seabassbox …塩水くさび

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河川の流れと流体力学考察のところでも取り上げましたが、塩水くさびの話をしてみましょう。

kusabi

塩水くさびは海水と淡水の比重差によって生じる現象ですが、一般的には太平洋側の河川の方が、日本海側に比べて塩水くさびの上流への伸びかたが長い。シーバスが河口部から50kmも溯った内陸部で釣れるのは、この塩水くさびの影響です。

小生が知っているケースでは、荒川の秋が瀬や利根川の取手付近でも時々シーバスが上がっている様です。(利根大堰が完成する前は前橋(河口から200km)近辺まで遡上していたそうですが…)



日本の河川は塩分の補給によって釣りに適した河川になるようで、フナやコイについても堰によって妨げられていない河川のほうが大きく育つことが分かっております。これは前項でも取り上げました日本の河川の塩分が相対的に低いことと関連しているかも知れません。

最近はやみくもに河口堰を作る風潮がありますが、自然の生態系にとって人工の堰は大きな脅威となっているようです。



また一般的な河川の流速は渓流部の時速40km前後から、中流では時速20〜30kmになって、下流では時速15km位が一般的のようです。例えば東京都を流れる荒川の場合ですが、河口から30km上流に位置する笹目橋まで塩水くさびが溯るに要する時間は二時間です。

東京湾の満潮時が一時とした場合、笹目橋では三時が満潮になります。逆説的には荒川の「淡水」くさびは、流れの上側を二時間かかって東京湾に流入するということです。これから荒川下流部の流速は時速15kmということが証明されるわけです。


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