淡水大魚と未来

たとえ小さい魚でも工夫すれば面白い釣りができますので、獲物の大きさがもっとも大切な釣りの要素ではありません。でも、大物と勝負して喰わせて、そしてスリリングなやり取りをしてゲットできれば、これはもう病みつきです。
遠い海原に行ったり、離島に行ったりして、大物をつり上げるというのも豪快で楽しいものがあるでしょう。でも、そのための費用と使う時間は、かなりのものになり、誰でもというわけにはなりません。しかも大物が釣れる確率ときたら、かなり低い感じです。

淡水大魚のポイントは、基本的には遠くはなく、時間的な制約はあまり受けません。そのうえ1m級の大物に出あう確率は、磯釣りなどとは比較にならないほど高いうえ、釣り味もタックルを適切にすれば相当楽しめるものがあります。道具立ても、近年はややオーバースペックの感がありますが、それでも磯大物釣りやトローリングなどに比べると、ぐっと手頃ですし、エサも全然高価ではありません。ランニングコストが安いというのは、長く続ける釣りには最も大切な要素です。

このように淡水大魚釣りは、釣りのもついくつかの基本要素(釣り場までの時間、大物に出会う確率、釣り味、ランニングコスト等々)を充分満たしているジャンルではないかと思います。

中国産の淡水大魚も、日本の生態系にしっとりと入り込んできて、サンフィッシュ科の魚たちのように、日本古来の魚類相を破壊することなく、今日まで来たのは、やはり同じアジアの魚だからでしょうか?
環境の悪化とともに、21世紀の淡水系については、極めてシビアな観測がありますが、もし、ちょっと郊外の河川でメーター級の淡水大魚釣りが、気楽に楽しめるようになり、そしてそのことから、多くの人たちが日本の河川環境や、淡水系の保全にむけた意識をもってくれるようになれば、故小西茂木さんも喜んでくれるにちがいありません。



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