…河川流体力学的考察1 |

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以前メールマガジンにて特集を組みました、河川内の流れの分析をイラストを交えて、纏めて見ました。 ★河川内の潮汐について 今回は河川内の潮の影響、とりわけ潮位について話しを上げましょう。潮汐が溯ることは皆様ご存知でしょうか?恥ずかしながら小生はあまりピンと来てませんでした。 カープBOXでも取り上げている「片瀬のコイ釣りオジサン」の講釈を聞き小生なりに勉強致しました。「上がって戻してまた上がり、下がって戻してまた下がり」という言葉でしたが、これは潮汐と河川の流量とのバランスで起こることだと思います。不思議とこの「戻す」タイミングで喰いが立つということも分かりました。 さてタイダルボアという言葉を知っておりますでしょうか?これを知らずともポロロッカという言葉は聞いたことがあるでしょう。 これはアマゾン川で有名な潮汐の溯り現象ですが、中国の銭塘江でも段波(だんぱ)と呼ばれる階段状に盛り上がった水面が上流に向かって溯っていく現象が見られます。 これはラッパ状になった河口部地形とか潮汐の大きな変化とか、河川の勾配が小さい事などが現象を促進しておりますが、大なり小なり感潮域をもった河川には共通の自然現象なのです。 マンガ風に申しますと、潮位が上がり河口域の河川水位はコブ状に隆起致します。そしてそのコブは水位の低い上流に向かって移動をしていきます。 ある実験では河口から40kmの地点と60kmの地点の水位調査をしたところ40km地点の水位が日に二回定期的に上昇して、それからしばらくして60km地点の水位が上昇するといったパターンが規則的に観察されました。また60km地点の水位が上昇する時刻には40km地点の水位は逆に戻って、この時点での水位は上流のほうが むしろ高いといった形になります。 ![]() 何をここで申し上げたいかというと、河川上流部の上げ止まり下げ 止まりは河口部の時刻からずっと後であるという事です。従って潮位と時合を見る上で河口部の潮汐時刻からその分は余計にみるということが必要になります。 例として、上流部の場合で潮位が高くなければ魚が回遊してこないポイントを攻めるときは、その時間差を良く見極めることが肝要となってまいります。時合は潮位だけではなく、複合的な要素が絡むため、あくまで一つの目安ですが、上流部を攻める際はこの潮汐の動きを頭に入れておいて損はないはずです。 ★河川内の流れ分析 次はカーブ部分の流体を勉強したいと思います。 まず河川がカーブしている場所をまず頭に浮かべてください。 そしてこれを輪切りにします。断面図はこうなっているはずです。カーブの外側に向かって水底は斜めに深くなっていて、カーブの内側は浅くなっているはずです。そして内側付近には砂洲なども時々形成されます。これは何故でしょうか? 一般的な河川と並行方向の流れではなく、河川と垂直に形成される流れに目を転じてみましょう。河川のカーブに従い内側から外周に向かって遠心力が働きます。 ![]() まあここは流体力学の講座ではないので、ここで一旦切りますが、釣りとしてのポイントは低層部における外から内側への流れAです。泳力の弱いベイトフィッシュはこのAの流れに乗ってカーブの内側に寄って来ます。この事は下げ潮の流速(遠心力)が増す時間帯では、ますます顕著になります。 ベイトが集まるところ=シーバスポイントという前提に立てば、流心がぶち当たる外周部ではなく、むしろ内側の浅場に向かったカケ上りという図式が想像されます。アングラーはAの流れにのって流れるベイトフィッシュを演出するために、カーブの外側ではなく内側に立って流心に向かってキャストし、底近くをカケ上りにそって 内側に入ってくる様にリトリープすることが一つの有効的なアプローチであるのではないでしょうか? 勿論ベイトの動きは一様ではなく、上とは違ったアプローチが有効となるケースもあるとは思いますが、小生の数少ない経験から見た場合、不思議とカーブ内側に釣座を構えた場合の方が70センチ級のゲット率は多いようです。 あくまでこれは一つの仮説ですが、皆様も実際フィールドで今回の垂直方向の流れ@とAをイメージして頂くと、また面白いアプローチが出来るかもしれません。 その2に続く |

