200〜300グラムにもなり、どんぶり一杯になるそうで、これを甘辛く煮付けて食すと、けっこういけるという話です。
小西氏が中国や満州から復員してきた人に尋ねたところ、レンギョ・ソウギョは「興安マグロ」とか呼ばれており、戦時中は大変なご馳走だったようです。捕り方も凄く、川に爆薬を仕掛けて、浮き上がるやつを拾うというスタイル。2〜3時間でトラックの荷台一杯になったとか。
さて、同書に書かれている、魚のさばきでの留意点は、ウロコと内臓は臭いが強いので、早めに外して処分してしまうことだそうです。肉そのものは臭くもなく、とくに背の部分の肉は旨いそうです。
中国産らしく、油料理には相性がよく、天プラやカラ揚げにして、温かいうちに食べるのが美味しいそうです。またみそ漬けなどにして、焼くのもいけるとか。いずれにしても川魚ですので、生食はちょっとダメですが、いろいろと工夫次第では、美味しい料理が出来そうです。
水のきれいな場所で成長したレンギョ料理、というものを一度試してみたくなってきませんか?
その昔、満州国水産試験所のデータですが、栄養価ではソウギョ124カロリー、に対してコイ113、タイ95、マグロ106、ブリ113と、栄養価もかなり高く、資源小国日本としても、自前のタンパク源として、レンギョ・ソウギョの食用魚としての価値をもっと高めていくことが必要なのかも知れません。
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