seabassbox …河/塩/酸素

line

中国では河・江・川・水の四つに河川が分類されております。河とは黄河を差し、江というのは長江(揚子江)。それ以外では大きいのは川で小さいのは水ということになっているようです。

川魚の生息域を見た場合、一般的には上流(岩魚・ヤマメ)、中流(ハヤ・ヤマベ)そして下流(コイ・フナ)とはなっております。ただし実のところ、これは本来は水温による分布がふさわしいのでしょう。

例えば、千葉のどの河川源流部にも岩魚やヤマメは生息しておりません。夏の水温上昇でたとえ放流したところで全て死んでしまいます。

一方、温度の低い河川では岩魚・ヤマメの生息域はかなり中流域になるようです。佐渡では海の音が聞こえるところでも岩魚が釣れるようです。英国のチョークストリームは渓流というより中下流域の清流で緯度が高い(水温が低い)ために、そこでマスが釣れるわけです。



黄河は一年中濁り水で長江と似ているのですが、黄河の濁りは微細な黄土の粉末で、無機質であるので、その中下流域には殆ど魚は住みません。

一方長江は多くの有機質を含んだ濁りであって、富栄養化しているために漁業が盛んです。ということで河=釣れない、江=釣れるという図式です。

そうなると、いままで小生が好んで使用してきた「河」シーバスという表現も改めなくてはいけないかもしれませんね。(あまり釣れないので河でもいいか‥)



さて日本の河川の特徴ですが、世界の河川にくらべてとても塩分濃度が薄いという点が先ず上げられます。これは日本の降水量の多さと国土が狭いため傾斜がきつく、水流が速いため、自然蒸発にによる濃縮作用が少ないことが原因になっているようです。日本に陸封型のマス類が、欧米にくらべて極端に少ない理由もどうもそのあたりにあるようです。

流域の酸素濃度も流程によって変化します。渓流部では流れが速い上滝があったり、岩との衝突で空気中から酸素分子が入りやすくなっております。中流域もそう酸素濃度は変わりませんが、河岸に金魚藻や水生植物等の酸素合成源がすくない場合は、下流になるにしたがって次第に減っていきます。海水の影響による水温上昇も酸素減少に一役かっております。



したがい汽水域は酸素も少なく、この点ではあまりほめられた場所ではありませんが、塩分の補給によってそのマイナスが相殺されていると言えるでしょう。とはいえ塩水くさびの影響下にある汽水域河川では、唯一の欠点である低酸素濃度をカバーする場所がポイントを形成するはずです。

具体的には橋桁下流、河川の曲がりっ鼻のいわゆるハガレ部(湾曲内側の潮目)や、船や乱杭などの障害物の下流の渦を巻いたり淀んだりしている付近が、酸素濃度(=プランクトン濃度)が高いはずですので、まずはここから攻めるべきでしょう。要は酸素濃度という尺度も釣りのパラメータの一つに考えておくことが大きな差になるでしょう。

hagare


line

back home